PSYCHO-PASS サイコパス #09「楽園の果実」

PSYCHO-PASS Sinners of the System

録画失敗してHDDからDVDに焼いてそれをキャプったので画質荒いし今回は字幕がないよ!(なのでキャプもいつもの半分)



復元した槙島の声が入ってるファイルを聞いている狡噛さんと朱。
指名手配になった璃華子が捕まるのは時間の問題…という朱に、狡噛さんは「消えるな」と返す。…うん、もうマミられちゃってるの(´・ω・`)
一方的に送りつけるというコンタクトのとり方をしたドローン工場事件の金原は別としても、アバター事件の御堂や璃華子は槙島と面識がある(御堂はあるっぽい…だけど)から、そこから足がつくしね。そりゃ消しますよ、マキシマムさんじゃなくてもフツーは消すよ…うん。

そこにギノさんが…って朱にぶつかってもスルーかよw
ギノさんも案外、思い込んだら一直線よね…。

狡噛さんを呼び出して「すまなかった。ヤツ=槙島はお前の妄想じゃなかった」とこれまでの非を認めるギノさん。
ギノさんがデレた…だと!?

しかし、そんなギノさんに狡噛さんは「獲物の尻尾が鼻先をかすめたみたいな感じだ。俺は今、久しぶりにとてもいい気分だよ」と悪い顔全開。
狂犬設定を忘れそうなほどいい人な狡噛さんのこういう部分が『狂犬』な部分なんだろうなぁ…。おそらくは今後どんどん出てくるんだろうけど、こういう部分。

ホロでお召変え中の朱。いつもより気合が入っているそれを見たキャンディは「デートですか?」と尋ねる…が、朱は慌てて否定。
…ってか、ホントに進んだAIだな、キャンディ。そして一人暮らしも寂しくないな、キャンディ。

何やらTV局らしいところでは撮影の準備が…。そして現れたのは璃華子事件で登場していた泉宮寺。

メイクにも気合が入っている様子の朱に、キャンディはやっぱりデートではないかと推測して色々と勧めてくる…が、朱はメモリの削除を指示。キャンディはオカンか!w …いや、ある意味AIセクレタリー(秘書)って世話焼きオカン機能で大体あってるだろ、この世界。
一息ついてキャンディのおすすめ動画を見る朱。

動画はどうやら先程のTV局めいたところで収録されたものらしく、出てきたのは泉宮寺。

2002年10月生まれの110歳…だと!?
泉宮寺は若い頃に義手・義足にしたのをきっかけに、今では脳と神経系以外のすべてをサイボーグ化していた。…って義体か!!
紹介部分を文字に起こすと

帝都ネットワーク建設 会長 泉宮寺豊久
2002年10月生まれ 110歳
28歳の頃、支援のため戦地に赴き、巻き込まれ右腕と左足を失う。
義手・義足となり、自身の義体の性能アップを目指すうちに帝都ネットワークの全身である「泉宮寺義肢」を設立。
その性能の高さから一躍有名になり、当時進んでいた国営化の波に乗って現在の社名となる。
2058年には研究成果として脳と神経外のサイボーグ化に成功。
また2070年代に入ってからは失われた地下都市を復興しようと地下開発を進めている。

とある。
どうやらサイコパス世界は、こちらの世界における平成初頭から現在の「民営化」の波と逆行して、あらゆる産業が「国営化」されている世界…ということらしい。ドローン工場も「公司」っていう経産省直営企業だったしね。
サイコパス世界=管理社会ということからすると、この話がこちらの世界の100年後の話…という地続き世界と定義すると、まぁ、どっかで社会主義的な政権や独裁者の政権が誕生したんだろうな…。もしくは世界的な経済ダメージで全て国営化しないと太刀打ち出来ない状況に陥るとか、逆に国の財務状況が驚異的に回復して国がなんでも支援するからバンバンやっちゃいな! なカンジになったのか…。
どちらかというと、社会主義or独裁者政権+財務状況の驚異的な回復がどこかであった日本…なのかな? まぁ一番近いのは今の中国…かな。一党独裁社会主義+驚異的な経済力…って意味では。
そしてアニメ誌でちょろっと語られてたんだけど、サイコパス世界では温暖化で海面が上昇して東京の半分ぐらいは水没しちゃった世界らしいので、おそらく泉宮寺がやってる「失われた地下都市を復興」っていうのは、かつての(こちらの世界では現在の)東京の地下街ではないかと。

泉宮寺は脳と神経系以外をサイボーグ化してるけど、義手・義足・義眼・人工臓器が当たり前になったこの世界でもまだまだ稀な例らしい。
しかし、泉宮寺は「何故、皆、不自由な肉体を捨てないのか?」「『肉体は魂の牢獄』だとプラトンは言っていた」と、全身サイボーグ化がメジャーにならないことを不思議がる。

