PSYCHO-PASS サイコパス2 #07「見つからない子供たち」

PSYCHO-PASS Sinners of the System

2期ってば俺たちに予想当てさせすぎ吹いたwwwでござる…の巻。
ツイッターの実況および実況後の感想やら考察とか#pp_anime


「事件はまだ続いてるっていうのに、私たちはもうドローンに頼ってる」分析室で自嘲する志恩さん。モニターに表示されているのは今回の死傷者7名。
こうして刑事課メンバーのIDが表示されると、今更だけど00475-AEまでは刑事課全員共通なのね。そしててっきり監視官が末尾1で執行官が2、分析官が3だと思ってたら、そうでもないらしく、末尾の区分は一体何だろうと気になる件。
街では正常に戻ったはずのパトドローンが不審な動きを…。「ゲームはリアルじゃなきゃ」あの現実を見てなお、ゲームを続けている市民がいた。…あ、そうか。現実を見せてプレイヤーにゲームをやめさせただけであって、ゲーム自体を止めたわけじゃないんだったな。
「公安局です!」エリアストレス警報の場所を虱潰しに回る美佳たち。雛河がパラライザーで執行するも、次の場所を指示する弥生。「キリがない!」苛立つ美佳。しかし、これに対処できるのは美佳たちしかいないという現実。

鹿矛囲の隠れ家を現場検証するギノ。そして増田の聴取を続ける雑賀先生は言う。「スキャナに監視されたこの社会で、他人になりすますことは不可能だ」「ただし、意図してサイコパスをクリアにできるなら話変わってくる」「例えば臓器移植だ。多くを取り替えることはサイコパスの移植に等しい
やっぱりかー!! 5話で予想した臓器移植説が当たったぞ、オイww
…なるほどな。人間の生体反応の何を読み取ってるのかは謎技術のサイマティックスキャンだけど、人間の「生体反応」を読み取るってことは、サイコパスがクリアな人間の臓器(部品)を移植すれば、それはそのままサイコパスの移植になる…ってことか。
1期のドローン工場の事件とか泉宮寺さんの時にもあったけど、この世界のDNA鑑定技術は、スキャンしただけで登録されたDNAを割り出して個人を識別できる技術だからな。
「クリアな人間なら誤差の範囲で処理されちまうだろうからな」…あぁ、なるほどねぇ。臓器移植されてるってことは、その人間の体が「複数の人間の部品」でできてるってことだから、スキャンすれば複数のDNAが出るわな。しかし、臓器が1つ2つぐらいだと、割合の問題で誤差の範囲内になるってことか。
多分、鹿矛囲はそれこそ5話で立てた「オリジナルパーツはあっても脳ぐらい」という仮説通り、とんでもない数の移植パーツ複合体なんじゃないか?
「鹿矛囲の隠れ家には大量の臓器が保管してあったそうだ」その言葉に反応する増田。しかし、そこに秘書が迎えに来てタイムアップ。
「お前と同じように他人になりすました人間がいる。そいつらが鹿矛囲の仲間か?」問う先生。しかし、増田は答えることなく去っていった。

埠頭では「また撃てませんでした」と、鹿矛囲を目前にしながら逃してしまったことを悔やむ朱。
「また」っていうのは、1期11話のゆきちゃんが殺される時に、手にした猟銃で槙島を撃てなかったことに続いて…ってことだよな。しかし、あの時と違って朱は明確に「自分自身の正義」を描き、実行しているし、なによりその中に「遵法精神」が根付いている。ただ、1期からずっと継続しているだろう朱の迷いっていうのは、「法(シビュラ)で裁けない犯罪者をどう裁くべきなのか」ということ。
犯罪係数の概念が間違っていることを朱は認識しているんだけど、それがこの世界の法である以上、遵法者である朱はそれに則って対処するしかない。1期でかつての裁判制度を調べたりもしたけど、未だに朱の中には「法(シビュラ)で裁けない犯罪者をどう裁くべきなのか」というビジョンがないんだよね。そのビジョンをこの2期もしくは劇場版で描くことができるのか…っていうのも、朱の成長物語に含まれるのかもしれない…っていうか、含まれてなければいけないものな気がしてきた。
ただ、かつての狡噛さん(法で裁けない者を自分が犯罪者になることによって裁いた)と重なった東金を止めたように、「法で裁けないからといって法から逸脱して裁くのは間違ってる」ということだけは朱の正義の中にあるんだけど、あれから1年半経ってるのに、朱があの時から自分自身の正義の行き着く先を描けてないってことは、結局のところ朱は1期最終回の時点から先へは進めてないんだってことだよね。
言い方を変えれば、朱の時間は1期最終回で止まってる…ってことなのだろう。
狡噛さんに「常守朱の正義は正しい」と言い切られ、「自分の正義は正しいと常に証明し続けなければいけない」という「呪い」をかけられた瞬間――正確にはその「呪い」をかけられた上で自分の正義が正しいと証明しようとしたけど、狡噛さんが法で裁けない者(槙島)を自分が殺人者になることで裁いた時に朱の正義は1度負けている。その「負けた」瞬間から朱は立ち止まったまま…ってことなんだろう。
2期…というか現時点での朱って、「自分の正義が正しいと常に証明し続けること」に精一杯で、じゃあ自分(の正義)はどう未来へ進んでいくべきなのだろうかっていうビジョンを描くことができないままなんだよね。
推理において狡噛さんに依存してしまうのも、狡噛さんが朱の師匠だということもあるけど、なにより狡噛さんが朱の正義を負かしている(朱の正義が結果的には狡噛さんに負けてしまった)ことで、朱自身が「狡噛さんには勝てない」と対等な立場から1段低いところにいる…というのも関係していそうだ。
そういった意味では2期で朱が(東金を通して)狡噛さん依存から卒業して、狡噛さんと「対等な立場」にならないと、おそらく劇場版で再会するだろう狡噛さんに「やっぱりあなたの正義は間違ってるんですよ」って彼を納得させることはできないと思うよね。
「しかし、あなたがいなければ我々は全滅していた」「なにより、透明人間の目前まで辿り着いた」と、鹿矛囲を逃しはしたが、その実在を確認したことには意味がある…と東金。
「やはり、鹿矛囲を逮捕できるのは、あなただけだ」…って、なんでドヤ顔なんですか、キモ金さん!
てか「やはり」っていうのが引っかかるな。「やはり」って言うには、東金がそれだけ朱を見込んでるってことでしょ? 朱を分析しまくってる意味からしても。ってことは、やっぱ東金はシビュラの何かしらの思惑によって差し向けられた存在…っていう線はますます濃厚だよねぇ?
だけど、シビュラと東金、東金と鹿矛囲、シビュラと鹿矛囲という3つのラインが複合的というか多層的に繋がっているのと、その繋がりにしてもまだ足りないピースもあって、上手く組み上げられないんだよなぁ…。
東金の言葉を聞いているのかいないのか…。朱は遠くを見つめたままだった。


