PSYCHO-PASS サイコパス #21「血の褒賞」

PSYCHO-PASS Sinners of the System

もう最終回が放送されちゃってるわけだが…。



槙島のバイオテロを阻止するため、そして狡噛さんを止めるため、一係メンツもオスプレイで北陸へ向かう。
今回の槙島の引用はマタイ福音書の毒麦のくだり…そのまんまかいw

今回(次回最終回もだけど)ね、機械とか麦畑とか、めっちゃ3DCGが綺麗なんだよ!!

施設への侵入ルートを探す狡噛さんは、一係のオスプレイが施設に着陸するのを目撃。
ついに狡噛さんVS槙島VS一係の三つ巴バトルスタート。

朱に通信を入れ、公安局の権限で施設の電力をカットしろと言う狡噛さん。朱は狡噛さんの目的は施設の機能を停止=セキュリティ落として施設に侵入し、自分たちの先回りをして槙島を殺す気だろうがそうはさせない…と突っぱねる。
狡噛さんは、槙島はバイオテロを起こしてこの国を潰そうとしている、それを阻止するために公安局に選択肢はない、だから電力を止めろ、それでこの国は救われる…と、正論をも述べる。
しかし、朱は「私はあなたも救います。狡噛慎也を殺人犯にはさせません」と、槙島逮捕と狡噛さんを止めること、この2つは必ず実現させる、そのためなら狡噛さんと対立することも厭わない姿勢であることを伝える。
それを聞いた狡噛さんは「なら、早い者勝ちだな」と一方的に通信を切る。…まぁ、朱たちが協力しないわけがないというか、朱たちは槙島のテロ阻止のためにも狡噛さんに協力せざるを得ない状況であることを分かり切ってるしな。

そう簡単に狡噛さんの策に乗りたくない朱は、施設のセキュリティだけ農林省から一時的に権限を移譲してもらえないかとギノさんに尋ねるが、手続きに時間がかかるので、狡噛さん言う通り施設の電力を止めたほうが早いとのこと。
すでに弥生が準備を整えており、あとは発電所からの送電を止めるだけにしていた。

作戦を開始するにあたり朱は、万が一、狡噛さんと遭遇し、その際に狡噛さんの犯罪係数が300を超えてエリミネーターが起動するようなら発砲せずに自分を呼ぶように。自分には切り札がある…とギノさんたちに言う。
事前に朱はシビュラシステムと取引をしていた。
槙島を追うにあたり、ドミネーターのセーフティーを常時解除したまま、パラライザーで固定しろ…とシビュラに持ちかけた朱。
当初シビュラはそれを断るが、局長による強制モード変更を目にしている朱はそれが不可能でないことを知る朱は、「槙島を追うにはそれ相応の武器がいる」「もしドミネーターが使えないなら、より原始的な武器に頼るしかない」「最悪の場合、それで槙島を殺すハメになるかもしれない」とシビュラを脅す。
どんどん狡猾さも手に入れてきたな、朱ニキ様。着々と狡噛さん2号への道を歩んでますぜ…。
それに対しシビュラは「それはあなた方の自助努力の欠落」と突っぱねるが、朱は「私たちの能力には限界があるし、槙島を確保できる確率は100%には及ばない」「ここでシビュラがひとつ特例を認めれば、その確率を少し改善できる」と、「何が最善の判断か考えてみろ」と、どうしても槙島の脳が欲しいシビュラの目的を逆さに取る。
そしてシビュラは、槙島の捕獲達成までの期限つきで、朱のドミネーターのセーフティーを常時解除したままパラライザーで固定する。

朱の様子がおかしい=ひとりで何かを背負いこみすぎていると感じたとっつぁんは、「狡噛の時と一緒だ。突っ走りすぎた監視官の末路なんて、俺はそう何度も見たかない」と朱を心配する。
しかし朱は自分にドミネーターを向けさせ、犯罪係数が正常値であることを確かめさせ、「今の私はシステムの望み通りの人間なんですよ」と言う。
確かに今現在は、あえてシビュラの手駒になってるから「システムの望み通りの人間」だよな…。
しかし、サイコパスというか犯罪係数の低さがこの世界の健康さの指針で、低ければ低いほどこの世界=シビュラに望まれた人間…とすると、シビュラが免罪体質者(の脳)を欲しがる意味が分かるな。
そういった意味じゃ、犯罪係数という指針は、シビュラがシステム進化のために免罪体質者を探し当てるために作った項目みたいな気がするなぁ…。
もともとそういう項目を作ったのはシステムを作った人間たちかもしれないけど、そういう風に数字を割り出してるのはシビュラだから、やっぱり犯罪係数ってシビュラが免罪体質者を探し当てるためにある…よな? シビュラシステムという存在にとっては。