一方、公安局の駐車場では狡噛さんが誰かを待っていた…やけに不機嫌そうな顔で。
そこへ滑りこんできた車を運転していたのは朱。…うん、キャンディが「デートですか?」言うたのも分かるわw
6話で朱は狡噛さんへの恋愛感情を否定してたんだけど、現状だと恋に気づいてない状態というか、その前段階というか、朱にとって狡噛さんは「憧れの人」ではあるよね。今のところ、関係性としては踊るの青島とすみれさんとか、ケイゾクの柴田と真山、SPECの当麻と瀬文みたいなもんだろうけど、私的にはこのコンビは年齢逆転上司部下とか8歳差とか色々とオイシイです(モシャァ)。
ちなみに狡噛さんが機嫌悪い理由=煙草吸おうとしたらセキュリティドローンに噛み付かれたからw 「んだコラァ!?」とかガラの悪さがwww むしろ昔はヤンチャしてたらしいので、こっちが素ですか兄さん?w
車に乗り込むと「悪いな…」と朱から目をそらす狡噛さん。どうやら非番の朱を何かに付き合わせるらしい。

老いを克服するのは幸福、しかしそれは機械の身体を受け入れないと理解できないだろう…と言う泉宮寺。
そして、現状ではどんなに頑張っても150年ほどの寿命しかない脳も、今後技術革新が起これば「不死の時代」がくる…とも。
不死…それで「楽園の果実」か。…と思ったら、楽園の果実=知恵の実だからなんか違うか?

車内でも引き続き泉宮寺のインタビュー動画を見ていた朱。
ちなみに朱が運転してる車=アルファロメオらしいんだけど、ナンバーが「新千代田800に01−01」なんで、どうも公安局の公用車っぽいんだよな…。新千代田区って公安局の住所だし(5話の狡噛さんプロフィールの現住所参照)。公用車がアルファロメロってどうよ!? と思わないこともないけど、この世界じゃ厚生省に権力と予算が集まってるみたいだしな…給料は高くないらしいけどw
サイボーグ化を推奨し、「神は自分に似せて人を作ったという。そろそろ、もう少し人が神に似てもいいのでは?」とすら述べる泉宮寺の話を聞いて、サイボーグ化の不老不死ついてどう思うかと朱は狡噛さんに尋ねる。…が、狡噛さんは「興味ないな」「潜在犯の人生は末永く続けたくなるようなもんじゃない」と一蹴。しかし朱は「いつかもっと社会制度が発達すれば、潜在犯の権利だって改善されるかも」と言う。
そんな朱に「アンタのサイコパスが濁りにくいわけだ」と狡噛さんは笑う。
視聴者側から見ると、まさにシビュラ世代の朱とか、シビュラが全てなギノさんとかが変わった人間に見える=執行官(潜在犯)のほうがより人間らしくて普通に見えるんだけど、どうやら「アンタちょっと変だよ」という朱やギノさんのほうがあの世界では「普通」らしいんだよね。
視聴者側から見ると刑事として無能な気さえするギノさんは、あの世界だと「変人揃いの部下を持って苦労が絶えない中間管理職」かつ「その変人ばっかの部下どもを規則の中でちゃんと束ねている」から「優秀」…ってことらしい。
そして朱は、シビュラ世代でありながら、何事もシビュラ任せで悩みなくゆるく生きられる世界において悩み多きちょっと変わった人間でもあるらしい。ただ、それでも執行官たちに比べたらホントにあの世界では普通の人間という部類みたいだけど。
要は潜在犯である執行官たちがこちらの世界の普通に近い分、朱がヘンに見える、ギノさんが無能に見える→なんかこの世界おかしくね? と思わせる手法なんだけど、でもこの世界のシステム自体は円滑に機能していて大多数は異議を唱えない。設定はディストピアではあるけど、その世界で生きる大多数の人間はむしろ不幸ではない…というのが「主人公たちがシステムに反抗する話にはしない」と明言されている理由のひとつではないかと…。
ただ、「キャラクター個人のシステム=シビュラに対する是非は出る」んで、それが視聴者側から見たシステムに対する違和感…みたいな答えになるのかもしれん。

全身の5割を超えるサイボーグ化には抵抗がある…という調査の結果を述べるインタビュアーに対し「あなたもサイボーグだ」と返す泉宮寺。携帯端末やコスデバイス、ホームセキュリティ、AIデバイスなどの電子的装置に大多数の生活を委託している今の時代、それらの携帯端末は「第2の脳」と言う泉宮寺。科学の歴史は人間の身体機能の拡張…すなわち人間機械化の歴史でもある。だから程度の問題だ…と。
しかしアレだ、攻殻機動隊じゃないけど、脳まで機械化したら魂はどこに宿る…っていう話にもなるんだけど、それはPSYCHO-PASSの物語とは別のテーマだな。
とはいえ、PSYCHO-PASSのテーマである「正義の在処」を「正義はどこに宿る」と言い換えれば…あら不思議、とっても攻殻機動隊

