PSYCHO-PASS サイコパス2 #03「悪魔の証明」

PSYCHO-PASS Sinners of the System

青柳さんの死亡フラグスカイツリー状態でござる の巻。
ツイッターの実況および実況後の感想やら考察とか#pp_anime


鹿矛囲に囚われた酒々井さん。手にドミネーターを握らされたまま固定され、一体自分の身に何が起きているのかが分からない。
「時に興奮状態が色相の浄化に役立つ場合がある。常に穏やかでいようとするよりも」…そう声をかける鹿矛囲の傍らには溶液に入った眼球――「どうしても監視官の目が必要だった」と言う鹿矛囲に、それが自分の眼球であることに気づいた酒々井さんは大パニック。もちろん犯罪係数も爆上がり。
そんな酒々井さんに「恐怖は今だけだ」「君をクリアにしてみせる」と諭す鹿矛囲。
「君の苦しみはよく分かる」「君を縛りつけているのは君自身」「思い出すんだ。忘れてしまった本当の自分を」とまるでセラピーか暗示のように酒々井を落ち着かせていく鹿矛囲。すると酒々井の犯罪係数は85まで下がる。
…なるほど、薬物+暗示がサイコパスをクリアにするカラクリね。鹿矛囲が救世主然としてるのと合わせると、とっても宗教のニオイがしますなw
落ち着きを取り戻した酒々井に微笑みかける鹿矛囲は、彼女に言う。
「君とこの世界をクリアにしたい。限りなく透明に」
…うん、これは酒々井さんを使って公安局を内部から崩す作戦だ。

そして完成形ではなかったらしいOPにエフェクトがかかりました。

2期もOP比較をやってくれた職人がいたので、比較はこちらで。
D


自室の壁に「WC?」の文字を残された朱は、侵入者の痕跡を探るべく、ギノ・美佳・東金と調査。しかし、侵入者があった痕跡は皆無。
美佳は朱が正気を失って自分でやったと判断し、「今ならセラピーで解消できる」と言うが、当然そんなはずはない朱は憤る。ギノさんもスキャンデータなどから痕跡がない以上侵入者があったと判断できないと、ただ事実を言ったまでだが朱は自分を信用していないと受け取り、ならば自分にドミネーターを向けて正気かどうか判断しろと迫る。
「そんなことは…」とギノがたじろぐ間に美佳は朱をスキャンして色相と犯罪係数を調べるが異常なし。
その間も部屋内の調査を続ける東金は、「侵入者などいるはずがない。だが同時に監視官が正気を失ったとも考えられない。現状起こりえないことが2つ重なっている。しかし、必ずどちらかが起こった」「2つの可能性が等価なら、執行官は監視官を信じるべきだ」と、朱を信じるべきと言う。
狡噛さんほどの超推理ではないにせよ、起こった事象を客観的に分析して判断するあたり、やっぱ東金さんは狡噛さんをダブらせる人なんだけど、朱がどう傾いていくのか、それとも傾かないのか。1期最終回で朱が美佳に言った「執行官を信用する分、用心もしろ」とは元は狡噛さんの言葉(マンガ版)なんだけど、朱自身がそれを一番よく分かってるはずなので、たとえ東金さんがどれだけ狡噛さんを思わせる存在でも傾きはしないだろうと思うんだよな。当の狡噛さんであっても彼女の中にある「心の天秤」は揺れることはあっても絶対に傾かなかったし。それがある意味「正義の女神」*1でもある常守朱なんだよな。
もっとも、2期が「常守朱が自分の正義が正しいと常に証明し続ける戦い」である以上、彼女の心の天秤は揺らぐことはあっても決して傾いてはいけないんだけどな…なにせそういう呪いも狡噛さんにかけられてるし。ただ、朱の心の天秤を揺るがすことの2つ3つは起こるだろうし、それが朱の戦いなんだろうけど。
でもって美佳のコートが地味というかもっさりでビックリしたw これはノイタミナアパレルで商品化されないわ…商品化されたら笑うわ…というレベルでw

朱が何者かに狙われることになったため、(そのことに疑問は感じるが)規律に従い朱の両親は公安局に保護されることになるだろうと告げる美佳。しかし両親は大丈夫だろうが、動けない祖母はそうはいかないだろうと答える朱。
…これは朱の家族も狙われるフラグだな。