推理の海に沈んだ朱。浮かぶ「WC?」の文字。
「適性を持たない人間がドミネーターを所持できるか試した」それが第1の事件。
「ドミネーターで監視官を裁けるのか知ろうとした」それが第2の事件。
そして今回「公安を襲い、複数のドミネーターを手に入れた。おそらく仲間に与えるため」――鹿矛囲の目的はひとりでは成し得ないということ。
手に入れたドミネーターを誰に向けようとしているのか。
そして、裁かれるどころかドミネーターに認識すらされないのは何故なのか。
「一体何故…」と問う朱にヒントを授ける声――え、この声は!?
こ…狡噛さん!? 狡噛さんじゃないっすか!!
ついに朱ちゃん、狡噛さんをスタンド召喚した!www
てか、狡噛さんがスタンド召喚とはいえ本編で喋ったぞ、ヒャッホーイヽ(゚∀゚)ノ
新規カットだけじゃなく新録セリフとは…ありがとうございます、本当にありがとうございます!!

「ありえない自体が起こったなら、疑うべきは2つだけだ。前提条件が間違っているか、それともアンタの頭がイカれちまったか」狡噛さんは朱にそう言った。しかし朱は「私だけが虚構に囚われているなら分かる。でもそうじゃない。鹿矛囲の存在はもう疑いようがない事実」と答える。
「だがドミネーターは認識すらしない」「槙島ともまた違う」朱から得た事実を整理していく狡噛さん。…って、自分で「朱から得た事実を整理していく狡噛さん」と書いておいて、実は私自身「この書き方ってちょっと変だよな」と思っている件。まるで狡噛さんと会話をしているみたい…というか、朱の中では狡噛さんと会話してるんだよな、きっと。
これって朱の脳内とか深層心理で行われてること…という描写なんだろうけど、これが実は「朱の中に狡噛さんを模した人格が本人も知らないうちにできてた」とかだったら色んな意味で笑ってしまいそうだけど、よく考えたら朱の自室に書かれた「WC?」については何ら解決してないことを思い出してしまった…。
ただ、たまにあるよね…。実は刑事や探偵のほうが狂っていた…みたいなオチの推理・ホラー小説。
とはいえ、2期で終わるなら「常守朱は狂っていたEND」も考えられるけど、劇場版に続くからなぁ…。でも最後のほうで「え、私狂ってたの!?」(「え、私の年収低すぎ!?」風)って気づく展開だったら可能な気もする…?
ともあれ、自分でも「この書き方は変だ」と思いつつも、朱と狡噛さんの会話…という形式で進めていこう。
「免罪体質とも違う特殊な体質? だからこの社会に認識されない」鹿矛囲がドミネーターに認識されない理由について考える朱。
「しかし、そこには必ず仕掛けがあるはずだ。個人を徹底的に管理するこの社会の隙間を突いた、重大な仕掛けが…」
個人を徹底的に管理する社会――この世界では出生時にDNA登録をすることが義務付けられてるんだけど*1さっきの「臓器移植」の話。アレこそ、この「隙間」を突いている部分だわ。
つまり、だ。この社会で個人を徹底的に管理する前提には「DNA」がある。「ひとりの人間にひとつのDNAパターン」というのが前提なんだが、もし「臓器移植」によってそれが崩されていたら。しかもひとりの人間に相当数のDNAパターンが存在する――ってことまでは前提にされてない…ってことよね。
そしてふと思ったのだが、この世界でDNAによって個人を識別しているとしたら、DNAパターンが同じである一卵性双生児はどうするんだろう? もっとも我々のこの現代社会の100年後には一卵性双生児すら区別できるDNA認証的なものがあるのかもしれないが。
「それは――案外近いところに転がっているのかもしれない」
鹿矛囲の正体、そして事件解決へのきっかけ――それは案外近いところに転がっているのかもしれない…と朱にヒントを出す狡噛さん。
そこに狡噛さんと重なる東金の声。