朱と狡噛さんがやってきたのは人里離れた別荘地(?)
出迎えた男を狡噛さんは「雑賀教授」と呼ぶ。どうやら何かの専門家らしい。
ちなみにこの家、有名な建築家フランク・ロイド・ライト落水荘がモデルらしいぞ(落水荘 - Wikipedia)…全然知らなかったけどw

雑賀は朱を見るなり、千葉県出身であること、運動神経は悪くないが泳げないこと、両親は健在でおばあちゃん子だった…など、知り得ないはずの朱のパーソナルな部分次々と指摘。両親に公安局入りを反対されていた…というのはコミカライズの2話で出てきてたっけな。コミカライズは多少の展開の違いはあるけど、地味にアニメ本編を補完してるな。
雑賀の能力を知っていた狡噛さんは「相変わらずですね」と感心。朱は仰天し、何故分かったのかと雑賀に尋ねるが、雑賀は「ただ観察しただけ」「人は無意識のうちに様々なサインを発している。コツさえ覚えれば簡単にそのサインを読み取れる」と答える。
でもさ、別に訛りがあるわけでもないのに千葉出身とは分かりづらくないか? ツイッターのフォロワーさんがこのやりとりを見て、同様の場面がある「魍魎の匣」を読んだら、そちらではさすがに事前情報があったらしいのだが、こっちでも敷地に入った時に監視カメラが作動してたし、この世界じゃ街頭にスキャナがあってそれで個人のサイコパスも含めた情報が読み取れるっていうから、そういうのを使ってる気がしないわけでもない…が、真相はどうであれ、これは朱を驚かせるという趣向だよね。


雑賀は臨床心理学を専門とし、精神鑑定や捜査協力をしているうちに犯罪の研究に主軸が移った…と言う。要するにプロファイリング専門家か。そしてプロファイリングは今や時代遅れの捜査手法らしい。とはいえ、こちらの世界のプロファイリングってフィクションじゃ超能力のような捜査方法として扱われてるけど、実際、事件報道とかで専門家(元警察関係者とか)がやると、ホントに的はずれだった…というパターンなんで、(サイコパス世界がこちらの世界と地続きと定義すると)確かに時代遅れの捜査方法になってもおかしくないわな。
どうやら雑賀の弟子でもある狡噛さん(ちなみに高等教育課程で社会心理学専攻)は「今日は2つお願いがあって来た」と本題を切り出す。
1つは、朱のプロファイリングの短期集中講義。
最近プロファイリングに興味が出てきた…という朱は完全に狡噛さんの影響を受けたな。そしてサイコパスが濁りにくいことを理由にそれを後押しする狡噛さんは、なんか朱に自分の引継ぎをしてるっぽいカンジすらするな。
それが意識的なのか無意識なのかは分からないけど、自分によく似た朱に、自分がいなくなったあと、どうやって刑事として生きていくのか…ということを教えようという気がしてならないのは私だけかのぅ?
執行官になった理由が佐々山の無念を晴らすこと=標本事件を解決することにあるから、解決しちゃったら何の未練もなく執行官辞めちゃいそうなんだよな、この人。執行官辞めるだけならまだいいけど、最終目的が犯人=槙島を(ドミネーターを使わずに)自分の手で殺すことだから、おそらくは犯罪係数自体がエリミネーターモードになる(300超える)だろうから、その時には自分は執行される=殺される…ってところまで想定してるっぽいんだよ。
それでまたなんで今になって朱に自分の後を託すようなマネを(無意識であろうとも)するのか…といったら、やっぱり「自分によく似てるから」ということなんだろうなぁ…。シビュラが決めるのではなく「自分自身の正義」を持っていて、かつサイコパスが濁りにくい朱なら、自分のように潜在犯に落ちることなく、自分では成し得ることができなかった「刑事としての職務」を全うできるかもしれない…という期待を朱に持っているんじゃないだろうか?
そして今回のサブタイ=「楽園の果実」ってこっちか!
楽園の果実=「知恵の実」を手にした朱は、楽園=シビュラに支配された世界から追放されるのか否か…という意味か!
2つ目は雑賀の持っている受講生名簿を見せて欲しい…ということだが、「それは公安局からの要請か?」と雑賀は尋ねる。
それに対して狡噛さんが「個人的なお願い」と答えると、「もしも命令だったら断ったところだ」と付け加えながら雑賀は名簿を差し出す。
この受講生名簿を出したPC画面(のニュース欄)に「シビュラの申し子 首相に当選 最年少総理大臣誕生」とあるんだけど、首相公選制なのかこの世界…。選挙期間中のせいかな…地味に中国に売国されたとか、維新が政権取った未来みたいなのを見てブルー入ったんですがw
 おまけにこの世界、「準日本人」っていう移民制度もあって、日本人になるために試験をパスした外国人が日本人同様の権利を持ってて官僚とかにもなってる世界らしいぜ…アハハハハハ
そして受講者名簿が「唯恋(いろは)「雲母(きらら)」「ハレ」「趣里(しゅり)」「叶夢(とむ)」「莉々菜(りりな)」「絆(りあん)」「遼人(りょうたく)」「王詞(きこと)」「圓(つぶら)」「一護(いちご)」とキラキラネームDQNネーム揃い!! 「圓」は「円」の旧字体だからDQNネームか判定に困るけど、「一護」は完全にブリーチですしおすしw
そしてこの名簿に「公安局捜査官育成過程」とあって、受講者の生年が狡噛さんとだいたい同年代(2080年代)だったから、もしかして狡噛さんが雑賀に学んだのは公安局キャリア研修所時代か?