そして公安局へまっすぐ戻らずに朱が寄り道した先は潜在犯隔離施設。
先に戻ってよかったのにと言う朱に対して「監視官が隔離施設に何の用?」「私はそれを知る義務がある」と大見得を切ったものの、相手が雑賀先生と知って「気分が悪いので先に帰る」と踵を返す美佳。…ビビったなw
なんかこう…言うまでもなく美佳って「視聴者からの憎まれ役」なんだけど、なんでまた2期に限ってそれが必要なのかな…と考えてみた結果、2期って1期以上に群像劇だからかな…って。
1期は「狡噛と槙島の宿命の戦い」と「(それに巻き込まれた)朱の成長物語」という2つの軸があって、群像劇はそれに付随するものだったけど、2期は群像劇の中に「朱が自分の正義を証明し続ける戦い」があるんだな…と。
社会・組織の中で人はどう動くのか。その中で朱は自分の正義をどう貫くのか。
それが2期のドラマの描き方だとすると、確かに憎まれ役は必要だな…と。そしてその憎まれ役は主人公=朱のそばにいないといけないよな…と。

逃げ出した美佳を見て「あのお嬢ちゃん、よっぽど俺が怖いらしい」「俺と話せば犯罪係数が上がると思ったんだろ」と笑う雑賀先生。
「そういうものですかね」と不思議がる朱に「お前さんは変わり者なんだ。もっと自覚を持て」と言う雑賀先生…えぇ、朱ちゃんニュータイプですからw
雑賀先生に訪ねてきた理由を問われ、「私は正気に見えますか」と尋ねる朱。
事件の概要を説明し、「WC?」のメッセージを残せる可能性がある者の存在を雑賀先生に訊くが、逆に先生は「俺を鏡として使おうってわけか」と朱の目的を理解する。
「そういうのはもっと健全な人間にやってもらえ」と言う雑賀先生に「先生以上の人はいない」と答える朱。
多分、朱ちゃんがこうやって雑賀先生を頼るのって、狡噛さんとシンクロしきれない時とか、シンクロしてなお迷う時…なんだろうな。判断を仰ぐのではなく、知識や考察の違った切り口を見つける面で。狡噛さんがそうであったようにさ。
しかしキービジュアルやEDでは分析官になることが示唆されてる雑賀先生だけど、朱を突き放そうとしている面があって、さすが雑賀教授、一筋縄ではいかないぜ! そこにシビれる、憧れるぅ! なんだけど、この雑賀教授を朱ちゃんがどう口説き落として分析官にするのか…が非常に楽しみ。
朱の目的を理解した雑賀先生は「分かったんだろ、メッセージ」と、まずは朱の回答を聞く。
「【WC?】は『What Color?』のイニシャル」と答える朱に、「このご時世に妙なことを問うもんだ」と雑賀先生。
…待て、本当に「What Color?」でいいの!? 簡単に予想当たっちゃったけどいいの!? 2期ってば、犯罪ギミックは薬物+暗示とか、簡単に我々予想を当ててしまってるんですけど、本当にいいんですか!? 逆に「実はそうと見せかけて違う意味があるんじゃ…」って疑っちゃってますけど!?
色というのが色相を指すならわざわざ人に問う意味が分からない。その程度はチェッカーで簡単に確認できる…と「色を問う」意味が分からないと朱。そして「そもそも誰に対するメッセージだろうな」と雑賀先生。
現場にいた人物か、それを見ることになる公安の人間か…。
あるいは、自分自身への問いか――。
「自分自身への問いか」と言った朱を見た雑賀先生の表情が気になるな。そして多分これ、「自分自身への問い」…なんだろうな、鹿矛囲の。
…とすると、やっぱり鹿矛囲は槙島とは真逆…か。
「世界を透明にしたい」という鹿矛囲の動機を解き明かす必要があるにせよ、おそらく槙島と鹿矛囲は「シビュラへの憎悪」という根底の部分は一緒でも、そこから芽吹いて枝分かれした感情が真逆な気がする。シビュラに認識されないから誰かに見つけて欲しかった槙島に対して、鹿矛囲は自分がシビュラに認識されないから、みんな自分と同じ透明になってしまえばいい…という風に見えるんだよな。
あと槙島も鹿矛囲も人を引きつけるカリスマ性があるけど、槙島は周囲に人が(その個人の意志で)「集まってくる」のに対して、鹿矛囲は暗示で自分に従わせて「集めている」ようにも感じる。槙島の犯罪は(裏で槙島が手を引いていたとはいえ)スタンドアローンだったのに対して、鹿矛囲は現時点では起こった犯罪のその先にそのまんま鹿矛囲が見える組織的とも言えるものだし。
ともあれ、鹿矛囲を槙島以上の存在にはしないと言われている以上。鹿矛囲個人としては劣化槙島かそこまで至るかどうかというレベルなんだろうけど、彼が引き起こす犯罪が槙島事件以上の脅威を与えるのだろうな。
事件よりも槙島の存在が脅威だった1期に対して、鹿矛囲が起こした事件そのものが脅威の2期…そんなところか。

