PSYCHO-PASS サイコパス2 #04「ヨブの救済」

PSYCHO-PASS Sinners of the System

青柳ハザード…の巻。
ツイッターの実況および実況後の感想やら考察とか#pp_anime

老人(美馬)が籠城したメンタルケア施設。2係の執行官は青柳さんに連絡を取るも、青柳さんは気絶中。
老人はメンタルケアが「生きている実感を奪っている」と説き、監視カメラを破壊。「私は偽りの君たちを開放する、鹿矛囲のように…」と何かを始めようとする。…まぁ、大体予想はつきますわなw
一方、なおも「鹿矛囲を呼んでくれ」と叫ぶ増田代議士を移送中の美佳たち。美佳は増田代議士を公安局へ連行後、朱がその聴取を担当することに不満を抱く。
被疑者の口から立て続けに出てきた「鹿矛囲」の名。しかしギノさんは「偶然とは思えないが、確たる証拠がなければ喜汰沢の時の二の舞いだぞ」と朱に釘を刺す。朱はドローンからインパクト・アブソーバーが外されたスペースが人間ひとりを収納するにはちょうどいいサイズであることに気づく。…あぁ、なるほど、そこに酒々井さんを入れたのか。
しかしギノは、それが人為的に起こされたものなら記録に残るはず…と指摘。朱は鹿矛囲がドローンの記録を改ざんできる手段の持ち主だと推理する。
「あくまで(鹿矛囲が)実在することが前提か」と、朱の推理の軸を確認するギノに「捜査に賛同できませんか」と、反対しているのかと問う朱。だがギノは「気が済むまで付き合う」と朱の考えに一定の理解を示す。
一応、ギノは「朱の理解者」ではあるんだけど、どうしても心配症のオカン属性が働いてしまうのはしょうがないんだよな。ただ、朱が止めても止まらないのはギノ自身よく分かってるから、ある程度までは「しょうがないな」って朱に賛同する。だけど、かつてギノさんは狡噛さんを止めようとして止められなかった経験が2回(潜在犯落ちの時と槙島の時)もあるから、尚更、朱に関しては「コイツが道を踏み外すようなことがあれば今度こそ止めてみせる」という思いが強いんだよな。ギノが朱の理解者ではあるけど信者じゃないのはこういった部分があるからだと思う。
これは計画的な行動。自分たちが確証を得られず迷っている隙に鹿矛囲は動き続けているはず…と、朱は一刻も早く自分たちも対抗するために動かなければとギノに説く。
「私は疑わない。鹿矛囲は実在する」――朱はもう迷ってはいなかった。


青柳さんと連絡が取れない2係執行官は、志恩さんに施設内部の様子を伺えないかと相談するも、監視カメラにもスキャナにもアクセスできず、建物全体(の監視システム)が死んでいるのでは…と志恩さん。過去にそんな例はあるかと問う2係・須郷執行官に、あるとすれば火災などの大きな災害だが…と答える志恩さんだが、とてもそんな風には見えないとも答える。すると2係・蓮池執行官が建物内のエリアストレスが注意報レベルまで上昇したことに気づく。「監視官は何をしているんだ…」と中の様子が分からないことに焦る須郷。
ちなみに蓮池執行官の下の名前が「楓」で吹いたwww
施設内部では美馬老人が惨劇を始めようとしていた。…てか、サイコパスにおいて「女性の下着は上下が揃っている」のが当たり前なんですねw あと女性の下着に補正下着だのガードルだの妙にリアリティあるところにジワッと笑ったのだが、そういえば1期ではゆきちゃんがブラ外した時に跡まで描いたほど妙なリアリティにこだわるんだよな、ここの作画陣はw
「生きている喜び」を感じるかと人質たちに問う美馬老人。そこに人質のひとりが襲いかかるが、老人は意に介さず「そう、いいぞ」と逆に襲ってきた男を殴り倒す。恐怖に慄く人質たち。
美馬老人は説く。「誤った処方で心を癒やされるどころか、殺される寸前なのだから…」「ストレスを受け入れろ」「この世界に生きている証を…」と。そして無表情のまま先ほど倒した男の頭を踏み潰す。
「感じたまえ、苦痛を、命の鼓動を、君の人生を…」「生きてるって素晴らしいね…」表情なく、老人は言う。
この美馬老人の表情のなさが怖いんだけど、これが鹿矛囲の洗脳なのかもなぁ…。とはいえ、虐殺を楽しむよりも淡々と無表情に行われれる方が断然怖いんだけどね。あと、この無表情さが逆に老人の犯罪係数の低さをあらわしているって意味もあるのかもな。もちろん鹿矛囲の手によってサイコパスをクリアにされている部分が大きいんだろうけど、虐殺行為をなんとも思っていないからクリアという、「犯罪心理と犯罪係数が一致しない」怖さも見せている気がする。1期・2期とも「犯罪心理と犯罪係数が一致しない人間の怖さ」を描いてるしさ。
一方、もはや自分たちでは手に余る上、監視官不在では動きようがないと判断した2係・須郷は応援を要請。