そして朱は弥生に電力カットを指示。
電力がカットされたことで施設が止まり、ひとまず槙島のバイオテロは阻止。
狡噛さんは施設に侵入し…って、ここでサイコパスメインテーマキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
もうなんか最終盤はあの躍動感と疾走感のあるメインテーマ聞けないんじゃないかと思ってたから燃えた! たぎった!
槙島は爆弾、狡噛さんは銃とナイフを装備し、最終決戦に備える。

一方、朱たちも施設に入り、槙島と狡噛さんを探すことにするが、槙島がこの程度の失敗で諦めるとは思えない朱は、彼が非常用電源を取り戻しに来るのでは…と考える。しかし、ギノさんは槙島がこのまま逃亡する可能性もあるとし、朱は二手に分かれることを提案。
弥生は中央管制室に向かう朱に同伴し、本部の志恩さんと連携すれば施設の監視カメラぐらいは制御できるかもしれないと申し出る。
ギノさんはとっつぁんと槙島を追うことになるが、嫌そうな顔をするギノさんに、「荒事は男が引き受けるもんだ」と言う。
…本当に死亡フラグです、ありがt(ry



そしてAパート終わった途端のCMがまさかのホラー映画CM
槙島のバイオテロ阻止したと思ったら、リアル世界でホラー映画CMテロだよ!! 深夜にやめろよ!!



中央管制室に向かう途中、弥生は様子のおかしい朱に「今のあなたは誰よりも前向きなのに、誰よりも落ち込んでいる風に見える」と言う。
ゆきを殺されて以降の経緯を思い出しながらも朱は、「立ち止まっていても何ひとつ解決しない。今はただ進むしかない。どんなに小さくても希望はある。それを諦めない限り、私は最後まで刑事のままでいられる」と呟く。
…あぁ、これか。刑事でいられなかった狡噛さんと、刑事で居続けようとする朱の根本的な違い。
むしろ狡噛さんと朱の人間性の違いというか…。
佐々山が殺されて以降、狡噛さんは希望より『絶望』を多く持ち続けた人間なんだと思う。槙島を捕まえる・裁く・殺すために、「亡霊を追っている」だの「妄想だ」の言われながらも手がかりという希望を探し続け、ようやく槙島に辿り着いたのに、今度は槙島が法で裁けない・裁きたいのにどうしても槙島を生かしたいという連中がいるということで、ついに本当に『絶望』してしまったんだと思う。
もちろん、希望もあったんだとは思うよ。少なくともギノさんたちは懐疑的だった槙島の存在を朱は疑うことなく信じ、途中までは一緒に歩んできた。そういう意味では朱って狡噛さんにとっては『希望』だったんじゃないかな…と思う。
でも、槙島が法では裁けない、むしろ法=シビュラ(狡噛さんはシビュラの真実を知らないので、局長から連なる権力の闇部分だとしか分かってないけど)が槙島を保護したがっていると知った時に、法=シビュラはもちろん、それが支配する社会にも、自分が刑事であることにすら絶望して、全部捨ててしまったんだと思う。
もはや今現在、彼を動かしている「自分がしてきたことをムダにしたくない」という意地と、そこからくる「槙島を殺す」という殺意は、彼の『絶望』そのものな気がするわ…。
逆に朱は、ゆきを殺され、槙島がドミネーター=法で裁けないことに絶望もしたけど、それでも「槙島を正しく裁く方法があるはず」という『希望』を捨てずにいる。
自分に刑事としての信念を教えてくれた狡噛さんが刑事であることを捨ててしまったから尚更、朱は最後まで刑事でいようとするし、朱はどんなに小さくても『希望』を捨てないからこそサイコパスが濁りにくいんじゃないかと思う。
多分、朱はたとえ狡噛さんを救うことができなくても、彼が生きてる限りは絶望はしないんじゃないかな…。冷たいとかドライとかそういう意味じゃなく、「今回は救えなかったけど、次こそは救ってみせる」という暁美ほむら的な…って、朱はまどかじゃなくてほむほむだったのか!! …いや、まどかであり、ほむほむでもある…か?
仮にもし狡噛さんが死んで救えなくても、ゆきの時のように一時的に絶望はするだろうけど、その死を無駄にしないためにも希望を捨てず、じゃあもし次に同じようなことになったら、その時こそは(救えなかった人の分まで)ちゃんと救いたいと全力を尽くすと思う。多分、朱ちゃんってそういう子。
ともすれば、冷たいとかドライだとか思われるかもしれないけど、人を思いすぎて一生懸命で、だからこそ前を向き続けてなくちゃいけないと思うから、立ち止まることを選ばない。一時的には立ち止まるかもしれないけど、またすぐに前を向いて歩き出す。何にも流されず、自分で考え、自分の足で歩んでいく。そのすべてをムダにしたくないからこそ、朱は『希望』を抱き続けられているんだろうと思う。
絶望し続けて『希望』を捨てた狡噛さんと、絶望すら糧にして『希望』を抱き続ける朱とじゃ、完全に朱のほうが強いな…。
そりゃこのドラマ、「女が強い」って言われるわけだわ。