2つのメッセージの共通点は「現場の監視官以外書いた人物がいるはずがないということ」。青柳さんはそれを指して「透明人間」と言った。そして雑賀先生は「自分の色を失い、問うて回る透明人間」と、まるでお伽話だと言う。
この捜査を進めたい朱は、一筋縄ではいかない事を自覚し、「先生しかいない」と先生の助力を得たいと願う。
なんかね、「先生しかいないんです」って言う朱ちゃんの思いつめた顔がなんとも切ない…。多分な、朱ちゃんは捜査する時、「狡噛さんならどう考えるんだろう」って思考を狡噛さんとシンクロさせてるんだろうけど、当然シンクロしきれない時もあって、そういう時に先生を頼ってるのかもな…って。あの狡噛さんですら師匠=雑賀先生を頼ることがあったんだから、朱ちゃんはもっと頼るよな…と。
しかし、朱ちゃんから見たら雑賀先生は師匠(狡噛さん)の師匠なんだけど、雑賀先生から見たら狡噛さんと朱ちゃんは兄弟弟子…になるのか?
仕方がないとばかりに溜息をつきながらも、雑賀先生は朱に「変えようのない事象」「確実に起こった事実」を挙げさせる。
壁に書かれた「WC?」のメッセージ。そして一度は下がった喜汰沢の犯罪係数を挙げる朱。
ならば逆に「想像にすぎない事象」は?
スキャンをかいくぐり、メッセージを書いた人物の存在。喜汰沢の犯罪係数を下げたとされる鹿矛囲という存在。
「しかし、その鹿矛囲が存在しなくても、メッセージを書いた人物と喜汰沢の犯罪係数を下げた方法は確かに存在する」――いわゆる『悪魔の証明』だと答える先生。
現時点で「透明人間」の存在を証明する方法はない。だが逆にいないと断定することもできない。
つまり「お手上げ」だと言う先生。
だったら「透明人間」の存在を証明できれば、まだ手はあるということ…と尋ねる朱に、「俺と交渉しているつもりか?」と公安局に手を貸す気はないと突き放す先生。
酒々井さんが独走扱いのまま行方不明であることに先生なら思うことがあるはず。狡噛さんの逃亡に手を貸した自責の念から隔離施設に自ら進んで入った先生なら…と、朱は更なる協力を請う。先生は「情に訴えてどうにかなる相手だと思うのか?」と更に朱を突き放そうとするも、「僅かな可能性でも手を尽くすことの価値を知っている。先生はそういう人」と言う朱。
…おっと、先生の分析官就任フラグが立ったか?
そういやここでは「狡噛さんの逃亡に手を貸した自責の念」で先生が隔離施設に自ら進んで入ったことになってるけど、小説版にあった狡噛さんのお願い(公安局から何らかの取引があったら乗って欲しい)を受けて自ら出頭して*2隔離施設に収容された…ってことでいいのかしら?
とはいえ、先生が持ってる「自責の念」って、朱から見たら「狡噛さんの逃亡に手を貸した」なんだけど、先生自身は「槙島を殺すという汚れ仕事を狡噛さんに負わせた」ということなんだよな…。別に先生自身は狡噛さんが逃亡することも、狡噛さんが槙島を殺そうとする行為自体も否定はしてないし、それに手を貸したこと自体は間違ったことをしてないと思ってる。けど、「本来ならば社会(法)が裁くべきはずの犯罪者を狡噛さんに裁かせることで彼を犯罪者にしてしまった」ということを、先生は後悔しているというか、自分が社会に参加していたら違う方法があったかもしれない…と思っているフシはありそうなんだよな。ともあれ、この後、先生が分析官になるのに理由があるとしたら、「社会に参加してこなかったツケを払う」時が来たから…かもしれないな。

その頃、ギノさんの部屋を青柳さんが訪れる。
ギノさんの部屋はキッチンのイスやソファーを見るとどうやらとっつぁんの部屋をそのまま受け継いで、狡噛さんのところからトレーニング機材をもらってきた…ってところかな?