その名簿から「誰を探している?」と問われた狡噛さんは、それは「シビュラシステム誕生以降、最悪の犯罪者」と答える。
極めて高いレベルの知能、肉体的にも頑健、特殊なカリスマ性を持ち、自分で直接手を下すことは少なく、他人の精神を支配し影響を与え、まるで音楽を指揮するように犯罪を重ねていく男…と「シビュラシステム誕生以降、最悪の犯罪者」=槙島についてのプロファイリング結果を述べる狡噛さんに「カリスマ性とはなんだい?」と更に問う雑賀。
「英雄的、支配者的資質という意味で使った」と答える狡噛さんに、雑賀は「20点」と厳しい評価を下す。
カリスマ性には3つの要素がある。

  • 英雄的、預言者的資質
  • 一緒にいて気持ちがいいという、シンプルな空間演出能力
  • あらゆることを雄弁に語るための知性

狡噛さんが探しているのはどのタイプだ? と問う雑賀に、狡噛さんは「すべての要素を備えていると考えられる」…と答える。
要するに、マジで最高の…この場合は「最悪のカリスマ」なのか、槙島。
そして、1話のアバンで朱のモノローグで語られていた、「誰よりもお互いを理解し」の「狡噛さんが槙島を誰より理解している」という部分(の一端)がようやく見えたわけだ。
対して、前回ようやく狡噛さんの存在を知った槙島が狡噛さんをどう理解していくのかは(今回はもうBパートだし)次回以降…ということか。

その頃、刑事課では槙島が偽装していた桜霜学園美術教師・柴田幸盛という人物は、実際には介護施設に収容された老人の経歴を改ざんしたものだったということが発覚していた。
完全な偽造経歴じゃないところが悪質かつ巧妙…と言う縢。ギノさんは、教師などという人目につく職業を選ぶなど、大胆なのかマヌケなのか…と首を傾げる。しかし弥生は、監視カメラ等の映像データは破損、辛うじて残っていたのはほんの短い音声ファイルのみ、残された手段は昔ながらのモンタージュ作成と似顔絵の2つだけしか残されておらず、やってみたがどちらもダメだった…と。
教師としてあれだけ多数の人間の目に触れながらも誰も顔を覚えていないのはおかしくないか…という疑問点があるんだけど、アニメ誌で脚本というか文芸担当の高羽彩が、この世界の人間は人の顔を記憶する力が弱い…みたいなことを言ってたので、モンタージュも似顔絵も作成できなかったのは、おそらくこれが理由かと。
結局、手がかりは佐々山が撮ったピンボケ写真しかなく、これ以上どうやって槙島の姿に近づいたらいいのか思案しあぐねていた。
…アカン、刑事課1係って狡噛無双ですべての事件を解決してる(;・∀・)
確かに刑事ドラマとか2時間ドラマでは超人的な能力もしくは刑事としての実績+人望を持った主人公が仲間や上司のバックアップを得て事件を解決するっていうのが多々ある。そして警察機構モノではエリートがだんだん現場寄りになって部下=仲間とともに事件を解決していくというパターンも多々ある。
…アレ? なんだ、PSYCHO-PASSってそういった意味では結構(平成の)刑事モノの王道だったんじゃんw
とはいえ、「刑事ドラマの王道」の代名詞である「西部警察」や「太陽にほえろ!」も、実は石原裕次郎の役(小暮課長とかボス=藤堂)もエリート街道だったのに現場にこだわって出世を捨てた…という刑事なんだけどね。
…Σ(゚Д゚)!! 出世を捨てたエリート…サイコパス世界にもいるな…狡噛慎也28歳(元監視官)が。