2係からの応援要請は美佳で受けることに。タイミングがタイミングだから注意して処理に当たるよう助言する朱に対し、美佳は「大したことない」「閉じ込められた人たちがパニックになっているだけ」と、自分ひとりでも軽く対処できると聞き流し気味。逆に美佳は朱に「鹿矛囲がいるという証言者が増えて気分がいいのでは」と嫌味を言うが、朱は「むしろその逆」と苦笑う。聴取に向かうべく朱の背を見送る美佳は呟く。「余裕ですね…」と。
1期からエレベーターの扉のシーンは、「心の扉」のシーンと言われてるんだけど、これもまさにそれだなぁ…と。

1期18話の狡噛さんと朱ちゃんのエレベーターのシーンって、朱ちゃんが狡噛さんの心の扉をこじ開けようとするも、結局、狡噛さんはその扉を閉ざして朱の前から去る…っていうのをあらわしてたんだけど、このエレベーターのシーンは美佳が自分の心の中に入ってきた朱やギノさんを拒絶(排除)して心の扉をシャットダウンしている…というのをあらわしてるんじゃないなと。
美佳は視聴者からの憎まれ役なんで、とにかくこうイラッとさせるんだけど、「この世界においては美佳の反応が普通」だということを忘れちゃいかんな…と(とはいえ、かく言う私も結構忘れがちなんだけど)。
自分のサイコパス(メンタル)を守ることが何よりも最重要とされる世界だから、朱のように敵対する者とでさえ分かり合おうとする人物のほうが「異常」なのであって、美佳のように理解できないものを理解しようとすることを拒絶することがサイコパスを守る手っ取り早い手段。そしてシビュラに沿う(シビュラが指し示す通りに生きる)生き方こそが「(あの世界での)正しい生き方」。だからこそ、そのシビュラ世界で(というかシビュラの意に沿う)最も理想的な生き方をしている美佳が、その世界の価値観で生きていない我々視聴者に「異常」と見えるのは当たり前なんだよね。
そういう意味では、美佳は1期のギノさんに当たる立ち位置なんだけど、2期で美佳が1期ギノさんをはるかに上回る「視聴者からの憎まれ役」に据えられたのは、2期である=1期で説明されている部分の世界観の説明はしない以上、「この世界における一般的な人間の考え方」をあらわす立ち位置に美佳がいるからなんだよな。
単純に美佳にイラッとするのも反応としては間違ってないけど、サイコパス世界の価値観と、我々視聴者が生きるこの現実世界の価値観は違うってことを思い出して、頭の片隅においておく必要があることを思い出したわな…。
あとはまぁ…1期と違って狡噛さんや槙島という飛び抜けて超人的な人間がいないのと、1クールしかないという尺の関係で朱age美佳sageで、朱の未だ発展途上にある超人性を出していくしかない部分も少なからずあるんだろうけどw

何故、青柳さんがメンタルケア施設にいるのか疑問を抱くギノに、朱は今は聴取に集中するほうが先だと言う。
増田代議士に鹿矛囲とは何者かを問う朱だが、増田は「そんな奴は知らない」「記憶にない」と黙秘。「今更黙秘か」と呆れるギノだが、朱は聴取前とは打って変わって無表情の増田に違和感を覚える。
鹿矛囲の暗示(+薬物)→サイコパスがクリアになる→効力が切れる→スキャナに引っかかる…という流れなんだろうけど、美馬老人といい増田代議士といい、異様というか異質に感じられるまでの無表情さが気になるな。鹿矛囲がサイコパスをクリアにする方法って、何か副作用がある気がするんだよな…。

その頃、意識を取り戻した青柳さんは、自分が拘束されていることに気づく。
青柳さんの下着は期待を裏切らない黒!!
そうか、青柳さんは下着が黒でシャツに透けるからキャミソールを着ていたのか…(納得)。
動こうとする青柳さんにネイルガンを向ける施設職員・大津は、「何してるの?」と問う青柳さんに「(美馬老人に)命令されて…」と答える。見返しててふと思ったんだが、全員下着姿に剥かれてるのに、コイツ(大津)だけ服着たままという怪しさ…はこの先に繋がるのでここでの言及は先延ばし。
なおも人質に暴力をふるう美馬老人は「君たちは生きている」「人生は素晴らしい」と、まるで痛みや苦痛こそが生きている証のように言う。その光景を目の当たりにした大津は背後から老人にネイルガンを向けるが、青柳さんが制止。「全員必ず助ける。それが私の仕事だから」と、その役目は自分にあると言う。
…あ、青柳さん、死ぬわ。