しかし、ギノさんとこにダイムがいて、なんだか安心した。失うばかりのギノさんだったけど、最後の「家族」だけは失わずに済んでいたんだな…と。そしてこうして見ると、インテリアとかコインのコレクションとか、「ギノの部屋」として個性を確立してるんだけど、とっつぁんの酒とか狡噛さんのトレーニング機材とかが同居してる部分が、ギノの「残された者」感(観)をあらわしてるな…と。
朱ちゃんが失った者を「なぞる」なら、ギノは失った者を「同居」させている。そして朱ちゃんが失った者をなぞって「消化(昇華)」していくのなら、ギノは失った者を同居させ、「澱のように沈殿させて」いくんだろうな…と。
…にしてもギノさんムキムキになりすぎwwwwwwwww

いつの間に狡噛さんレベルになりやがったwwwwwwwwwwwwww
そして素朴な(?)疑問として、そのラン…いや、タンクトップが部屋着なのか下着なのかと考えた挙句、下はどう見てもスーツのズボンである→ということは上着脱いでネクタイ外してYシャツ脱いだ状態→ギノは透け乳首気にしてYシャツの下に下着を着るタイプ…という結論に至ったよねw(しかもその議論をした相手は男性フォロワーさんだったw)
「親父の遺した酒だ」と青柳さんに酒を勧めるギノに青柳さんは「私は監視官よ」と断るが、そこに「そして人間だ」と言うギノは、青柳さんが自分を訪ねてきた理由をなんとなく察してるな。
なんかこう…ギノと青柳さんにはイイカンジの男女の友情を感じるよなぁ。ギノさんが監視官だった頃もこうだったとは思えないけど、ギノさんが執行官になってからはこういう穏やかないい関係なんじゃないかなぁ…って。あとよく考えたら青柳さんが愚痴とか弱音吐ける相手って、現状ギノさんしかいないんだよね。同期なのもあるし、もちろんギノさんが元監視官なのもあるし。しかし、お前らくっついちゃえよ…と思っても、ギノさんは絶対「いい人」で終わっちゃうキャラだよな。確かなんかのトークショーで「20歳ぐらいの時にギノさんは付き合ってるつもりの女性がいたが、相手はそんなつもりはなかった。ギノさんの彼女いない歴20年はそういう意味」*3って言ってたらしいしな…。
「監視官を10年勤め上げれば厚生省のポストが待っている。そこからは人生安泰のはずだった…。だけどうまくいかないものね」と愚痴る青柳さんに「嫌味か? 今の俺には耳が痛い」とギノは苦笑う。
ここで青柳さんの言う「うまくいかないものね」が何を指しているのかは分からないんだけど、小説版では狡噛さんの逃亡に手を貸した(局長命令を無視して狡噛さんをなんとか捜査に加えようとした)ことで昇進にストップがかかったされてるんだけど、もしかすると彼女も1期のギノさん同様、犯罪係数が結構危ない所まできてるのかもしれない…?
「どこで道、踏み外したんだろう?」…青柳さんは問う。1係に協力して狡噛さんを逃がそうとした時か、恋人でもあった神月執行官を撃った時か…。
「お前に責任はない。逃亡した執行官を撃つのは監視官の責務だ」と神月を撃ったことに非はないと慰めるギノ。まぁ、ギノにしてみたら、たとえ恋人でもドミネーターで執行官を撃つことができた青柳さんは、当時の自分より監視官の責務を果たしている、果たし続けている存在なんだよな…なにせギノは親友でもある執行官(狡噛さん)を撃てなかったわけだから。