雑賀宅からの帰路、雑賀の講義に感嘆し、これが公安局のアーカイブに入ってないのが不思議だと言う朱。
…ってか、この時代の車は自動運転か。運転席で体育座りってwww
というか、自動運転ならドライブ中にカーセックスしまくりですね…とか思った私の中身はだいぶオッサン化しているw

それに対し、「アーカイブ化は無理だ」と答える狡噛さん。
シビュラシステムと大学制度が同時に存在していた時代(…ってことは、2112年現在、大学というものはこの世界には存在していないのか)、公安局捜査官のために雑賀の特別講義が設けられていた。しかし、ある時、大問題が発覚した…受講者の色相が濁り、犯罪係数が上昇するという自体が起こったのだ。
雑賀を知っていたのと、雑賀の受講者名簿が狡噛さんと同年代ってことを考えると、やっぱり狡噛さんが監視官養成課程で雑賀から学んだのは間違いさなさそうで、雑賀が「(教授を辞めて)何年経ったと思ってんだ?」と言ったことからすると、どうやらこの問題は狡噛さんが受講した時に起こった話とみていいだろうな。「(色相が濁って犯罪係数が上昇したのが)全員ではなかった」と言ったあたりからも、その時の狡噛さんが無事だったんだろうことも考えると、それこそ標本事件までは結構鉄のメンタルしてたんじゃないか、この人。
最終考査のポイント700超だの監視官だのいう境遇+自分自身の正義を持っているという部分に加えて、「サイコパスの濁りにくさ」というのも実はこの2人の共通点だったんじゃなかろうか。
よく似た2人が同じ道をたどって「何」が分岐点になったのか…というのもこの話の軸じゃないかという気がしてきたぞ?
朱闇堕ち説が言われてるんだけど、この話においては「女の動じなさ」が見ものらしいのと、朱はこの物語を見届ける役目だと思うんだよね。狡噛さん同様、闇堕ちするような危険には遭うかもしれないけど、朱は堕ちない「何か」を持っていて、狡噛さんは堕ちる「何か」を持ってしまったからあぁなったんだよ…みたいな。互いに持ってなかったもの・持ってしまったものが同じ道をたどったこの2人の分岐点なんじゃいかな…と予測。
今んとこ狡噛さんが「持ってしまった何か」ってーのは「憎悪」と「殺意」だよね…。朱がそれを持つか持たないか…おそらく我々にそう単純に予想させない・予想を裏切る展開・描き方が待ってるだろうから、こうして予想だの考察だのは当たると嬉しい部分もありつつ、見事に外れたほうが逆に気持ちいいPSYCHO-PASS

「講義を聞いただけで犯罪係数が上がるなんて…」と不思議がる朱に、狡噛さんは例える。
底が見えない黒い沼がある。沼を調べるためには飛び込むしかない。雑賀は調査のために何度も潜ったことがあるから慣れている。でもすべての生徒が沼に潜って無事に戻って来られるわけじゃない。能力差や単純に向き不向きもある…と。
「狡噛さんは深くまで潜りそうですね。それでもちゃんと帰ってくる」と、これまでの狡噛さんの能力を見て朱はそう言うが、狡噛さんは「いや、どうだかな。少なくともシビュラシステムは、俺が『帰って来られなかった』と判断した」と腕の端末を朱に向けてかざす。
狡噛さんが朱に向けて腕の端末を意味ありげにかざして見せたのと、この執行官が腕につけてる端末が共通デザインで、なんか手錠を彷彿とさせるところを見ると、もしかしてとは思ってたけどコレ、携帯端末だけど同時に執行官の監視システム=猟犬の首輪でもあるんじゃね?
絶対トレーニング時には邪魔なのに外してないところを見ると、自分では外せない仕組み…だろうな。
イマイチ行動を監視されてるっぽい描写がないのは、この「首輪」にGPSついてて常時居場所=行動が把握されてるからか。でもって外そうとしても探知されてアウト(おそらくは死ぬレベル)…ってことか。
狡噛さんの性格的に「外出るのにいちいち監視官同伴とかダルい。こっそり抜け出してやるぜ」って展開があってもおかしくないのに、それをしないってことは、単純にGPS等で常時行動を監視されてるからだけじゃなく、この「首輪」を外したら(細工したら)アウト的なものがある=狡噛さんには死ねない理由があるからやれない…だよな。

「最も狡猾で、いくら狩り殺しても絶滅しない動物はなんだと思う?」と問う泉宮寺に「人間」と答える槙島。
今の時代、普通の狩猟は許可が降りず、狩りを趣味とする泉宮寺は「(狩りの場を用意してくれた)槙島には感謝している」と言う。