東金の声にハッとし、現実に戻る朱。その手にはタバコが。…あぁ、そういえば狡噛さん召喚アイテムだったな、タバコ。
サイマティックスキャンに認識されない鹿矛囲の体質を暴くことが事件解決の最善手ではないか…と言う東金。「その理由さえ分かれば、彼に色を付けられるかもしれない」とスタンド狡噛さんのアドバイスに従い同調する朱。
鹿矛囲が何故透明人間でいられるか。「現場に残されたヒントを探りましょう」と現場に戻る東金。しかし、朱はすぐに動こうとはせず、そこにはいない鹿矛囲に問う――「あなたは、何色なの?」
…しかし、なんだ…この東金が朱を鹿矛囲のもとに導こうとしている感。
朱が「狡噛さんならこうするだろう」と狡噛さんをなぞっているのとは逆に、東金は朱を分析して「朱ならこうするだろう」という予測を立てて朱がそう動くように仕向けている気がするんだよなぁ…。狡噛さん的な部分を匂わせてるのも、朱を思惑通りに動かすために、朱が狡噛さんを信頼していたのを利用して、自分に対してのガードを下げさせている。そして朱に自分を信頼させるように行動している…って気がする。
ただ、それが自分を朱に差し向けただろうシビュラの思惑に則って…ってだけではなさそうなんだよな。例の「黒く染めてやりたい」発言を考えると。
東金がシビュラと鹿矛囲の間を行き来する二重スパイなのか、はたまたシビュラの思惑を利用して自分の野望を達成しようとしているのか…それは今後見えてくるだろうけど、「東金朔夜という個人のレベルで常守朱に執着している」ってことは現時点でも分かるんだよね。ただ、その理由がさっぱり分からん。
だけど、どうも東金の「黒く染めてやりたい」という支配欲の裏から「愛して欲しい」「救って欲しい」という叫びのようなものを感じるんだよなぁ…。今のところ、それと繋がるようなものが、彼の机の上にあった母(or祖母)との写真ぐらいしかないんだけど…うん、イコール「マザコン」という要素からきている気が…する。
そして多分…いや、十中八九、東金は朱を裏切ると思うんだ。まぁ、さすがに朱はエヴァのシンジとは違って「私を裏切ったわね」って東金を殺しはしないと思うけど(とはいえ、結果的にエリミネーターで執行ということはあるかもしれない)、東金に裏切られたことで自分がどれだけ狡噛さんに依存していたのか、狡噛さんから独り立ちしなければ先に進むことはできない…ってことに朱は気づけないんじゃないかなって気はする。

鹿矛囲の隠れ家には移植用の臓器の他に、網膜パターンをトレースした生体コンタクトが置かれていた…と志恩さん。すると雑賀先生は「網膜パターンは酒々井水絵のものだな」と、アッサリと当てる。
…ん? 待てよ。もしかして鹿矛囲、水絵の目は移植してない? いや、移植していたとしても、生体コンタクトってことは、鹿矛囲自身は水絵の目を移植していたとしても、前回鹿矛囲が右手にしていた怪しげなデバイスも含めて複数でドミを使う手段はこれで確定したも同然じゃ…。
適性を持たない人間がドミネーターを扱うには適性者であるように誤認識させるしかない。「鹿矛囲にとって彼女(水絵)はそのための駒だろうからな」と先生。その言葉に「だから酒々井監視官の反応が複数感知されたわけね」と納得する志恩さん。
「奪われたドミネーターは8丁か…。なら酒々井水絵の反応は今後8人まで増えるだろうな」と予測する先生。発言内容に反した危機感のなさに「ずいぶん呑気なのね」と志恩さんは言い、「それとも、もう止める手立てを考えているのかしら?」と問う。
しかし先生は「そんなものはない」とこれまたアッサリと答える。
「シビュラが彼女(水絵)の行動を正しいと認め続ける限り、ドミネーターは使われ続けるさ」と皮肉を込めて言う先生。それ聞いた志恩さんは「シビュラに対する嫌味?」と咎めるが、先生は「疑念だよ」と返し、「余計悪いわよ」と志恩さん。志恩さんがシビュラに対してどう思っているかは今のところ明言されてはいないけど、先生が口にするシビュラに対する「疑念」ってやつがマズイ思想であると志恩さんは認識しているわけだ。多分、志恩さんや弥生は潜在犯ではあるけど、シビュラ社会に生きる一般的な人間なんだよな。
…あ、なるほど。弥生や志恩さんが「傍観者」という立ち位置にあるのはそういうわけか。彼女らは潜在犯ではあるけどシビュラ社会に生きる一般的な人間。潜在犯だから「社会」や「人間」に対して自由な見方はできるけど、あくまでもシビュラ社会に生きる一般的な人間だから「シビュラ」に対しては疑念を抱かないんだ。そしてそんな立ち位置の彼女たちでなければ、この話の「傍観者」は務まらないんだ…やっと分かった。
「本人ではない人間がまかり通り、犯罪者に協力する監視官が野放し…。事実を言ってるだけだ」苛立っているのか、先生は飲み干したコーヒーカップをテーブルに叩きつける。
そして雑賀先生が、きっと我々視聴者の反応に一番近いだろうね。我々視聴者というか、正しくは「我々がいるこの現実世界と、サイコパスという話の世界における価値観には相違がある」ってことを前提として見ていない視聴者…な。
1期の時にもあったんだけど、2期では脚本に関しての叩きが結構あって、それを見ているとどうもサイコパスっていう話…というか、この世界の基準とか価値観ってものを理解せずに、我々がいる現代での価値観だけで見ている人が多いなって感じるのよ。我々の社会の価値観で見ると、それこそさっきの雑賀先生のように「なんで水絵のドミ認証を止めないのか」とか、「ドミネーターで裁けないなら実銃で撃てばいいじゃないか」「法としてはザルだらけのシビュラになんで従っているのか」「公安の刑事たちは無能だらけ」って反応になるわけ。
しかし、「我々の世界とサイコパスの世界の基準や価値観には相違がある」ってことを理解して見ると、美佳や3係がどうしてそういう反応だったかが分かるのよ。更に言うと、少なくとも公安局サイドの人間は「誰も間違っていない」ってこと。
その立場によって、誰もが「正しい反応」をしているだけにすぎないのよ。この話は。
まぁ…なんだ、その、早い話が「我々がいるこの現実世界と、サイコパスという話の世界における価値観には相違がある」ってことを前提として見ていない人は、サイコパスって話を楽しむ上で損してるな…ってことですよ。