「気持ちと責務は交わらない…そういうこともあるんでしょ」
当時のギノの気持ちを察してか、青柳さんはギノにそう答える。そして一度は断った酒を紅茶に入れた。
この酒のシーンで、「ギノのおかげでウィスキーが飲みたくなった。それもニッカを」と、サイコパスとマッサンの奇跡のコラボレーションが起こるというツイートを目にして笑ったw
「ふと思うことがあるの…。彼を殺した瞬間に、私の感情に蓋みたいなのができちゃったんじゃないか」と、青柳さんは監視官ではなく「ひとりの人間」としてギノさんに心情を吐露する。紅茶に酒を入れたのはそういうことか…。
「喜びも悲しみも一定量までいくとその蓋に引っかかってそれ以上溢れてこない。全力で何かを感じようとしても、蓋の外側の自分がどこか冷めた目で見てる。そんな感覚…」と言う青柳さん。なんだろう…1期で志恩さんが朱ちゃんに言ってた「心とサイコパスは別物」っていうのと一緒だな。ただ、朱ちゃんは悲しみに暮れてるのにサイコパスがクリアなことに苦しんだけど、青柳さんはそれと逆の状態にある気がする…。感情はフラットなのに犯罪係数がヤバい…みたいな。
「だけどね、ドミネーターを手にしている間だけは、その蓋が外れかける気がするの。外れそうになるから理性が止める。その理性こそが、私を監視官たらしめている」…青柳さん、それ、絶対ヤバいわ。
…あぁ、でもなんかな、青柳さんの苦しいところが分かってきた気がする。多分、青柳さんにとって神月って「生きてることを実感させてくれる存在」だったんじゃないかな? 佐々山が狡噛さんにとってのそれであったように。
多分、彼女も狡噛さんやギノさんと理由は違えども、「目の前の疑問を疑問として受け止めてた」わ…。生きていることを実感させてくれる存在=神月を失って感情に蓋をしてしまったけど、生きていることを実感していた過去がある以上、青柳さんは「そんな今の自分は果たして生きているといえるのか」という疑問を抱えてる。そしてドミネーターを手にしている間だけは生きていることを実感していることに気づいているけど、それがヤバいことだというのも自覚してる…。
青柳さん、アンタものっそ死亡フラグ立てましたぜ…
まずギノさん(同期、旧友)とこを訪れた時点で死亡フラグだし、あまつさえ心情吐露しちゃったらそれはもう死亡フラグ以外の何物でも…。おまけに青柳さん、アンタ「喜汰沢を撃った時も気分が良くなりかけた」って…。これはもう犯罪係数がぶっちぎってるのが原因でお亡くなりになりそうなんですけど…orz
でもって「今の私にはこの仕事しかない。しがみついてみせる」とか言わないで青柳さん!! そういうのものっそ死亡フラグですから! そして去り際に「もっと早く一緒に飲めたらよかったのにね」とか…あああああああああ、もうこれは青柳さん死ぬ…絶対死ぬ!!
青柳さんの背を見送ったギノは呟く。「昔の俺なら、酒など飲まなかったさ…」と。要するにこれはギノと青柳さんの「最初で最後の腹を割った会話」だ…うん、やっぱり死ぬ。青柳さんは死ぬ…(´;ω;`)
ギノの部屋を出た青柳さんに発信者不明の着信が。相手は酒々井さん…罠だ…青柳さん死ぬ!!
もう「青柳さん死ぬ」しか言えない…言えないよ、青柳さあああああん!!
2期は「監視官の死」を描くだろうとは思ってたけど、まさかの青柳さんか…もう8割以上死ぬフラグ立ててもうたよ、青柳さん!!


酒々井さんの失踪と何者かが残した「WC?」のメッセージの調査を、1係に優先的に行わせて欲しいと局長に願い出た朱(と美佳)。アッサリと局長に許可されると、美佳は局長から下がるように言われ、何故と思うも命令に従う。
2人だけになると、局長=シビュラは今回の件についての朱の見解を求める。すると朱は「質問があるわ」とシビュラに認識されない人間の存在を逆に問う。「そんなものは存在し得ない」と言う局長=シビュラだが、果たしてそれは真実か否か…。
「しかし今の問いで君(朱)がどう考えているのかは理解できた」局長=シビュラに「私の正気を疑う?」と朱。正気を疑うのが通常の判断だが、だが同時に興味深くもある。サイコパスがクリアな状態で正気を失うことがあり得るのか…と朱の行動を観察しようというシビュラ。
「勝手に観察者を気取ればいい」と退室しようとする朱を局長は呼び止め、東金さんの様子を逐一報告するよう命令。何故と問う朱にシビュラは語る。東金は(公式な記録では抹消されているが)観測史上最高値の犯罪係数を叩きだした人物だ…と。
「有用なモデルケース」だという局長=シビュラ。果たして東金は何者なのか…。
しかし、観測史上最高の犯罪係数ってどれくらいなんだろう? 1期の王陵璃華子が472だから、軽く500は超えてるってことかな…?
ともあれ1期の時点で犯罪係数は「どれだけ社会(シビュラ)と迎合する気があるか」を元にした数値と言われてたんだけど、それでも謎数値だからなぁ…。ただ、犯罪係数=「どれだけシビュラと迎合する気があるか」と仮定すると、最高値の犯罪係数を叩きだした東金さんは、それこそシビュラと迎合する気どころかその檻の外に抜け出して行った狡噛さんを彷彿とはさせるよな。
まぁ今のところ東金さんが執行官になった経緯がこの先描かれることは言及されているので、そこで彼の謎は明らかになるだろうが、明らかになった時に朱が揺らがされそうだな…。

