PSYCHO-PASS サイコパス #18「水に書いた約束」

PSYCHO-PASS Sinners of the System

関東じゃもう19話放送されちゃって(ry

今回は放送開始前に塩谷の敗北宣言ツイートが…。

どうやら作画が死亡したらしい…。


墜落した輸送機。収容される禾生(藤間)の義体
現場に到着した1係だが、権限がないと立ち入りを制限されてしまう。
すると、そこに死んだ…というか破壊されたはずの禾生が現れ…。


そしてようやくOPは「完成形」になったらしい。

左18話・右17話まで

背景色

動画じゃないと分からないけど、槙島がシビュラマークを通過する速度(早くなっている)


パズルのピースが欠けていくような描写

これまた動画でないと分からないけど、ドミネーターの落下速度(早くなっている)

目玉の向き

狡噛さんVS狡噛さんの片方に影がつくというか黒くなる(理性より本能/凶暴性のほうが勝つ)

槙島の色が青みがかる

狡噛さんに髪の色がつく

動画でないと分からないけど、フェンスの向こうを歩く1係メンバーの速度が遅くなる

歩く速度が遅くなっているのと、1係メンバーの色味が濃くなる

ギノさんとすれ違うより前に狡噛さんが歩き出す

狡噛さんの髪の毛の描き込みというか影というかが増えたのと、朱のピンク色が薄くなる


比較は↓でドゾ。
D
これは全部の比較が見てみたいなぁ…。



えーと…禾生はおニューの義体に藤間じゃない別の脳みそが入った…ってことよね。
ギノさんが槙島逃亡の経緯を問いただすと、禾生は「厚生省内部からの手引きがあった」と言い、1係に改めて槙島逮捕を命じる。
しかし、納得の行かないギノさんは食い下がらない…が、禾生は行方不明になった縢の件を出し、「失態をうやむやにできるチャンス」を与えてやった…と。
おまけに、逮捕にあたっては槙島の身柄の安全を最優先に…と、狡噛さんを操作から外すことまで命令する。
禾生…というか、シビュラさんたちも狡噛さんのことは当たり前だけど相当危険視してたのね。

意図的に自分を捜査から外したこと、槇島の逮捕に関して身柄の安全を最優先してること、それらに疑問を抱く狡噛さんは、上層部が槙島を裁くつもりがなく、何か別の目的で利用しようとしている…と考える。

槙島は「シビュラシステムの正体」について、狡噛さんたちが知らない内幕までたどり着いており、シビュラを意のままに操る何者かと交渉し、その何者かは槙島に出し抜かれ交渉に失敗した…が、ますます槙島に執着するようになった…と推理する狡噛さん。
狡噛無双なのに…狡噛無双なのに、シビュラの正体のほうに行かないのがハッキリと分かるわ…狡噛さん。
「そんな権限は誰にもない」と否定するギノさんだが、「それが事実なのかどうか、槙島は知っている」…と、身柄の輸送に航空機を使ったり、その航空機にはドローンしか乗っていないはずなのに、自分たちが見た遺体は誰のものだったのか…。
槙島に対する上層部の異常な扱いに、不信感を募らせる狡噛さん。
そんな狡噛さんに、「誰だって納得しちゃいない」「(ギノさんにもそれについて知る権限はないので)問いただす相手を間違っている」と、とっつあんは宥める。

刑事部屋を出た狡噛さんの後を追う朱。
「全てが茶番」と、ギノさんが上に上げた泉宮寺の事件の報告書で、「槙島にドミネーターが効かない」という部分が削除されていたことを朱に話す狡噛さん。
「シビュラで裁けない人間がいる」という事実そのものを上層部は潰しにかかっている…と、公安局に対する不信感や、刑事としての仕事の限界を漏らす狡噛さんに、「それは仕方がない」と言う朱。
そんな朱に、槙島を裁けないことが「悔しくないのか?」と問う狡噛さん。
しかし朱は「悔しい」と言いながらも、「『正義の執行』も『秩序の維持』もどちらも大事」と答える。
ついに狡噛さんの正義と朱の正義がハッキリと分岐したな…
狡噛さん・朱・槙島と、似たような3人が、似たような考え方をしつつ、まったく別の答えを出す…と、これまで描かれてきてたんだけど、ここでついに、狡噛さんと朱という似たもの同士が似たような考えた方をしつつ、まったく別の答えを出す瞬間が来てしまったのだな。