事後処理を終え、ギノと東金に引き上げるように指示する朱。しかし自分は残って鹿矛囲の隠れ家を探ると言う。そんな朱にギノは「少し休んだほうがいい」と言い、東金もそれを勧める。
しかし、朱はふたりに「でもあんまり休める状態じゃない」と侵入者事件のまま自宅を維持していると言う。それを聞いたギノは「ちょっと待て、お前引っ越してないのか」と心配性オカン属性が最大にw 東金も「まさか自分を餌にするつもりですか」と問う。
「そこまで怖いもの知らずじゃない」「手続きする時間が取れないだけ」と苦笑する朱だが、ギノは「呆れた」と溜息をつく。
そこに朱の祖母に異変が起きたとの報せが…。そして朱を意味ありげに見つめる東金。

朱の祖母が入院している施設で養護ドローンの異常が発生したとの報せに、駆けつける朱。「介護施設」って言ってるけど、「市川医療総合病院」って書いてあるから、病院…だよな。療養型…ってやつですか? いや、そこら辺の細かいツッコミはしちゃダメだなw おそらく設定した側も介護施設の種類なんてよく分かってないはずだw
朱ちゃんのおばあちゃんは葵さんっていうのか…。そして心臓外科…まさか、そこの医者も鹿矛囲とグルで、おばあちゃん、心臓持って行かれてないだろうな?
幸い、祖母は無事だった。ホッと胸を撫で下ろす朱。葵は「このくらいのことで仕事ほっぽってくるなんてさ」と大したことではないと言う。葵は朱を見て「あーちゃんは昔から自分のこと差し置いて人のために突っ走る」と、昔から変わらない朱に笑う。「ごめんね、迷惑かけて」と言う朱に、葵は「迷惑だなんて思ってない」と言い、朱は「命の大切さ、重さを知っている」と言う。そして「それは何があっても絶対失くしちゃいけない」と朱に諭す。
…あぁ、朱ちゃんって「おばあちゃん子」っていう設定があったけど、朱の価値観とかそういったものって、おばあちゃんから学んだり受け継いだりしたものなんだ。
「命の大切さ、重さ」――多分これ、この先、朱が突きつけられるものじゃないかな?
それが、鹿矛囲に対してなのか、それとも東金に対してなのか…更には再会するだろう狡噛さんになのかは分からない。けど、朱は「裁き」と「命の大切さ、重さ」を天秤にかけなければいけない時が来るんじゃないだろうか?
そこで朱が葛藤し、出した答えこそが、「常守朱の正義」が進む未来ってやつじゃないだろうか…と。
そして葵さん…なんかコレ、「遺言」に聞こえてきましたぜ…。1期で狡噛さんの手紙が朱の「正義」を決めたように、2期ではおばあちゃんのこの言葉が朱の「正義」を揺るぎのないものにするんじゃないだろうか…。
「おばあちゃん、ありがとう」と礼を言い、仕事に戻る朱。
この時、意味がありげに葵のピアスが光るんだけど、コレ、何かのフラグかなぁ…。葵さんがピアスをしていること自体は別に不思議ではないんだよね…なにせ葵さんはあー見えても我々の子供世代なので、ファッションとしてピアスをしていることには何ら違和感はないんだよ。ただ、わざわざキラリと光らせたところがね…もしかすると東金あたりが朱を陥れるために葵さんに仕込んだ発信機的何か…って可能性もあるよな。

局長の元を訪れた朱はシビュラの考えを聞きたいと、何故水絵のドミネーターに使用停止措置を取らないのかを問う。
しかし、局長=シビュラは答える。「酒々井監視官のサイコパスはクリアなままなのでね」「サイコパスがクリアなまま行動している監視官を、我々が止める理由はない」…と。
案の定のお答えでしたわ、シビュラ。犯罪係数でしか犯罪を裁かないから、どれだけ犯罪行為を行っていても、犯罪係数=サイコパスがクリアということは「罪を犯してない」のと同義だもんな。最も解決しないといけないシビュラの穴はそこなんだが、槙島事件からその部分は何も進歩していないんだな…。もっとも、進歩させたら免罪体質者を獲得できなくなるから、あえてシビュラはそこを放置している部分もあるだろうが。
「『あってはいけない』の間違いでしょ」シビュラの答えを予想していたかのように厳しく言い放つ朱。「それは自己の否定に繋がるから」
シビュラは「社会システムの最終進化形」を謳い、市民にはあくまでも「完璧なシステム」と見せかけてるんだよね。ただし、1期で局長が「『完璧』と見せることに意味がある」とギノさんに言ったように、シビュラ自身は「完璧なシステムなどない」という認識をしている。
つまり、ここではシビュラ自身は水絵の行動を危険視しているものの、法的には何ら問題がない水絵のドミ認証を停止してしまうことは、自身(法)を曲げることになってしまう――すなわち自己の否定に繋がってしまうためにできない…ってことか。
最初ね、このことを「チャンチャラおかしいわ」って私は笑ったのさ。第一、1期で自身に都合の悪い存在だった縢や狡噛さんを、ドミネーター(犯罪係数)を恣意的にいじることによって消そうとしたじゃん。
都合の悪い存在を恣意的に消せるはずなのに、何故そうしない? 矛盾してないか? ――そう思ったのよ。でも違った。
まず前提として、縢は狡噛さんは潜在犯だった。つまり、シビュラ社会から「排除された存在」だったってこと。元々シビュラ社会に排除された(シビュラの庇護下にない)存在である潜在犯=縢や狡噛さんには多少犯罪係数をいじったところで法的には不当ではない。だって元々彼らこの社会には要らない人間だから…多分そんな理論だろう。
でも今回の水絵はそうじゃない。確かにシビュラにとって都合が悪い…が、サイコパスがクリアな以上、「シビュラ社会に必要な人間」のままなので手を下せない。シビュラもまた、己が定めた法を守る遵法者であるってことだな。
もしかしたら局長がドミネーターを直に水絵に向けたら、それこそ恣意的にドミネーター(犯罪係数)をいじれるのかもしれないけど、都合が悪いのに恣意的にいじろうとしないところを見ると、シビュラは遠隔操作では犯罪係数をいじれないのかもしれない。
口を慎めという局長=シビュラに対し、「既存の制約に縛られたままでは、今回の犯人は裁けない」と法の例外措置(超法規的措置)を取るように求める朱。
「鹿矛囲か」朱の報告書を開く局長。そしてドミネーターが認識しないことはあり得ないと言う。「免罪体質ならいざ知らず、スキャン自体が不可能なイレギュラーなど存在するはずがない」と断じる局長=シビュラ。「しかし、現に存在するはずのないイレギュラーは現れた」と朱。「そんな相手に私たちはどう対処すればいい」朱は問う。犯罪係数ではなく犯罪行為そのもので罪を裁く――法を変えるしか手段はない。朱は言外に訴える。