酒々井さんの失踪と「WC?」のメッセージの調査を1係がすることを執行官たちに伝える朱だが、「本音を言え、常守。おまえが気にかかっているのは透明人間だろ」とギノさんには見抜かれていた。しかし、朱の気持ちは察しているので「業務の範囲内に収めろよ」と釘を刺す程度に留める。
まぁ、ギノさんは朱の副官ではあるんだけど、決して朱信者ではなく、「先輩」として釘を差すところは刺すし、異論だって唱えるんだよな。もちろんそれは朱を信頼してるからだし、1期の時とは違った意味で朱に自分たちの轍を踏んで欲しくないから苦言だって呈する。大体ギノさんだって、もうこれ以上は失いたくはないだろうさ、親しい人を…。あ、ギノさんやっぱオカンだわw そういや2期のギノさんのビジュアルが出た時に「ギノさんから未亡人の色気が漂う」って言ってたんだけど、割烹着が似合う未亡人系オカンだよな、ギノさんはw
志恩さんにも協力を仰いだところでエリアストレス上昇警報が鳴り、美佳は弥生と雛河を連れて出動。「鹿矛囲なんているはずがない。いもしない犯人を追いかけていればいい」と美佳は朱に吐き捨てる。…あぁ、1期でギノさんが狡噛さんに「(槙島という)いもしない幽霊を追いかけてる」と言ったアレのリプレイか。ギノさんはそのいもしない幽霊が実在した時に素直に狡噛さんに謝ったけど、美佳は…絶対素直に謝らないのがありありと想像できるわw

分析室に場所を移した朱たち。志恩さんがどれだけ探しても現場に不審な点はなかった。
鹿矛囲がいたとして、その人物は人質のふりをして公安をおびき寄せ、執行官を殺害し、監視官を誘拐した…「一体何故?」「目的は?」「メッセージの意味は?」「どうして私に目をつけたの?」推理する朱。そんな朱に「危険だ。のめり込みすぎだ」と警告するギノ。しかし東金は「常守監視官なら大丈夫。この程度で色相が濁る人じゃない」と自信たっぷりに言う。それは元セラピストとしての見解なのか、それとも…。
監視官が推理にのめり込んで執行官に「のめり込みすぎだ」って言われるのも、1期5話でギノさんが狡噛さんに「犯罪者の心理を理解しようとすると飲み込まれるぞ」って言われた時のリプレイなんだけど、それに対して朱はそんなタマじゃないってドヤ顔の東金さんを見たギノさんも多分、東金さんに狡噛さんとダブる部分を見たんじゃないかって気がする。…いや「テメーに常守の何が分かる!?」っていう気持ちも見え隠れしないでもないがw