メンタルケア施設前で2係の須郷・蓮池と合流した美佳たち。以前、施設内部の状況は分からず、エリアストレスは上昇する一方だった。「ここが(事件)現場なのはほぼ間違いない、外からこじ開けては」と提案する弥生に対し、「この場合はストレスの原因を調べるのが先」「迂闊に(中の人間を)開放すれば更に悪化する可能性ある」と、美佳は別の方法を取ることを選ぶ。それを聞いた須郷は内部との連絡の手段を探すしかないと言い、蓮池はエリアストレスの予想範囲を絞ってみた結果、余裕で警報レベルであることを美佳に伝える。
先程のエレベーターのシーンで、美佳がサイコハザードの類が苦手であることが示唆されてたんだけど、美佳が心の扉をシャットダウンしていることとも併せてみると、美佳はとにかくサイコパスが濁る…というか他人に濁らされるのを恐れている…ってことか。
1期でも確かにそういった部分はあった気がする。璃華子を怪しいと思ったのも、そういったサイコパスが濁るようなものを本能的に忌避する部分があったのだろうし、親友(加賀美)が危ない目に遭う可能性に気づいていながらも自分は関わりたくない(サイコパスを濁らされたくない)から突き放したり…。
美佳が監視官を志した理由も、「正義感」というよりは、犯罪者(潜在犯)に対する復讐…なんだと思う。璃華子(潜在犯)がいなかったら加賀美は殺されなかった→だから監視官になってこの世から潜在犯をすべて抹殺する…ぐらいは考えてそうだよ、あの子。そして子供だけど「犯罪係数の高い人間はすみやかに処分するべき」という考え方がシビュラに迎合したからこそ監視官の適性が出たんだろうと思う。…というか、基本的に監視官の適性って、エリート人種からそうやってシビュラに見出されてるんじゃないだろうか? 優秀でサイコパスが濁りにくくて、なおかつ潜在犯を憎悪して…って。まれに狡噛さんや朱みたいに「潜在犯だって同じ人間だよね」って珍種が採用されちゃうこともあるけど、逆にその珍種さがシビュラの興味を引いたのかもしれんし。
ただ、「犯罪係数が高い人間はすみやかに処分されるべき」っていうのは、実はあの世界では至極真っ当な「正義」なんだよね…。そういった意味では美佳の「正義感」は間違ってはいないんだな、コレが。

一方、朱は雑賀先生に連絡を取り、また鹿矛囲の名前が出たことと爆弾解体ドローンの部品損失を告げる。「それらが悪魔の証明の突破口になる…そう言いたいのか?」と朱に問う先生。連行された人物は何かを知っている…が、自分ひとりの力では正解にたどり着けない。「力を貸していただけませんか?」朱は先生に協力を求める。
いよいよ雑賀先生が分析官になる時が来るのだろうか…?
尺的にそろそろなっていただかないとキービジュアルとED詐欺です、先生!!
それにしても朱は先生を頼りすぎだなぁ…って思うんだけど、逆にそれは朱がまだまだ未熟な証拠なんだよな。師匠=狡噛さんがいなくなってしまったことで急激に成長するしかなかったんだけど、やっぱり朱はまだまだ未熟で、それで師匠の師匠=雑賀先生に頼るのは仕方のないことではあるよな。
今の朱は守破離で言えばまだまだ「守」の段階にいるんだよなぁ…。多分2期が「守」から「破」に至るまでを描いて、劇場版で「破」から「離」に至る朱を描くんじゃないかな…と思うんだけど、こういう師匠を頼る朱の未熟さに1期の朱ちゃんの部分が垣間見えるな。朱様・朱ニキさんな朱は頼もしくはあるんだけど、それが逆に切なかったりもするのよね…。あの「朱ちゃん」がこんな風になってしまったのか…って。でも「朱ちゃん」の部分が垣間見える時にホッとするというかといえば、実はそうでもなかったり…。結論=結局のところ、切ない。


施設内では、なおも美馬老人の暴力ショーが続行中。「私は救世主になりたいんだ! 救いたいんだよ、鹿矛囲のように!」と老人は叫ぶ。時々、美馬老人がドローンから酸素マスクを取って吸入してる場面があるんだけど、もしかしてその中に薬物入ってんのかしら…? 後々明らかにされる気もするけど。
隙を突いて青柳さんは大津と連携して手錠を外してもらうと、ネイルガンでドローンを行動不能にしてドミネーターを取り戻す。「そこまでよ!」と老人にドミネーターを向ける青柳さんだが…………なんだろう、死亡フラグがビンビンすぎて絶望感しか感じられないのは(´;ω;`)

増田代議士の色相が濁ったのが演説前であることを確かめた先生は、「そういう手合いは常に同じ状況下で色相が悪化するケースが多い」と、ここ数ヶ月の増田代議士の演説会の日程と通話履歴を洗ってみるよう朱に指示する。…なるほど、そこで鹿矛囲との線が繋がる…と。