弥生は、そんな朱に「最初は、こんな仕事は到底務まらない、甘そうなお嬢ちゃんだと思った」と第一印象を告白。そして朱はそれに頷く。
しかし弥生は「でも、あの時の印象は完全に間違っていた」と自分の考えは間違っていたと言い、「あなたになら命を預けられる」と、今では朱を信頼していると告げる。
なんかこれ、シンケンジャーで茉子が殿に「丈瑠になら命を預けられる」と言ったシーンを思い出すなぁ…。
あのシーンは家臣全員が「殿に命預ける」って言うんだけど、何故か茉子のシーンが浮かんだ。見た目が弥生と近いせいもあるけど、茉子も弥生も、主なり上司の人間性や背負っているものを完全でないにはせよ理解し、だからこそ信頼し、命を預ける…という部分ではすごく似てる。
このドラマ(もはやアニメじゃなくてドラマだよな、コレ…刑事ドラマ)において、弥生はメイン回はあったけど、キャラとしてはすごく脇役で、担当も主にオペレーター的で活躍も少ないんだけど、実はこのドラマで誰よりも一係メンツを観察し、その人間性やその人が背負っているものを完全にではないせよ理解している人だと思う。
多分、弥生の視点から見た一係メンツ+槙島というものが分かれば、これまた違った各々の人間像が発見できそうな気がするわ。

中央管制室に辿り着いた朱と弥生だが、そこは無人
朱は槙島の目的がここならば、自分よりも正確に槙島の動きを予測する狡噛さんが先回りをしていなければおかしい…と首をひねる。
何かを見落としている…朱はそれを探す。

一方、槙島を探索するギノさんととっつぁん。
ギノさんは、とっつぁんが狡噛さんの逃亡を幇助したと疑っていた。
ちなみに狡噛さん、ギノさんには一言も言わずに去っていったらしい。とっつぁんと話したから、そこから伝わるだろ…みたいなカンジでw 一応、親友なのに…orz
最終話前のUstで、「狡噛さんは一体ギノさんをどう思っているの?」って質問に、狡噛さんにとってのギノさんは長年組んでる芸人みたいなもんで、「付き合い長いから、もう何も言わなくても分かるだろ」的な存在らしく、「お前、俺の親友だよな!?」ってギノさんだけが必死に確かめてる状態らしいw
ラジオドラマで先出しされた小説下巻のボーナストラックが、狡噛さんとギノさんの出会い(学生時代)の話なんだけど、ギノさんにとっちゃ狡噛さんは、出会ってから今まで…というか、この3年間でものすごく変貌しまくってる親友だから、そりゃ「お前と俺はまだ友達だよな!?」と必死に確かめたくもなるわな…。
そしてギノさんは、狡噛さんが槙島殺しの罪をかぶることで、結果として槙島という悪が潰えると思っているとっつぁんを責め、狡噛さんばかりを頼るとっつぁんに「俺には何も期待していない」と、仲間としても親子としても向き合ってくれないことも責める。
…ギノさん、結局アンタ、とっつぁんに自分を見て欲しかっただけかよ…。お前は俺の親父じゃないと言いながらも、やっぱり息子として見て欲しかったのかよ…お前も困ったちゃんだったのか、ギノェ…。
それに対しとっつぁんは「あの男も潜在犯で執行官。俺と同じ穴のムジナ。だがお前は今でも違う道を歩み続けている。それでよかったと心底思っている」と、ギノさんが自分のようにならないでいることが嬉しいと吐露する。
「よくもそんな綺麗事が言えたもんだ」と返すギノさん。
しかし、ギノさんの心中も、とっつぁんの心中も分からんじゃないんだよな…。
ギノさんにしてみりゃ、親父が自分の親友ばかりアテにして、とっつぁんが自分を見てくれないことに怒ってる。もちろんこれはギノさんのワガママではある。なにせギノさんはとっつぁんに息子として向きあおうとしてなかったからね。とっつぁんは自分のせいで息子を不幸にしたという負い目があるから、親として向きあう資格はないと思ってるし、当のギノさんが親子の縁を切ってしまってるから尚更、親として向き合えない。でもギノさんはとっつぁんに息子として見て欲しい…というか、息子としてであれ、刑事としてであれ、「とっつぁんに認めて欲しい」んだと思うよね。
逆にとっつぁんにしてみれば、息子を守るためには手段を選ばない。息子の親友すら生贄にして息子を守ろうとしている。無論、とっつぁんは狡噛さんのことを認めているからこそ、彼が行く道を後押ししたんだけど、ギノさんにとっては「俺の親友だって分かってて行かせた」って部分も怒ってると思う。1回止めることができなかったからこそ、今度こそ親友=狡噛さんを助けたいのに、またとっつぁんは止めるどころか後押ししてしまった。ギノさんは悔しいけど、狡噛さんはとっつぁんに認められてて、自分は認められてないのを分かってるから、尚更とっつぁんに食ってかかるんだと思う。
ギノさんも、とっつぁんが息子=自分を安全な場所に置き続けるために、自分の親友すら利用してるのを分かってるよね…多分。
ギノさん、ホント面倒くさいなw
とっつぁんの思いを本当は分かってんのに、「自分を頼りにしてくれない。認めてくれない」というだけで素直になれないなんて…というか、男って、子供って、そんなもんかもしれないね。親を超えるために生きてんのが子供だからな。そしてその親を超える以前に、肩を並べたかなんて、親が認めてくれなきゃ分からないもんな…。
結局ギノさんってさ、親に憧れて刑事になって、親と同じ職場で働いて、何より親に認めて欲しいだけなんだよな…。
ただ、自分より有能な同い年の親友も同じ職場にいちゃって、親友が親父に懐いちゃって、それで親父は俺より先に親友を男として認めちゃって…と、ちょっと環境が悪かっただけでさ。
ホントはギノさんが気づかないだけで、とっつぁんも狡噛さんも、ギノさんを男として認めてると思うんだけどね…。