パイプを加えた泉宮寺に「(それは)象牙ではありませんね?」と槙島が尋ねると、泉宮寺は「王陵璃華子の骨」で作ったと答える。
璃華子おおおおおおぉぉぉぉっっっ!!。・゚・(ノД`)・゚・。
「触っていると心が若さを取り戻す」と泉宮寺。
全身サイボーグ化といい、心の若さといい、泉宮寺は「老い」に対してネガティブな考えを持ってるよな…。だからこそ「不死」を追求してるんだろうけど。
でも「老い」に対してネガティブな割に外見は壮年〜初老(征陸のとっつぁんと同じくらいかちょっと上)で止めてるのは、全身サイボーグ化した時の年齢がその年だったんだろうな…と経歴を見返したら2058年だから56歳か。「老い」を止めるということであって、若返りたいわけではないみたいから、全身サイボーグ化した年齢で止めといても泉宮寺的には問題ないのか。

「恐怖に震え上がる獲物の魂が自分に活力を与えてくれる」と言う泉宮寺に、「肉体の老いは克服した。あとは『心』(の老いの克服)ですか?」と尋ねる槙島。
…ねぇ、アレよね? 槙島に持論をベラベラと喋るのって死亡フラグよね?
これは泉宮寺にもポイ捨てされるフラグが立ったな…。
ここまで来るともう槙島も泉宮寺については分析済みで、そろそろ興味が失せかかって来てるわよね?
えーと、璃華子事件同様、確か今回の事件(まだ事件起きてないけど)も9・10・11話の3話構成だから、次回事件起こって11話で泉宮寺死亡…って流れが確定した!?

「生命とは他の命を犠牲にすることで健やかに保たれる」と更に持論を語る泉宮寺。「身体の若さばかりを求め、心を養う術を見失えば、当然、生きながらに死んでいる亡者たちばかりが増えていく」…と、身体の老いを克服し、心の老いも克服した(と自身では思っている)泉宮寺はユーストレス欠乏症に陥る現代人を憂いながらも嘲笑う。
「スリルによる活力。それは死と隣り合わせの危険な報酬」とナイフの刃をなぞりながら笑いかける槙島。
「狩りの獲物が若いほどにみずみずしい『若さ』が手に入る」と不吉に笑う泉宮寺。…うわぁ、コイツも今のところは6話の璃華子並のサイコパスぅぅぅぅ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
あと泉宮寺の気味悪さって、全身サイボーグ化であるがゆえなのか「まばたきしない」部分にもあると思うんだよな…。全身サイボーグだとまばたきできないのか、それともあえてさせてないのかが不明なんだけど、描写的には「まばたきしない」ことで不気味さを出してると思うんだけど、人工臓器もあるこの世界のサイボーグ技術だとまばたきはできてもおかしくないはずなんだよな…そういうプログラムを組み込めばいいだけだしさ。
あと、全身サイボーグ化も含めて義手・義足が通常の人体と遜色ない作りであるのに、征陸のとっつぁんの義手が金属むき出し状態で人工皮膚に覆われてないのは理由があるんだろうな…と泉宮寺を見て思ったわ。そこは義手になった経緯も含めてとっつぁんの過去絡みで描かれる気がするけど…(やるよね!? やるよね!?)
しかし泉宮寺、持論を語ったら死亡フラグ…をやっちまったせいか、徐々に小物臭もしてきたぞw

泉宮寺の持論を聞き終わり、槙島は「そこまで言うのなら次はとびきりの獲物を用意する」と言う。
「公安局執行官、名前は…」
…うわぁ、どう考えても次の獲物=狡噛さんじゃないですかー!!
ってか、マキシマムさんが前回「新しいおもちゃ」って言ってたけど、「おもちゃ=犯罪を起こさせる対象」ではなかったんだな。
別に狡噛さんに殺人の手段を与えて犯罪を起こさせよう…ってーんじゃなくて、狡噛さんを追い詰めて遊ぼう=人間の中にある「何か」を観察しようっていうことか!
だよね…。よく考えたら狡噛さんは殺意持て余し放題だけど、すでに殺人の手段は持ってた…この人、素手で人殺せるんだったわw 自分自身の肉体が殺人の手段だから、別に今さら殺人の手段与えてもらう必要なんてなかったわw
与えてもらう以前に、自分で殺意をぶつける相手と場所を自分で探してたんだったわ、この人…。
…いや、そう考えると、現状では「いい人」でいる狡噛さんの『狂犬』ぶりが浮き出てきて、やっぱ怖いな。