美馬老人にドミネーターを向けた青柳さんは「何が救世主よ」と彼を執行しようとするが、犯罪係数は76でロックがかかってしまう。「どうして…」と戸惑う青柳さんに「いいぞ、その調子だ。だがもう少し私の話を理解したほうがいい」と、殴った人質をドミネーターの射程内に入れる老人。案の定、犯罪係数が112に上がってしまった人質のほうにドミネーターは照準を定めてしまう。「違う…彼じゃない」青柳さん…詰んだ。
ただ、青柳さんはもう、犯罪係数ではなく「犯罪行為そのもの」で裁くということを選んでるんだよね。前回ギノに「ドミネーターを握っている時だけは感情の蓋が外れる」と語った彼女はもう立派な「刑事」になってた。自分の中に「正義」をちゃんと持ってた。しかし、それはシビュラ社会じゃ死亡フラグなんだぜ、青柳さん…。同期である狡噛も宜野座も自分の中に「正義」を持った瞬間に潜在犯に落ちたんだぜ…。
これはもう、青柳さん死ぬな…。
同期3人のうち、狡噛と宜野座は自分の中に「正義」を持った瞬間に潜在犯に落ちた。でも最後のひとり、青柳さんは死を迎える…そうやって「監視官の死」を描くつもりなんだな、きっと。

一方、外では弥生がドミネーターの作動を確認し、青柳さんが使っていることに驚く美佳。それはイコール中に執行対象者がいるということ…。「どうしますか?」と問う須郷に、美佳は「どうもしないわよ」と青柳さんからの連絡を待つことを選択。「勝手に動いて何かあったら、私の責任になるじゃない」と呟く。
…おい美佳、お前また視聴者の色相濁らせたぞw とはいえ、美佳のこういうところは「まだ子供である」部分だよな。美佳自身は「1年半も監視官をやってる」と豪語するものの、実際のところ経験不足は否めないし(半年しか先輩でない朱が経験豊富に見えるのは朱がそれだけ壮絶な経験をし、それを糧に成長したということ)、自分の未熟さにすら気づいてない証左なんだよな。そして美佳が自分の未熟さに気づけないのは、飛び級で高等教育を卒業したのと、史上最年少で監視官の適正が出たという「エリートの自負」があるからで、おそらく1期から2期の間の1年半で美佳はこれといった挫折を経験してないんだろう。責任取りたがらないところを見ても、多分、失敗はあっても朱がフォローしただろうし、基本、彼女は失敗は人のせいにするタイプだろうな…そっちのほうがサイコパスも濁らんしw
おまけに相方は半年しか先輩でない朱だし、朱に対する恨みだってあるだろうからなぁ…璃華子事件の。美佳にしてみりゃ、朱(やギノ)は璃華子を取り逃がした「無能」でしかないんだもの。そこにエリートの自負があるから、(璃華子を取り逃がした無能である)朱より(飛び級卒業で史上最年少監視官登用のエリートである)自分が劣ってるわけがない…という思いがあるのは当たり前の流れかもねぇw
だとすると、美佳が覚醒するためには、明らかに「自分のせい」で取り返しがつかないこと(おそらく目の前で誰かが死ぬ)が起きる必要があるんだよな…。それを乗り越えるか壊れるか…は、彼女が劇場版に登場するか否かにかかってる気がするが。
そして増田代議士の通話記録を洗っていた朱たちに分析室からの返答が届く。予想通り増田は講演会前日に毎回誰かと連絡を取っていた。そしてその端末を特定する…と、使用者は不明だが、その端末の現在位置は件のメンタルケア施設だった――!

美馬老人によってまたも暴行される青柳さん。そこにタイミングの悪すぎる美佳からの通信。それによって施設前に公安局がいることが老人にバレてしまう…って、完全に美馬老人(と鹿矛囲)の思う壷だってばw
そして美馬老人は外へ向かってマイクで叫ぶ。「力で抑圧する者たちよ。私の言葉を聞きたまえ」と。「誤った処方により一切のストレスが消えた人間の成れの果てを」とユーストレス欠乏症の名を挙げた老人。
うおぉぉぉ、ここで1期と繋げてきたかー!!
それこそ璃華子事件の時に出てきた病名なんだけど、「メンタルケアの弊害」と「公式には秘匿されている」ことだけが語られてて、それ以上は切り込まれなかったんだけど、2期で切り込んできたぁ!! やっぱり2期は1期だのスピンオフだのあらゆるところから超ロングパスが飛んできてるなぁ…。
かつて美馬老人はユーストレス欠乏症で死にかけた身だった…。「私は告発する。生きる喜びを奪う、恐ろしいメンタルケアの実態を…」「そして、人々を救うのだ…鹿矛囲のように」と、この事件を起こした目的を老人は語る。
またも鹿矛囲の名が出たことに驚く弥生。一方、美佳は「イカれた人たちの共同幻想か何かなわけ!?」と取り合わない。ここで美佳は「ユーストレス欠乏症なんて、くだらない都市伝説」と信じてないんだけど、実はそのユーストレス欠乏症こそが璃華子が事件を起こした(父を殺した社会に復讐した)元凶であり、美佳が親友(加賀美)を失うことになり、監視官を志した発端に繋がっているというのが、なんとも皮肉が効きすぎてますわ。
青柳さんとの連絡が取れない。そして老人の演説。弥生は施設内で青柳さんらが老人に拘束されている可能性を指摘。美佳に犯人の制圧と人質の救出を訴える…が、案の定、美佳は「そんな要請は受けてない」と動こうと(執行官に命令を下そうとは)はしない。
…いや、スゲェ、1期のギノさんより使えないじゃーん! とか思うんだけど、「美佳はまだ子供」というのを差っ引くと、「お子様監視官の判断の限界はこんなもん」と諦めるしかないのかもな…。とりあえず極力、朱ageギノage美佳sageはやめよう…と思う。よく考えたら美佳ってシビュラの意に沿って生きてる人間の代表格なもんだから、「視聴者からの憎まれ役」「朱の優秀さの引き立て役」「1期ギノは決して無能じゃなかったという対比役」の3つを担う結構不憫な子なんだよな…。1話のギノじゃないけど「目の前の現実から目をそらしてちゃ大人になれないぞっ(*´艸`*)」って生温かく見守ったほうがいいのかもなw