自分が見落としている部分を考える朱は、「犯人が逃げて刑事が追う」という先入観があったことに気づく。
でも槙島の見方は違う。槙島は今、朱たちがどれほど窮地に立たされているかを、朱たち以上に理解していると感じた朱。
槙島の目的はバイオテロよりも、それ以上に狡噛さんと戦うことであり、そのために彼の殺意を引き出すこと…そこに気づいた朱は、ギノさんたちが危ないと、弥生には万が一、槙島が非常電源を奪いに来ても最悪はコンソールごと壊して阻止するように命じ、ギノさんたちのほうへと向かう。

その頃、とっつぁんが通路に仕掛けられたトラップを発見するが、ギノさんが反対のトラップに引っかかってしまう。
ギノェ…
トラップによって爆発が起こり、ギノさんはコンテナの下敷きになってしまう。
この時点でギノさんの左腕、かなりの重傷…。

ギノさんを救出しようとするとっつぁんだが、その背後に槙島が…。
格闘になり、槙島を押さえ込んだとっつぁんだが、槙島は持っていた爆弾に着火。
それをギノさんのほうへ投げようとしていることに気づいたギノさんは、とっつぁんに「絶対に槙島を離すな」「アンタは刑事だ、その務めを果たせ!」と自分を犠牲にしてでも槙島を捕らえるように命じる。
それを見た槙島は容赦なくギノさんのほうへを爆弾を放り、とっつぁんはギノさんを助けるために走った。
そして、とっつぁんが爆弾を手にし、逆方向へ投げようとした瞬間に爆発してしまう。

とっつぁんの無残な姿を目にしたギノさんは、コンテナに押しつぶされた左腕を引きちぎる勢いで這い出る。
もうね…ブチブチいってんの…。かろうじて千切れはしなかったけど、肘から下はペッタンコになってたし、アレはもう使いものにならないカンジ。
まだ息はあるものの瀕死の状態のとっつぁん。
その背後で、命拾いした槙島は立ち上がり、これで目的を果たせたとばかりにほくそ笑む。
そこに爆発音を聞いた狡噛さんが駆けつけ、槙島に発砲するが当たらない。逃げる槙島。
そして狡噛さんもとっつぁんの無残な姿を目にし、怒りをあらわにする。しかし、ギノさんととっつぁんのそばに駆け寄りたい気持ちを堪え、振り切るようにして槙島の後を追う。