だが局長は言う。「簡単なことだ。現に君は実行しようとしたのだろう?」――法を無視して殺す。かつて狡噛さんがそうしたように…。
「殺処分が適当だと?」できたらそうしている…と悔しさを滲ませる朱。
…あ、今気づいたけど、これスゴいわ…雛河じゃないけどw
1期で「法で裁けない者がいる。ならば法から逸脱して裁くまで」っていう狡噛さんの正義を朱は否定してるわけなんだけど、じゃあ2期でこの問題をふたたび突きつけられた朱はどう対処するのか、どう答えを出すのか。そうか、2期で全てに対して朱が出す答えは、1期で狡噛さんに突きつけられた宿題に対する答えなんだ。
そうか、2期は朱が狡噛さん依存から卒業するとともに、1期で狡噛さんに突きつけられた宿題に答えを出して、本当の意味で狡噛さんと「対等の立場」になって、そして劇場版で再会するための物語なんだ。そして多分、劇場版は狡噛さんに対して自分の正義を証明して、彼に納得させる話(狡噛さんがそれを受け入れるかは別の話として)…になるのかな?
鹿矛囲を実銃で撃とうとした東金を止めたのは誤りだったのではないかと言う局長=シビュラ。しかし朱は「不自然だわ」と答える。朱はシビュラシステムが免罪体質者というイレギュラーを取り込むことによってシステムを維持してきたことを引き合いに出し、「でも鹿矛囲に限っては観察対象にさえせずに社会から消し去ろうとしている。…つまり、あなたたちはすでに結論を出している」と、鹿矛囲がシビュラシステムに取り込めない種類のイレギュラー=シビュラにとって都合の悪い存在であることを指摘する。
…ん? ここで鹿矛囲が「シビュラシステムに取って利益をもたらす存在」という線は消えるの…か? いや、まだ朱の推理の段階であって、シビュラからそう明言されてないから可能性から捨てるのは早いとしても、「シビュラにとって都合が悪い存在だから秘密裏に消したい」理由から色々と考えられる線が出てきたぞ。
多分、シビュラシステムに取り込めない種類のイレギュラーってだけじゃなく、それこそ鹿矛囲誕生の秘密がシビュラや東金財団とかに繋がりそうな…。後天的免罪体質者の実験台とか、移植における東金財団の人体実験とか…そこら辺だと上手い具合にシビュラ・東金・鹿矛囲のラインが繋がりそうなんだけど。
「仮にそうだとしたらどうする」と問う局長=シビュラに、「鹿矛囲の謎は必ず解き明かす。その上で私たちの手で逮捕し、正当な法の裁きを受けさせるわ」と答える朱。…しかし朱。その「正当な法」って何処にあるんだよ? アンタ、犯罪係数の概念で裁けない者をどう裁くのか…っていう答えを出してないよね? 仮にその答えを出したとしても、それはシビュラに法を変えさせる…ってことだよね?
うーん、なんとなくだけど、劇場版に繋がる以上、朱は今回も鹿矛囲を(自身が思う)正当には裁けない気がするよ…。なにせサイコパスって話は、結局のところは「シビュラの手のひらの上で人間たちが転がされ続ける物語」なんだよね。「システムに支配された社会で人間たちがどう抗うのか」を描いてはいるけど、その「抗う」がシステムを打倒することとイコールになっておらず、むしろそのシステムが継続していく話がサイコパスなのであって、おそらくサイコパスって話をサーガ化するのであれば、その社会の中で抗う人間たちがその世代によってどう変化していくのか…って姿を描くんじゃないかな。
1期最終話で朱が「いつか誰かがシビュラの電源を落としにやってくる」と言ったように、朱自身、自分がシビュラを打倒する人間ではないことを知ってるのね。それは社会秩序の維持にシビュラが必要な以上、シビュラを必要としない社会を作る必要がある。そしてそのためには何十年という時間がかかることも朱は知っているから「いつか誰か」と言ったんだと思う。自分ではない「誰か」。自分より後の代であろう「誰か」。きっと、朱の望みは「人々が自分の意志でシビュラから決別することで、シビュラを必要としない社会」が作られることだと思うからさ。
鹿矛囲を自分たちの手で逮捕し、正当な法の裁きを受けさせることに「何か問題が?」と問う朱に、「いいや。引き続き職務に励みたまえ」と答えた局長。しかし、何か思うところがあるようで…。
しかしまぁ…この、シビュラが自らを完璧と見せなければならないが故に、鹿矛囲という存在が社会にとっても自身にとっても都合が悪い存在なのに、法(自身)を曲げられないがために野放しにしておくしかできないジレンマというかパラドクスというか…あぁ、やっぱり槙島はそんなシビュラシステムを笑ってる気がするよ。