メンタルケア施設へ急行する朱たち。朱は雛河に通信を入れ、周辺でホロをまとった人物がいないか調べるよう指示。「きっと雛河くんにしか見極められない」という朱…って、朱ちゃんよ、そういうのって絶対男を誤解させるから!! 雛河みたいなコミュ障とかは一発で誤解するから!! …あぁ、だから「雛河の片思い」とか言われるのかw 朱ちゃんさん、罪な女…。
異常なまで精巧なホロを作ることから、鹿矛囲はホロに強い執着を持っている可能性が高い…と東金。それをギノは「透明人間が着る服のようにか」と例える。
そして朱は「すべてが鹿矛囲の計画なら、目的は何? どうしてここまでするの?」と、鹿矛囲の思考に近づこうとする…。

すぐさま周囲でホロをまとった人間がいないかを探す雛河だが、該当する人物は見つからない。そんな雛河に気づき、咎める美佳。朱の命令と雛河は説明するが、美佳はあくまでもこの現場の指揮官は自分であると主張し、自分以外の命令は聞く必要がないと言う。
そこに到着する公安車両。3係が到着し、今からこの現場は3係が預かるのでこちらの指示に従えと美佳に告げる。納得できない美佳は「何の権限があって」と憤慨するが、3係・錫木監視官の「局長の命令だ」という言葉に、「局長が私を外した…」と信じられない顔をする美佳。
…え? 霜月さん、アナタ、あの局長に気に入られてるとか思ってたんです!? え…マジで!? それって幻想だったんじゃないんですか!? 大体ね、美佳ちゃん、監視官なんて所詮、局長=シビュラの駒なの。使えそうな監視官を駒にして公安局(警察機構)を動かして、(シビュラシステムおよびシビュラが支配する社会にとって)都合の悪いことは秘匿する…っていうのが局長なの。そしてね美佳ちゃん、アナタ絶対、その局長=シビュラからは駒にすら思われてないから!
まずもってね、美佳ちゃん、アナタが「(璃華子事件を解決できなかった無能のくせに)局長のお気に入り」と嫉妬している朱ちゃんでさえ、そのサイコパスの濁りにくさと遵法精神から「(そう遠くない未来)シビュラが市民に正体を開示するとき、市民を懐柔するための手法を探るためのサンプル」としてしか扱われてないの。だからね美佳ちゃん、アナタが局長に重用されてないと感じているのなら、それはアナタの歪んだまでのエリート意識が逆に局長にウザがられていると思うの。オバちゃん、あまりアナタをsageたくないんだけど、多分アナタ、「私は優秀です!(ドヤッ」って割に結果を出してないから局長に相手にされていないんじゃないかしら? 局長=シビュラ様は全部まるっとお見通しよ? なにせアイツら、損得勘定得意だから、使える人間に擦り寄るのと、使えない人間を切り捨てるのは早いでぇ…美佳ちゃん、気をつけなはれ。
3係に野次馬と報道機関の排除を命じる局長。その目的は、ユーストレス欠乏症の隠蔽…「そもそも、そんな妄言を信じる人間がこの社会に存在するはずもない」と呟く局長。
…そうだよな、普通であればその「妄言」を信じた瞬間に犯罪係数が上がって社会から排除されるんだから、「存在するはずもない」わな。そりゃ局長=シビュラも自信満々に言いますわw