結局、雑賀が持っていた受講者リストは空振りに終わったが、「槙島が生きてる人間なら必ずどこかに足跡がある」…と諦める気はさらさらない狡噛さん。

朱を雑賀に合わせたことを狡噛さんに詰め寄るギノさん…ってか、この向かい合わせショットさぁ、絶対薄い本作ってるおねーさんがたが悶えたよな…作ってないけど私も悶えたw(そしてウッカリPCの録画を消した自分を小一時間問い詰めたい…HDD→DVDのキャプだと画質悪いんだよ…いや、画質のいいキャプ画も一応持ってるけどさw)
紹介を頼んだのは自分だ…と朱が間に入るが、ギノさんは「彼女(朱)を巻き添えにしたいのか? 貴様と同じ道を踏み外した潜在犯に」と更に狡噛さんを詰る。
自分の意志でしたことなのに、まるで狡噛さんの責任のような言い方をされた朱は「子供扱いするな」と詰め寄るが、「事実、君は右も左も分かってないガキだ」と怒鳴る。

その横で縢は関係ないとばかりに菓子食ってましたwww

何のために監視官と執行官の区分けがあるのか…それは健常な人間が犯罪捜査でサイコパスを曇らせるリスクを回避するため。2度と社会に復帰できない潜在犯を身代わりに立てているからこそ、監視官は自分の心を守りながら職務が遂行できる…と、何故潜在犯が執行官として犯罪捜査するのかを改めて説明するギノさん。
しかし、朱は「そんなのはチームワークじゃない」と、その考え方を否定。
「犯罪を解決するのと自分のサイコパスを守るのと、一体どっちが大切なのか?」と問う朱にギノさんは「キャリアを棒に振りたいのか?」と投げかける…って、アンタの目の前にいるよね…キャリアを棒に振った男が…。もっとも狡噛さんはキャリアを棒に振ったなんて思ってないだろうけど。
ってか、ギノさんが「なんで監視官と執行官の区分けがあるのか」って話してる時に一見すると狡噛さんも縢みたく「俺には関係ねぇ」ってカンジで聞き流してるみたいに見えるんだけど、一方では自分の感情を抑えてるっぽいようにも見えるんだよな…。
ギノさんの言い分は正しいけど、でも俺にはそう思えないというか、かつての監視官だった頃の自分はそう思ってなかった的な。でも結局そう思ってた自分は潜在犯に堕ちて今は執行官をやってるから何も言えないし言わない。けど、それでも自分が間違っていたとは思ってない…ってカンジにも見える。
ここ最近の狡噛さんって、自分の目的のために朱の気持ちを利用していいように自分の駒として動かしている面と、無意識下かもしれないけど朱に自分の後を託すようなことをしている部分が一緒に存在してるんだよなぁ…。

「キャリアを棒に振りたいか?」と言われ、自分は確かに新人でギノさんは先輩だけど、「階級上はまったくの同格」であることを忘れるな…と朱は啖呵を切ってしまう。
ここで「階級上はギノさんと同格」と啖呵を切った朱にハッとする狡噛さんがちょいと気になったな…。何かを「見た」カンジ。ギノさんに啖呵を切った朱に「それはヤバイ」と思ったのか、それともかつての自分を見たのか…。
ともあれ、狡噛さんにとって朱はハッとさせられる存在ではあるみたいだよな…忘れてたことを思い出させられる…みたいな。
更に朱は「自分の色相は自分で管理できている。いくら先輩とはいえ執行官たちの目の前で自分の能力に疑問符をつけるような発言はするな」と顔芸怒鳴り返す。

しかし、ギノさんは朱に何も言い返すことなく、その場を立ち去ってしまう。そしてなおも怒りが収まらない朱は局長を通して抗議すると息巻くが、とっつぁんに止められる。

とっつあんは朱に、ギノさんの父親が潜在犯であることを教える。
ギノさんの子供時代はシビュラ判定が実用化されて間もない頃(コミカライズによると30年前にシビュラシステムが導入されたとのこと)で、潜在犯に対する誤解やデマが横行し、その身内も同様に差別されていた…ので、父親が潜在犯のギノさんも差別を受け苦労した。
刑事が犯罪捜査に深くのめり込めば、結果としてシビュラに潜在犯として判定されてしまう。犯罪を犯す側も取り締まる側も、結局は「犯罪」という現象に直面していることに違いはない。今のように執行官という制度がなかった時代には、そうやって潜在犯と判定された刑事が大勢いて、ギノさんの父親もその1人だった……って、コレって、ギノさんととっつぁん親子フラグじゃ…!?
おそらく、シビュラが導入される前から刑事やってるとっつぁんが執行官になった理由もそれだよね? …これで親子じゃなかったら何なんだろう? これはストレートにきて欲しいわぁ…(願望的な意味で)。

