面白いドラマをありがとうアワード2012

今年も画面に向かって空中元彌 チョップの亜姫さんが企画して下さったので参加!


【1】2012年にTV(キー局・U局・BS・CS)でオンエアされた、日本の新作ドラマで面白かったものを3つあげてください。できればその理由も教えてください。

  • 梅ちゃん先生
    • 最初は完全に松坂桃李目当てで見てたんですが、3週目ぐらいからすっかり梅ちゃんワールドにどっぷりハマってしまいまして、梅ちゃんを見ないと1日が始まらないほどに…。「医者のドラマじゃない」「中身がない」と駄作扱いされてますが、私は毎朝癒される名ドラマでした。
    • 前作「カーネーション」とやたら比較されてましたが、基本的に朝ドラは東京制作派と大阪制作派に分かれるので、これは東京制作と大阪制作の好き嫌いにも関わる問題なのでは? と思う部分も多々。糸子と純というアグレッシブヒロインに挟まれたら、あの梅子がどうしょうもないお気楽極楽脳天気女に見えてもおかしくないですが、私はその梅子のホンワカさが大好きでした。
    • 何気に特撮出演者が多く、別名「スーパー梅ちゃん大戦」とも呼んでましたが、チーフこと松岡光臣がこれでドーンとブレイクするなんて、出演決定時に誰が思っただろうか…。ただ、悲しいことに、殿=ノブと、チーフ=松岡が梅子の相手役だったこともあり、ノブ派と松岡派が骨肉の争いを繰り広げるという特ヲタ的には(どっちも好きなので)悲しい事態が起こったのは残念でした。
    • 強いてこのドラマにダメ出しをするならば、やはり梅子と松岡の恋物語を長く描きすぎてしまって、松岡と別れて梅子がすぐノブに乗り換えた…と見える展開になってしまい、梅子がビッチ扱いされたという部分でしょうか。アレだけ長く松岡との恋物語を描いたのに、別れて別の男=ノブと結婚するという展開が更にノブ派と松岡派の骨肉の争いを加速させましたし…。というか、制作陣が「自分らが分かってるから視聴者も分かってる(はず)」という思い込みというか上から目線でこのドラマを作っていたというのは、後にプロデューサーが色々と言い訳(『梅ちゃん先生』「ノブ派VS松岡派」論争の行方 - エキサイトニュース)をしていたことからも伺えるので、ドラマの作り方としてはダメダメだった…という点では私も梅ちゃん否定派・ツッコミ派と意見を同じくしたいところです。
    • ただそれでも梅子と梅子を取り巻く人々のホンワカとした日常が私は大好きで、最終回を迎えても「あぁ、梅子と梅子の家族や仲間、町の人々の物語はずっと続いていくんだなぁ」と思わせてくれるドラマだったと今でも思います。
  • 平清盛
    • こんな面白いドラマが何故低視聴率で低評価なのか、私には解せぬ…。
    • ドラマの作り方・見せ方としては高視聴率・高評価の梅ちゃんより格段に巧いです。清盛=白河法皇落胤説をただの設定だけじゃな終わらせない、「もののけの血」というものがこれほどキーワードになるとは放送開始時に誰が思っただろうか…。そして前半の鳥羽院・璋子を中心とした大河らしからぬドロドロとした展開、後半の清盛と後白河のドロドロさ、このドロドロ展開がたまらない! …んですけど、多分、これが従来の大河ファンにはウケなかったのかもしれない。
    • 現在、最終盤で滅亡へと突き進んでる平家…というか、清盛が一体どこで間違えたのか? 1年見続けてますが、確実に「ここで」間違えたというポイントが分からないだけに、本当に見てて切ないドラマになるとは、放送開始時には予想もしてなかったですよ…。大河は「史実」というネタバレを最初から食らっているんですが、それでも清盛は予測のつかなかった展開が多すぎて、本当に楽しませてくれました。
  • 非公認戦隊アキバレンジャー
    • 正直、ゴーバスターズより面白かった。
    • 東映がひたすら「大きいお友達」に向けたネタの数々。深夜だから自重しないメタ要素。「大きいお友達」だからこそ楽しめる東映の「公式が病気」っぷり。大人の…そして公式の悪ノリっぷりを1クール楽しませていただきました。


【2】2012年にTVでオンエアされた、日本のドラマを書いた脚本家で、1人挙げるならばどなたでしょうか? できればその理由も添えて挙げてください。

  • 藤本有紀平清盛
    • 前年の田渕がヒドかったので、当初は女性脚本家の大河は…と、まったく期待してなかったんですが、まさかここまでの見せ(魅せ)方をしてくれるとは! 史実を理解してないとか時代考証の先生から匙を投げられたりもしたみたいですが、江の史実改変っぷりに比べたら些細なことすぎました。


【3】2012年にTVでオンエアされたドラマに出演した役者さんで、素晴らしかったと思う人を挙げてください。ここは人数も海外も問いません!

  • 高橋光臣梅ちゃん先生、実験刑事トトリ)
    • ボウケンレッドがまさかここまで大ブレイクするなんて、出演決定時に誰が(ry
    • 「どうせ梅子は殿(松坂桃李=ノブ)と結婚するんだろ」とタカを括っていたので、まさか松岡があんなに長く濃く描かれるとは予想外すぎました。それがたとえ尾崎の悪乗りであったとしても…。
    • 梅ちゃんでブレイクという点では松坂桃李も同様ですが、チーフのブレイクは確実に自分の手で掴んだものなので、梅ちゃんでの好演が次のトトリに繋がり、来年は更に広がっていくことを期待しております。
  • 松坂桃李梅ちゃん先生
    • ようやく「殿」以外の呼び名がついたかな…と。
    • ホントにノブという「気持ちのいいアホ」を演じてくれた上に、その気持ちのいいアホがいつの間にか男前になってプロジェクトXするところまで成長していく過程を見るのがホントに楽しかったです。
    • そして何より、梅子の夫を演じてくれてありがとう。結婚後は毎日ノブと梅子という「ニヨップル」に悶えましたw
  • 松田翔太平清盛
    • あの後白河の妖艶さは松田翔太でないとダメだったろうな…と思いました。清盛と同じく「もののけの血」を受け継ぐ者の壮絶さが素晴らしかった。
    • 今様リサイタルについては…言うまいw

今年は完全に梅ちゃんと清盛というNHKばっかりなんですが、どちらもあんだけ面白かったのに視聴率と評価が面白いほど真っ二つなのが解せないと同時に笑えるw


平 清盛 完結編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)

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