朱は今回の事件と最初の(喜汰沢の)事件との共通点が「監視官を引き離し、孤立させること」であることを挙げる。狙いは監視官なのか…? しかし朱はもう一つの可能性を挙げる。それは、監視官自身ではなく「ドミネーター」ではないか…と。
普通ならありえないが、山門屋執行官を撃ったのは酒々井さんではなく、鹿矛囲――適性のない者が何らかの手段でドミネーターを使ったのではないか。あの事件そのものが、そのための実験だったのではないか…そう推理する朱。そして朱が深みに入っていくのを察したギノは「もういい加減にしろ」と止めるが、朱は推理をやめない。
「透明人間…姿は見えなくても残された足跡を追うことはできる」…と。

そしてついに3係が行動を開始。まずは施設の電力をシャットダウンする。人質はさらなるパニックに陥るが、美馬老人は「くだらんことを…」と動じない。
そこで意識を取り戻した青柳さんはガラス片を握り、老人に忍び寄る。「私は監視官」…あくまでも彼女は「正義を守る者」として戦おうとする。…アカン、アカンて青柳さん! 犯罪係数爆上がってるって!! 下手すりゃ死ぬって!!
雄叫びを上げ、青柳さんがガラス片で美馬老人を切りつけた瞬間、ついに現場にエリアストレス上昇特別警報が…。警報に驚きつつ、蓮池は「こりゃ中の奴はサイコパス保ってらんねぇな…」とドン引き。まさかその中で青柳さんが戦っているとも知らず…。

鹿矛囲がドミネーターの使い方を知ろうとしていることに気づいた朱は、今回の事件が公安局に包囲されることについても計算済みならば、今回の目的は自分が撃つことではない…と推理する。「誰かを(ドミネーターで)撃たせること」が目的なら、何故そんなまわりくどいことをして誰を? と問うギノ。
そして朱は気づく。目的は監視官――青柳さんではないか…と。

突然出てきた新型ドミネーター。とてもデジャブを感じると思ったら、戦隊のバズーカ系の武器だったわw でもさすがにこれはバンダイも作るまいw
障害物越しにでも犯罪係数を測定できる=撃てる…ってことか。多分、槙島事件での暴動の教訓から作られたんだろうけど、秘密兵器どころか穴だらけな気しかしないw そして測定された2つのうち片方が青柳さん…か。しかしドミネーターって監視官に向けたら警告出るはずじゃ…いや、犯罪係数が100を超えた時点で、もう「監視官」ではなくなる=「執行対象になる」ということか…orz
美馬老人から端末を奪った青柳さんは老人にドミネーターを向けながら施設のシャッターを開ける。美馬老人に向けたドミネーターがグリーンシグナル…ってことは、さっきの犯罪係数のもう片方は美馬老人で、そして青柳さんのドミネーターのロックは解除されている…ってことだよな?
「人と法を守るために、私はお前を――」そう叫び、ドミネーターの引き金を引こうとした瞬間、青柳さんが…青柳さんが…青柳さんが執行された―――――――!!
青柳さん死んだああぁぁぁ―――――――っっ!!
うあ゙ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゙ぁあぁ゙ああぁぁうあ゙ぁあ゙ぁぁっっ!!
人質から悲鳴が上がるも、大津だけは無表情…てか、もしかしなくてもコイツ鹿矛囲だろ!! コイツだけ服を脱がされなかったのは、美馬老人の協力者なこともあるけど、ホロだから元から衣服を脱がせるのは不可能(おそらくレイヤーを重ねているので裸体の設定はあっても「服を脱ぐ」という行為ができないため逆に不審がられる)。そして青柳さんを助けるふりをして、彼女の犯罪係数が上がるように仕組んだ…とすれば、朱の言う「実験の目的」からしても合点がいくぞ!?
…あぁ、なんかだんだんぼんやりと…本当にぼんやりとだけど色々と繋がってきたぞ…点と点が。
多分、2話のカウンセラーもホロかぶった鹿矛囲…だったんじゃないか? そこで喜汰沢に暗示をかけて犯罪係数を下げ、朱の部屋に侵入したときに灰皿を見た=喫煙していると誤解した…とか。