そうだったのか…とギノさんが監視官と執行官と間に一線を引く理由を知った朱に、とっつぁんは続ける。
それゆえにギノさんは、自ら進んで危険を冒す者を許せない。しかし、同僚だった狡噛さんも潜在犯=執行官に堕ちてしまった。
「父親と相棒に2度も裏切られた」という思いがあるギノさんが、朱に対してあぁいう態度になってしまうのも仕方がないこと…とギノさんをフォローするとっつぁんだが、それでも朱は「でもだからって…」とやはり先ほどのギノさんの言動には納得できない。

そんな朱にとっつぁんは、(ギノさんは)間違ってはいない。朱にだって家族や友だちはいる。朱が潜在犯になったら今度はその人たちがギノさんと同じ苦しみを背負うことになる。そうならないために自分たち執行官がいる…と諭す。
最初は「宜野座監視官」って言ってたのに最後でポロッと「伸元」って名前で呼んだのがなんか切ないな…。
ギノさんの背中も切ないけど、それを見つめて話すとっつぁんの背中も切ない…(´;ω;`)

狡噛さんもそんなふうに思ってるのか? と尋ねる朱に「以前はそうだったが、今は槙島のことしか目に入らなくなってるのかもしれない」と答える。
4話でとっつぁんが、狡噛さんは闇を見つめすぎた。そして今でもその闇を見つめ続けてる…って言ってたのといい、おそらくとっつぁんは狡噛さんに対しては諦観してる部分があるんだろうなぁ…。「もうコイツはダメだな」的な諦めというか、もしかしたらとっつぁんの中では再び槙島のことしか頭になくなった狡噛さんは、あとは破滅してくだけなのかも…って思い始めたのかもしれない。

その頃、槙島と泉宮寺は新たな「狩り」の準備を始めていた。
「私は(獲物を)生け捕りにはしないよ」と言う泉宮寺に「何故そんなことを?」と不思議がる槙島。
泉宮寺は指摘する。「君は気づいていないようだが、狡噛慎也』の名を口にする時、君はとても楽しそうなんだよ」…と。
…うわ、マキシマムさん、恋する乙女の顔じゃないですか!www
そしてアバンでは狡噛さんの悪い笑顔からのOP、槙島の恋する乙女不気味な笑顔でED…って対比になってる!
だんだんこの2人の運命の糸が絡みあってきたのか…。
そして、あの1話アバンが11話ラストor12話にくるのか否か…結果まであと2話。
しかし、理解度というか執着具合は狡噛さんはますます執着してるんだけど、一方のマキシマムさんが狡噛さんを「理解」してる気すらまったくしないんだよなぁ…?
「誰よりも互いを理解し、相手だけを見つめていた」と言われるほどでは、まだない。
おそらく次回起きるであろう事件を通してマキシマムさんが狡噛さんに執着する「何か」を見つけそうな気がするんだけど、1話のアバンが11話ラストor12話に来るとすると、ホントに短い時間でマキシマムさんが狡噛さんを理解して直接対決してもいいとすら思う…ってことになるんだよな。現状だと単なる狡噛さんの熱すぎる、そして重すぎる片思い状態でしかないんだけど、いわば「殺したいくらい愛してる」な両想いにホントになるのかい…?
とはいえ、2クール目はすんごい話が重く息詰まりそうなカンジなので、もしかしたら1クール目終わりで一旦対決はするけど決着つかずで最終回で最終決着。2クール目は逃げ切ったマキシマムさんがジワジワと狡噛さんと刑事課メンバーを苦しめるパターンでバタバタと人が死んでいくのかもしれないしな…。
10話先行組の話だと、次回は狡噛さんVS泉宮寺で狡噛さん大ピンチらしいんだが案の定11話に引っ張るらしくてな…。
ホントに11話ラストor12話で狡噛さんVSマキシマムさん直接対決するんかいな…と。

でもってアニメ誌とTV誌で年内ノイタミナ放送は(関東・東海で)12/20=11話までと発覚し、12/27・1/3は放送休止なので展開によっては生殺しを食らった状態で2週飛ぶという鬼畜展開になるらしい…。
…気のせいかしら? 電王の時に「キンタロス死亡フラグ予告で年末年始」、シンケンジャーの「女シンケンレッド登場予告で年末年始」という2大小林靖子SHT以上の生殺しを食らいそうな予感がヒシヒシとするんですけど…((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
そしてまさかそんな生殺し年末年始進行が日9ドラマ「TOKYOエアポート」が選挙のせいで生殺しのまま1週飛ぶという展開から始まるとは夢にも思ってなかったわけで…生殺し年末年始進行はSHTというかニチアサだけにしていただきたいわけで…orz


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