一方、自室に戻った東金は、テーブルの位置と吸い殻、そして引き出しを開け「取り繕った跡があるが、順番と上下がズレている」と侵入の痕跡を確認。「詰めが甘いな」と、誰が侵入したかまで分かっているようで…。
PCを確認するとデータがコピーされた痕跡もあり、「俺の経歴か…」と目的も分かったようで…。
てか26歳当時の記録だけど、よく見ると東金の生年月日=2073年6月6日生まれ2114年現在41歳…おい、見事なまでに経歴(年齢)詐称じゃねぇかよキモ金さん!!
てか、どう若く見ても30代半ばぐらいなのに、よくもまぁ現在30歳の狡噛さんやギノさん*2より年下だって堂々と詐称できたもんですね!!
逆に感心するよキモ金さん!!
…まぁ、東金財団関係者だったら、アンチエイジング施術し放題だろうからな。てか、アラフォーなのにアラサーって詐称できるくらいの自信過剰さが羨ましいぜ、キモ金さん…。
しかし、アラフォーなのにアラサーと堂々と詐称するキモ金さんと、アラフィフなのに堂々と恐ろしいまでの若作りをしている叶姉妹のどっちがスゴいんだろう…という疑問w
そして部屋に仕掛けてあった監視カメラの映像を確認すると、そこに映っていたのは美佳…。映像を見ながら東金は呟く「よほど俺のことが気に入らないらしい」…美佳、大ピンチだぞ。

東金の古い人事ファイルに目を通した美佳は、東金が18年前一度執行官として配属されていることを確認する。更に、当時の担当監視官が全員潜在犯落ちしてエリミネーターで執行していることを知り、「何なの、コイツ」と東金に対する疑惑が深まる。
ちなみに東金の経歴部分の字幕なしのキャプ画はこちら↓

2096年〜99年まで執行官として在職してるってことは、間違いなく征陸のとっつぁん(2093年から執行官として在職)は東金を知ってるはずなんだよな。東金の過去の経歴を隠した上で再度執行官として配属したのは、東金の存在を知っているとっつぁんの存在がなくなったから…というのもありそうな気がするな。

朱の呼び出しで美佳が刑事部屋に戻ると、須郷以外の全員が集合していた。負傷した須郷は復帰までまだ時間がかかるとのこと。…ってことは、須郷さん今回お休みか…(´・ω・`)
美佳を確かめるとニヤリと笑う東金。…うん、これはもうすでに東金には美佳を陥れる策があって、下手すりゃ次回には美佳はピンチに陥る。
始まる捜査会議。当座の問題は港で消息を絶った鹿矛囲をどう追うかだが、接触する可能性のあった増田の行方を追ったところ、増田は釈放後に自殺していた。「迷うことなく死を選ぶ…それほど心酔しているということ」鹿矛囲の協力者から行方を追うのは難しそうだと判断する朱。
「入れ替わった人間だと分かっていながら、何もできなかった」と悔しさを露わにするギノに、「これ以上好きにはさせません」と朱。まずは現場に残された物証から洗っていくことに。

現場に残っていたもので目立ったのは、大量の臓器とストレスケアの薬。すると雛河が「これ、スゴい」と声を上げる。ほとんどが独自に調合された違法薬で、雛河も見たことがないもので、薬物に詳しい雛河でも「ここまで細かく調節するの、無理」と言う。
意味が分からない言う美佳に雛河は、適当な調合でそれなりの効き目を出すのだったら自分でもできるが、狙ってやっているとしたら普通の知識じゃない…と説明する。それを聞いた朱は「薬物に関して並外れた知識がある…そういうこと?」と問い、雛河は頷く。
そして雛河は「薬剤師のホロを纏ってたのは、案外フリだけじゃないのかも」とも言い、朱は鹿矛囲が薬剤師のホロをかぶっていたことを初めて知る。雛河は立てこもり事件の時にホロを纏った人物を見つけていたのだ…あの施設の薬剤師(大津)がホロだったことを。

「どうして報告しなかったの」と問う弥生に、データを美佳に送ったと答える雛河。メールで報告したという雛河に、メールチェックを怠っていた美佳は「何故口頭で報告しなかった」「これはあなたの伝達ミス」と逆に雛河を咎める。…さすが、安定の美佳。まだまだ自分の非は認めないな…。しかし、いつか自分の非を認めざるを得ない時は来るんだろうな。
しかし朱は「業務改善は後よ」と雛河にデータを分析室に送るよう指示。
分析室に送られたデータを解析するうち、志恩さんは鹿矛囲が使ったホロが成長復元ホロであることを突き止め、試しに例の航空機事故で亡くなった子供たちの中から検索したらピタリと一致。
15年前の航空機事故の犠牲者――鹿矛囲が第1の事件で使った女性のホロと同じ。
そして朱は気づく「私たちは前提条件を間違えていた」焦点にすべきは最初の女性じゃない。「この事故で死んだ、すべての子どもたちよ」
もし、鹿矛囲が纏っていたホロが、この事故の犠牲者の成長復元ホロだとしたら…――。