遮蔽物があっても撃てる新型ドミネーター=強襲型ドミネーターの実戦投入の首尾は上々…と、満足気な3係・堂本監視官。しかし「エリミネーターが発動するほど、施設内の人々の心的負荷を高めるような真似をしておいてですか?」と憤る弥生。だが堂本は「命令に従ったまで」と取り合おうともしない。
「仕留めたのは犯人で間違いないな?」と撃った執行官に堂本は尋ねるが、「犯罪係数が高いほうを執行しただけ」と、青柳さんを撃ったことには未だ気づかず…。だよな、監視官がエリミネーターレベルまで犯罪係数を上げてるとか普通はありえないし、犯罪係数に従って執行するのが、あくまでも公安局監視官や執行官の仕事だよな…。
そして中から人質たちが飛び出してくるが、全員が執行対象。そしてエリミネーターレベル…。次々に執行されていく人質たち…彼らは被害者なのに…orz
…てか、エグいにも程がある!!
そりゃ、虚淵も「2期は俺が見ても引くくらいエグい」って言うわけだよ!!
ただな…ここで私が感じた「エグさ」ってグロ描写じゃないの。このレベルのグロいのは特段なんともないんですよ。なにせ仕事で鶏の解体…それも臓物担当して捌いてるもんで、臓物が飛び散るくらいの描写は平気でございます。
私がこの4話を見て「気持ちが悪くなった」のは、正義を貫こうとして執行された青柳さんの報われなさとか、何故に彼女が死ななければならなかったのかという憤りとか、「正義(システム)が(個人の)正義を殺す世界」に対してとにかく叫び出さずにはいられないような行き場のない気持ちがグルグルしたからなんだよ。
ただ、前述したように、サイコパスの世界は我々の現実世界とは価値観が違う。この世界における正義は「シビュラが定めた犯罪係数」…すなわち数字。「個人の正義」なんてものは「シビュラという正義」に殺される世界。この世界と我々の世界の価値観の相違を知った上で考えると、誰も間違ってないんだよ。
ドミネーターに従ってしか動けない美佳も、局長の命令を遂行しただけの3係も「正しいこと」しかしてないことには変わりないんだよ…。
だからこそ、その「どこにぶつけていいのか分からない胸クソの悪さ」がグルグルして気持ち悪くなった。…事実、放送後2時間ほど(夜勤中だったというのに)マジで寝込みました。
今回はな…我々視聴者が忘れていた「サイコパスって犯罪係数が正義を決める世界ですよ」という基本中の基本に立ち戻らさせてくれる話だったんだな。
1期で狡噛さんや朱が「己の正義」を貫き、2期も朱が己の正義を貫き続ける話なもんだから、すっかり忘れていた基本中の基本を、この4話で「忘れていやしませんか? この世界と貴方たち視聴者がいる現実世界では価値観が全く違うんですよ」と突きつけられたが故の胸クソの悪さ…これをエグいと言わずに何と言う。
そもそも、この世界においては「自分の中に正義を持つ」ことのほうが「異質」なんだよ。ましてやそれを最後まで貫き通すなんて困難。だから青柳さんは死ななければなかった…。彼女の中に芽生えた「正義」は間違ってはいない。だけどシビュラはそれを排除した。彼女は最後まで「監視官」――刑事たろうとし、それを貫き通したことで逆に命を落とさなければならなかった。おそらくこれがこの世界において「自分の中に正義を持った者」の末路としての普通なんだろう。
征陸のとっつぁんやギノのように「自分の中に正義を持った者」でも、社会と折り合いをつけることで生き残るものはいるけど、それでも潜在犯として社会から排除されてしまう。そして狡噛さんに至っては己の正義を貫き通すために社会から逸脱してしまったわけだ。
つまり、朱が「己の正義を貫き続ける力」がチートすぎることを我々視聴者は忘れてしまってたんだよな。あくまでも朱が己の正義を貫き続ける過程において犯罪係数が上がらない(サイコパスが濁りにくい)のは彼女のチートな部分であって、そのチートさ故に彼女は己の正義を貫き通すことができている。そこを忘れてしまっていただけに、極端な話「2期は朱以外全員無能」に見えてしまっていた。無論、そう思うのも間違いではない。我々の価値観ではそう見えるから。
ただ思い出させられたついでに忘れちゃいけないのは、基本このサイコパスという話における胸クソの悪さは、誰かが、何かが悪いではなく、あの世界の価値観と、我々がいる現実世界の価値観の相違から生み出されるものである…ということだ。
そしてそこまでたどり着く(考えを消化する)のに3日程かかりました、ワタクシ…。そしてなお、見返すたびに気持ちが悪くなるので、ようやくフォロワーさんの言う「癒やし枠」の必要性を真面目に感じましたw
マジでこの4話だけは色相浄化できるコンテンツを用意しない限り、見ちゃダメだと思う
そんな理由で私は配信組や録画組にはあえて視聴をおすすめしていません。次回(5話)と一緒に見なよ…と勧めているものの、先行組の「早く放送を見て欲しい」というコメントをどう受け取ったらいいのか分からない。期待して待てばいいのか震えて待てばいいのか…。
目の前の惨劇を目の当たりにし、美佳に止めるよう促す弥生だが、目の前の事実を受け入れられない美佳は「だって、もうこれは1係の事件じゃない」「私たちには関係ない」と現実逃避。そんな美佳に弥生が怒りすら覚えた瞬間、朱たちが到着。現状を目の当たりにしたギノは「やめろ!」と叫び、朱もまた「お前たち、何をやっている!」と怒りを爆発させる。
…んー、なんか朱ちゃんが「お前たち」とか「何をやっている」と言うのって、違和感。怒りでキャラが変わるタイプじゃないんだけどなぁ…朱は。ただ、この場を止めるためにあえてそういう口調にした…ってことも考えられはするんだけどさ。