「なんで犯人(槙島)を逃した」「アンタは刑事(デカ)だろ!」と、とっつぁんが刑事であることを優先しなかったことを怒るギノさん。
しかしとっつぁんは「刑事なんてロクなもんじゃねぇよ…」と笑う。
そうか…刑事なんてロクなもんじゃないと言いつつ、息子が自分と同じ刑事になったことが嬉しかったんだね、とっつぁん…。
ギノさんの顔に触れ、「やっぱ親子なんだなぁ…。目元なんざ、若いころの俺にソックリだ…」と嬉しそうに笑い、とっつぁんは絶命する。
…うぅ、とっつああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっっっ!!。・゚・(ノД`)・゚・。
縢に続いて二人目の殉職者が…(´;ω;`)
でも、ギノさんととっつぁんが親子と判明した頃から、とっつぁんはギノさんをかばって死ぬ…ってフラグ立ってたしな…。
今まで「征陸」だの「執行官」としか呼んでこなかったギノさんは、ここで初めてとっつぁんを「親父」と呼ぶ…。
「なんで…何でだ? 遅すぎるだろうがーっ!」と泣きながら叫ぶギノさん。
今回のサブタイ「血の褒賞」ってコレか…。
親子に戻りたかった、父に認めてもらいたかったギノさんが払った代償は、大きすぎたな…。
父の死の間際にやっと親子に戻って、そして父に認めてもらえて…でも、遅すぎた…と。
もう、色んな意味での「遅すぎただろうが」だよね。
ギノさんが素直になるのも遅すぎたし、とっつぁんが父親らしいことするのも遅すぎた。互いに歩み寄るのが遅すぎた。
とっつぁんも、ギノさんがどんな思いで自分と同じ刑事になったのかに気づくのも遅すぎたし、ギノさんももっと早くその思いを伝えてたら、もっと早くとっつぁんに認めてもらえてかもしれないよね…。
でもさ、正直、私ゃギノさんが羨ましいわ…。どうでもいい話なんだけど、ウチの親父と私の年齢差って、ちょうどとっつぁんとギノさんの年齢差と一緒で、私が親父に死なれたのがギノさんよりちょっと早いぐらいなんだわ。もうなんかね…かぶりすぎてて泣きたくなったというか泣いたね。私もちょうど親父が死ぬ前にケンカして、そしたら翌日死なれてさ…マジメにそれを後悔しているのだよ。でも、ギノさんは私と違って、ちゃんと親子和解して死に別れたと思うんだ…遅すぎたにせよ。なんにも和解しないまま死に別れられると、マジで引きずるぜ…一生。そういった意味では、ギノさんにはちゃんと救いがあったと思う。

槙島を追う狡噛さん。
そこに彼の怒りを見た槙島は、「ついにまがい物の正義を捨て、本物の『殺意』を手に取ったか。やはり君は僕が期待した通りの男だった」と笑う。
しかし狡噛さんは「だが俺は貴様に何の期待もしちゃいない」「貴様は世の中から無視されてきただけのゴミクズ」と吐き捨てる。
そして「貴様は孤独に耐えられなかっただけだ」「仲間はずれは嫌だって泣きわめいてるガキと変わらない」…とも。
図星を突かれたのか、ここで槙島は初めて動揺したような声色になる。
それに対し、「この社会で孤独でない人間など誰がいる」と返す槙島。
槙島を追い詰めた狡噛さんは、その頭をめがけて発砲するが、それは鏡に写った槙島の姿だった。
狡噛さんの背後から掌底で銃を打ち落とす槙島。
狡噛さんはナイフ、槙島はカミソリを取り出し、いよいよ最終決戦へ…。

そして走る朱は間に合うのか…!?


でもって、21話のネタバレを知ってかなりヘコんだ私は「もう最終話のネタバレは見ない!」と言っていたわけですが、見事にネタバレ回避に失敗し、そのネタバレが特段ヘコむ内容でなかったため、「こうなりゃガッツリ見てやるよ!」と、最後までネタバレバリバリ状態でサイコパスを視聴し終えたことをここにご報告いたしますw


そしてこのサイコパスブログも残すはあと1回となりました。
ウェブ拍手やコメント欄で、「また見に来ます」とか「考察面白い」とか「楽しみにしてます」などのコメントを頂きまして、単に自分の記録として残しておくだけのブログだったんですが、励みになりました。コメントなしで拍手押して下さった皆様も含め、ありがとうございました。
もしかしたら小説版やスピンオフ小説等で4月以降ももう少しだけ続くかもしれませんが、最後までお付き合いいただければ幸いです。


PSYCHO‐PASS サイコパス OFFICIAL PROFILING

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