志恩さんに事故の詳細を出してもらう朱。
事故は15年前の5月、修学旅行に向かう小学校の生徒を乗せた旅客機が熊鷹山*3に墜落。原因は機体トラブル。犠牲者は185名の子供たちに、引率や乗員を合わせた202名…「待って! 生存者がひとりだけいるわ」と、生存者のデータをモニターに出す志恩さん「この名前…」
生存者の名前は「鹿矛囲桐人
「たった一人の生存者」…呟く朱。これが鹿矛囲の正体に迫る糸口になる。
…ってか、その飛行機事故(日空機321便墜落事故)って、思いっきり、あの日航機墜落事故にかけてるよね?
まぁ、飛行機事故の代名詞が、あの日航機墜落事故ではあるんだけど、これが鹿矛囲フランケンシュタイン説だと、これってものすごーく引っかけてあると思うの。墜落遺体でググれば分かるんだけど、ググることを私はおすすめしない。色相濁るなんてレベルじゃないから。
ただ、飛行機事故によって鹿矛囲というフランケンシュタインが生まれたのなら、これ以上上手い引っかけはないんだけど、あの事故をかけたことに対してニヤリとしていいのか私には分からない。あの事故が事故だっただけに。しかし、不謹慎厨ではないので、あの事故をヒントとして使ったことに対しては何ら異論はない。あの事故を知る者にとっては、これ以上にはない分かりやすいヒントだ。
あと、鹿矛囲桐「」が桐「」と名乗ってるということも引っかかる…。「斗」からパッと連想するものとしては「北斗」があるんだけど、もしかして、鹿矛囲って「7人」いるんじゃ…。
フランケンシュタイン鹿矛囲が7人のパーツを繋ぎあわせている…という意味なのか、他の6人が共犯者なのかは分からないけど、どうにも私は、鹿矛囲がいろんな事柄に精通しすぎているのと、例のゲームを使ってドローンを乗っ取った時に出てきた「クラウド」っていうのが引っかかってるのよ。
前回も言ったけど、例えばクラウド上にある「鹿矛囲桐斗」というデータを7人で使っているとか、もしくは「7人」のデータの集合体が「鹿矛囲桐斗」…とか。
ただ、私が鹿矛囲から感じるのは、「合体」というよりは「多層的な存在」。合体して「鹿矛囲桐斗」が出来上がってるというより、それこそレイヤーを重ねて「鹿矛囲桐斗」が出来上がっている…って感じ。
上手く表現できないんだけど、戦隊のロボみたいに同じところでパーツをガシャーンと合体させてるんじゃなくて、デジタル絵みたいにパーツ(レイヤー)重ねることでひとつの絵に仕上げる…みたいなのを感じるのよ、「7人いるかもしれない」鹿矛囲からは。
「斗」が北斗=7人を表すとすると、鹿矛囲の犯罪は「1人で起こしていると見せかけて実は複数の人間で起こしている」というか「1つの体を構成するそれぞれの層(レイヤー)が起こしている」いうことになっている気が…。
…ダメだ、なんか言葉では上手く表現できてねぇ気がする…orz
ともあれ、後半PVで出てきた謎のキーワードだった「185」が事故の犠牲者で、それが今回のサブタイ「見つからない子供たち」ってことか…。
そしてね…気づいたの。回を追うごとにどんどんAパートが長くなってるって。今回、録画開始から20分経ってCM入ったのよ…(秋田テレビは)。この調子だと、最終回なんかABパートが連結するんじゃないかって気さえしてきたわ…。


鹿矛囲についての記録を調べるも、公安の権限ですら閲覧不可能。理由は「医療上の機密保持のため」とあるが…。なんだその「医療上の機密保持」って…よっぽど後ろ暗い部分があるぞ、それ。
ならば「オペの関係者を当たってみましょう」と朱。志恩さんが一番詳しそうな人物を探すと、当時の執刀医がまだ現役だった。朱は美佳を同行させる。
「ありがとう雛河くん」と、雛河のおかげで鹿矛囲を見つけることができた…と朱。…ねぇ、朱ちゃん。あなた、雛河に対する態度って別に計算してないわよね? 天然でそれよね? 雛河がコミュ障のせいなだけであって、別に計算しての行動じゃないわよね!? …でもね朱ちゃん。その態度って、とっても男を勘違いさせる行動だって、オバちゃん思うの…。
飴と鞭…朱は雛河に事故被害者の子供たち185名の成長復元ホロ作成を命じる。「ぜ、全部!?」と驚く雛河。美佳も「それひとりで全部やらせるんですか!?」と驚くが、朱は「第3第4のホロが特定できるかもしれない」と冷静に言う。…ねぇ、朱ちゃん。ホントにそれ、計算してないんだよね!?
「雛河くん、できる?」問う朱。「やります…お姉ちゃん」顔を真赤にして答える雛河。
計算してようが天然だろうが、こうも飴と鞭を使い分けるなんて、常守朱恐ろしい子!!(白目)
そして朱は、弥生には事故被害者と同姓同名の人物がいないの調査を、ギノと東金には押収した臓器から入れ替わった人物の特定を指示し、美佳とともに鹿矛囲の執刀医の元へ向かう。