監視官もドミネーターで裁く(殺す)ことができる…と確認した鹿矛囲は、美馬老人とともに逃走しようとするが、老人は「私は今、何色なんだろうか?」と鹿矛囲に問う。自分の存在を取り戻したことに満足した美馬老人は「このままここにいさせてくれ」と鹿矛囲だけ逃走するよう促す。「私にできるのはこのくらいだった」「君なら、世界を変えられる」「会えてよかったよ、鹿矛囲…ありがとう」…そう言い残し、老人もまたエリミネーターで執行される。
そして鹿矛囲はまた問う。
「見えているか。僕たちの流す血の色が」「僕たちが何色か」
…もしかしてさぁ、犯人たちが鹿矛囲に「自分は今何色だ?」って問うのって、それこそ鹿矛囲によって「色」をつけられてるからだよねぇ? そして鹿矛囲が「何色か」って問うのは、それこそ色を意図的につけることでしか存在できない自分の存在を問うている…ってこと?
どちらにせよ、自分の存在を否定するシビュラに対して挑戦する…という部分は槙島も鹿矛囲も一緒なんだけど、槙島が「シビュラでなくてもいい。誰でもいいから自分だけを見つめてくれる存在」を欲したのに対し、鹿矛囲には「シビュラが僕を見つけてくれないのなら、みんな僕と同じになっちゃえ」という槙島以上の駄々っ子理論を感じるんですけど…。
ともあれ、鹿矛囲の真相を知った時には「ああぁぁ…」ってなりそうな気がする。だから最初から「狡噛や槙島以上の存在は作らない」って示唆されてるわけよね…って。2期はまぁ、人物そのものが脅威なんじゃなくて、起こされる犯罪そのもののほうが脅威なんだろうとは思ってるけどさ。

施設内部に入った朱たち。そこでギノは血溜まりの中に破損した監視官デバイスを見つける。この中にいた監視官は――「嘘だろ…青柳」ギノは呻く。
そして東金はまたしてもあのメッセージを見つける。床に書かれた「WC?」の文字。
「これは、この社会のすべてに問いかけているのかもしれない」…そう呟く朱。「自分は何色か、そして…」
鹿矛囲もまた呟く。「シビュラ、お前は何色だ?」…と。
人混みに紛れて悠々と逃走する…というのが、1期11話の槙島のリプレイだなぁ…。「善良そうに見える人間が実は…」というこの皮肉感…いいね、これがサイコパスだよ!
胸クソ悪くなる青柳ハザードからのこの流れ…そう、この皮肉感こそがサイコパスだな。4話は何かと基本中の基本に立ち戻らせてくれる回だったな。今更世界観を説明しないから、こうしてズドンと視聴者を刺しにくるとか、上手いことやりやがったし、こちらはヤラれたわけだ。
でもって、サイコパスの世界の価値観と我々の現実世界との価値観の相違」がサイコパスの胸クソの悪さの源…と前述したんだけど、実はその価値観は地続きなんだよ…っていうのもなかなかの胸クソの悪さだと思う。
我々が「おかしい」と思うサイコパス世界の発端が、実はこの我々の現実世界にある…ということもサイコパスにおけるイイカンジの皮肉というか、SFにおける現代社会への警鐘なんだよなぁ…。今現在ある風潮だと「怪しい奴は犯罪者とみなせ」とか、モロにシビュラシステム的でしょ?
そういう「全く別世界の話」とはさせない、今現在から続く先に「あるかもしれない未来の可能性」という警鐘まで含まれてるからな、サイコパスの胸クソの悪さは。
改めて考えてみても、なかなかの「ディストピアもの」だわ、サイコパスって
そして鹿矛囲の顔にある傷…これはキーポイントだろうな。なんとなくだが、例の飛行機事故と繋がってそうな予感。徐々に…おぼろげではあるけど点と点が線で結ばれてきた…けど、果たしてどう繋がるのか?
ともあれ、塩谷いわく、この4話で2期の第1幕が終了。次回5話から第2幕…ってことなんで、もうひとつ事件が起こって、それが鹿矛囲に集約していって直接対決…ってことになるのかな?
…てか、4話にして青柳さん死ぬとか、あと何人死ぬんだよ!? 絶対最低でもあと2人は死ぬだろ!? 酷けりゃ5人は殺す気だろ!?
あとサブタイの「ヨブの救済」というので、サイコパスって意外と聖書引用が好きなんだけど、ヨブについて調べるとこれまたイイカンジの皮肉が効いてたわぁ…「信仰を保つために与えられた試練」とかさ…。「信じる者は救われる」を通り越して「信じなければ殺される」…それが正義(システム)が正義を殺す世界か。
確実に言えるのは、今のところ、この2期4話はサイコパス史上最高に胸クソの悪い、ただしサイコパスの世界の基本を最も描いている話だということだ冲方丁…恐ろしい奴め。
そしてお願いだから5話はライトにお願いします…マジで。

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