そして美佳たちが急行した場所は国会議員・増田のパーティー会場。警報は増田の色相悪化によるものだった。何かの間違いだという増田を雛河に取り押さえさせ連行する美佳。それを見送りながら「これが正しいあり方なのに…。どうして局長はあんな人を」と朱を重用する局長に不満を抱く美佳。
そういや美佳は桜霜学園を飛び級で卒業した超エリートっていう設定があったんだったな。歴代最高得点で公安局入りしながらもエリート然としてなかった狡噛さんやエリートの自覚皆無の朱、父親が潜在犯であるがゆえに完璧なエリートであろうと努力していたギノさんとは正反対なんだな、美佳って。とにかく「自分はエリートである」という自負がありすぎるもんな。サイコパスがクリア(小説版で美佳はメンタル美人と称されていた)、飛び級で卒業、公安局監視官の適正…これはムダに高いプライドとやけに高い自己評価のコンボでもおかしくないわw 1期ギノの再来というよりは、ゼロに出てきた2係の霜村監視官(青柳さんの先輩で標本事件後に監視官10年務め上げて厚生省に上がっていった人)の再来だろうな。
その溢れすぎてるエリートである自負が、若さゆえ…といえばそれで片付くというか成長の余地が充分にあるんだけど、これはサイコパス…すでに1期で酷い目に遭った*4彼女がまた酷い目に遭わないわけがない。そして視聴者からの憎まれ役な点でも、朱と和解するにせよ、しないにせよ、美佳には何かしらの悲劇が待ってる気がするんだよなぁ…。悪いが私が彼女に期待しているのは「私ってホント馬鹿」な、さやか枠であるw(鬼だな)

一方、酒々井さんに呼び出された青柳さんは執行官を伴いメンタルケア施設へ。しかし「仕事を増やしたくないでしょ」と青柳さんは執行官たちに外で待機を命じ、単独で中へ。…罠だ、罠だよ、青柳さん!! 死亡フラグが立ちすぎてるよ青柳さん!!
青柳さんが酒々井さんとの待ち合わせ(?)の時間を気にしていると、施設の職員相手に「薬じゃ何も救われない」と叫ぶ老人が。「みんなも気づくべきなんだ。薬なんかに頼っていてはダメだって。本当に救われたいなら…」と興奮した老人は職員の首を絞める。なおも老人は訴える。「私は君たちを救わなければならない」と。
…あ、分かった。これ、「鹿矛囲教」だわ。鹿矛囲の暗示にかかった人たちが犯罪を起こすんだ。そして暗示にかかった人たちはサイコパスがクリアなままだからドミネーターが効かない…そういうことか。むしろ2期の犯罪ギミックは薬物よりも暗示(洗脳)のほうが強いのかな…? ともあれなんと言いましょうか…洗脳された(宗教めいた)集団が犯罪(テロ)を起こす…ってオウム事件を彷彿とさせますな。ものすごいチャチな理由なんだけどやってるほうは大真面目だったしガチだったという日本犯罪史上最悪のアレ…。
老人を止めるべくドミネーターを向ける青柳さんだが、案の定、老人の犯罪係数は23でロックがかかる。「そんな…」と驚く青柳さんに気づいた老人はそばにいた犬型ドローンに青柳さんを襲わせ、カウンターの非常ボタンを押して施設を封鎖してしまう。

その頃、朱たちは現場に出動した爆弾解体ドローンからインパクトアブソーバー(衝撃吸収シート)が外されていたことを突き止める。そんなものは自然に外れるとは考えにくい…では誰が? 「まさか…」と朱は何かに気づくが、その瞬間、美佳から着信が。
身柄を拘束された増田はしきりに「鹿矛囲を呼んでくれ。鹿矛囲ならクリアにしてくれる」と美佳に訴え、困り果てた美佳は朱に助けを求めた…のか?
そして封鎖されたケア施設では「私は救世主になりたいんだ…。みんなを救いたい。鹿矛囲のように」と、老人はサイコパスがクリアなまま青柳さんを殴打し始める。
青柳さんの死亡フラグスカイツリー状態!!
もうこれはね…青柳さん死ぬわ。絶対死ぬわ…。まさかの監視官死亡枠は青柳さんだよ絶対!! もうね…木曜に「貴重な谷間が…(´;ω;`)」ってお通夜ツイートするのが分かるもん! そうか…やっぱり2係壊滅で3係が投入されるという流れか…そうか、2係というか青柳さんは完全に噛ませだったのか…orz
そして先行組から4話バレを聞いて、虚淵が「2期は俺が見てもエグい」と言った理由が分かった…。もうね「うわあああああああああああ」って言うしかなかったよ、4話バレェ…orz

*1:朱のイメージは裁判所にある天秤を吊り下げている女神の像だそうな

*2:1期最終回EDに先生が局長室を訪れているカットがある

*3:ただし設定を考えた人(多分あの高羽だと思う)のイメージなので、公式設定ではないと言及されていた模様

*4:友人(想い人)を殺されている