「必要な処置は全て終わらせた。あれが届けば君たちは全員ドミネーターを扱える」鹿矛囲の執刀医・升嵜は鹿矛囲の協力者だった。…なるほど、移植やら生体認証のコピーを作ったのが升嵜か。
あとはこの社会をこの社会たらしめている主(ぬし)の居場所を見つけるだけ」と言う鹿矛囲。…この社会の主=シビュラか。シビュラの居場所を突き止める…ってことは、ノナタワーはまたも襲撃されるわけだ
ってことは、鹿矛囲が真にドミネーターを向けたい相手って…シビュラシステム? しかし、あいつらにドミネーターを向けても意味がないんじゃ…。しかし、鹿矛囲はシビュラを「裁く」ことを目的としているのだから、そのシビュラが正義を執行するドミネーターでシビュラを裁く…という「皮肉」か。
そこに公安局=朱たちの到着の報せが入り、升嵜は通すように指示。朱たちが升嵜の元へ来ることまでは想定済みだった。
「あなたには感謝している」と礼を言う鹿矛囲に、「例を言うのは私のほう」と升嵜は答え「計画の成功を祈っている」と伝える。そこにやってきた朱(と美佳)は升嵜に任意同行を求める。
「私は口下手なほうでね」覚悟を決めた升嵜は朱に言う。「ちゃんと鹿矛囲の福音を伝えられるか、不安だ」…と。

朱から鹿矛囲の治療記録の調査を依頼された美佳だが、「それ必要なことですか?」「証言者を確保したんだから聴取で聞き出せば済む」と朱に反発。しかし朱は「升嵜も鹿矛囲の手でサイコパスをクリアにされているのなら聴取で偽りを述べるかもしれない。裏を取る必要がある」と返す。
面白くない美佳だが、朱の言うことも正論で、仕方なく弥生に手伝ってもらうとするも、刑事部屋にいたのは雛河だけ。しかも雛河、ご飯に錠剤かけて食ってるwwwどんだけ薬物依存www
「アンタでいいわ、手を貸しなさい」と、仕方なく雛河を使うことにした美佳。

そしてその頃、志恩さんの部屋では…キマシタワー!!
雛河は元々は重度の鬱病で、そのおかげで薬が手放せない体質になった。「かわいそうにねぇ…」と呟く志恩さん。「自衛のために磨いた技術が功を奏してホロデザイナーになってるとこなんて、彼らしくてカワイイわ」と評する志恩さんだが、弥生は「それだけで済んでいれば、執行官になることもなかったのに」と呟く。
弥生は黒のTバック…弥生は黒のTバック(大事なことなので2回言いました)。てか、青柳さんといい、弥生といい、多分志恩さんもそうだろうと思うけど、黒の下着率高すぎぃ!!
しかし弥生はクールというか、同僚の男たちに対して厳しいなぁ…。逆を言えば、同情などせず、常に一歩引いたところから彼らを見ている…ってことなんだろうけど。
そしてさぁ…2期でもあった弥生と志恩さんの事後シーンだけど、ホントにサイコパスにおいて乳首まで見せた人が未だに狡噛さんひとりという事実をどうしたらいいものか…w

鹿矛囲の手術記録の閲覧レベルの高さに疑問を抱く雛河。「後は任せたわ」と調査を雛河に丸投げする美佳。
「考えられるのは技術、もしくは薬剤で特許を取得するため…」雛河の呟きにハッとした美佳は、日本有数の薬剤取得団体を調べる…とそこには東金財団が。「やっぱりこの件は私が調べます」美佳は調査は自分が行うので、雛河には成長復元ホロの作成に戻るように指示。
ってことは、やはり東金との対決は美佳の担当か。そしてピンチに陥ることも確かだろうけど、東金との対決が朱との和解の糸口かね?

一夜明け、升嵜の聴取を雑賀先生に頼んだ朱。「こいつは全部話すつもりだ」と升嵜の意図を感じ取った先生。しかし升嵜は「誰でもいいわけではない」と言い、「幸いにもあなたは聡明で信用に足る人物」と雑賀先生を評価。
「お話しましょう。鹿矛囲のことを…」果たして升嵜の口から語られることとは…?

雛河が185人分の成長復元ホロを完成させた。…「ジェバンニが一晩でやってくれました」とはこのことか!!
分析室で展開される185人分の成長復元ホロ。その中にいたのは、第1のホロ・染水槇、第2のホロ・大津享平だけではなかった。
向島陸――公安局のカウンセラーもまた成長復元ホロだった。驚くギノ。
そして軍事ドローン施設のプログラマー、車両のメンテナンス係…次から次へと出てくる「見覚えのある顔」――。

升嵜は雑賀先生に言う。「あなた方は、鹿矛囲桐斗ひとりにいいように翻弄されていると思っていませんか。…だがそれは違う」と。
「彼はそもそも1人ではない」と言う升嵜。
展開される成長復元ホロ。そしてそのホロが見覚えのある顔の数に「第3、第4のホロどころじゃない」と驚愕する朱たち。
鹿矛囲は、ずっと私たちのそばにいた」――。
鹿矛囲と水絵、そしてそこに集った6人の仲間…。鹿矛囲は仲間に例のデバイスを渡し、笑う。「裁き」に向けて…。
つまり…なんだ。鹿矛囲の計画は1期の時点でもうすでにあった…ってことかよ。ってことは槙島の存在を知っている…?
とにかく、鹿矛囲のこの計画は用意周到に計画・準備されたものである…ってことだよな。
そして鹿矛囲の計画は動き出した…ってことは、ラスボスは鹿矛囲じゃなくておそらくは東金・シビュラのラインだな。東金とシビュラの思惑に鹿矛囲はどう繋がっているのか…。さて、8話はどうなる!?(この時点でまだ8話放送にぎりぎりセーフである…秋田は)。


PSYCHO-PASS ASYLUM 2 (ハヤカワ文庫JA)

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PROPLICA ドミネーター

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*1:ゼロ参照。廃棄区画生まれは出生登録がされていないからDNAも登録されていなくて個人の識別・判別ができないという話があった。

*2:7話時点ではまだ誕生日前なので29歳

*3:字幕では「態」鷹山となってるけど、誤字?