ならば、シビュラで裁けない=法の外側にいる人間をどう裁けばいいのか…と問う狡噛さんに、朱は「今回ばかりは特例で、昔の法廷制度に立ち戻るしかない」と言うが、それにはどれだけの時間とお膳立てがかかるのか…気の遠くなる話だ…と、狡噛さん。
もっと手っ取り早く、誰の迷惑にもならない方法はあった。
あの時、槙島を殺しておけばよかった。
監視官の朱に人殺しはさせられないが、執行官の自分には失うものなんてない。だから朱ではなく、自分自身が最後のとどめを刺しておけば…と悔いる狡噛さん。

そんな狡噛さんに、「それは法の執行ではなく、ただ殺人犯が2人になるだけ」と朱は言い、(2話で)「刑事として働きたい」と言った狡噛さんの言葉を出し、「これからもずっと刑事でいてくれますか?」と約束させる。
…あぁ、「水に書いた約束」ってこれか
組織の闇というか壁が立ちふさがった以上、狡噛さん自身は刑事でいることに限界を感じている。
朱は「刑事として」槙島を裁きたい。だからその方法を探す…というのに対し、狡噛さんは刑事である以前に「己の正義と信念」で槙島を裁きたいから、刑事として槙島を裁けないのなら、刑事という立場を捨てる覚悟をしたんだろうな…。
以前、狡噛さんと朱は「似たような境遇をたどった2人が道を分けたものがあるとすれば、それは朱が持って、狡噛さんが持たなかったもの」だろう…って書いたんだけど、まさにそれが今この瞬間だろうな。…いや、朱が槙島を殺さなかった時が分岐点だったんだろうな。
ゆきを殺された朱は、その私怨よりも刑事であることを優先して槙島を殺すことをせず、法で裁くことを選んだ。
佐々山を殺された狡噛さんは、刑事であることを利用してその私怨を果たそうとした。
無論、その過程で狡噛さんは復讐を超えた「信念」にまでそれを熟成させたんだけど、結局のところは「槙島を殺す」という目的のために、自分が置かれている刑事という立場を利用していたんだよね…本人にはその気がなくてもさ。
おそらく、朱は最後まで「刑事として」槙島を裁く手段を探すし、この物語のENDに選ばれる「正義」は朱の正義だと思う。
そしてこの後、狡噛さんは己の正義と信念のために刑事であること捨てる。

最近、毎回あるな…親子の会話。
てか、ギノさんがメガネを外した…だと!?

貴重なメガネなしギノさんだというのに…作画ェ…orz
自分の立場に歯がゆさを感じたギノさんは、とっつぁんに「どうすればよかった?」「こういう時、何が正解なんだ?」と問う…が、とっつぁんは「正解はない。あるのは妥協だけ」と答える。
そして、とっつぁんはギノさん=息子に「身を守れ」と忠告する。
これはご主人様=上層部と犬=自分ら刑事たちのボール遊び。逆らえば折檻されるだけ…ならば身の置どころを変えるのだ…と。
犬でもご主人様でもない第3の立場=ボールに身の置きどころを変える。一見、無様に見えるが、実は一番傷つかないし疲れない。それが賢い立ち回りだ…と。
この一件はギノさんの手に余る。ヘタに動いて詰め腹を切らされるより、役立たずに徹したほうが身を守れる…と。
それに対し、「随分と酷いアドバイスがあったもんだ」…と苦笑うギノさん。

局長命令で捜査から狡噛さんを外せと言われたものの、槙島絡みでは狡噛さんほど嗅覚を発揮する刑事はいない。
自分は「刑事の勘」という才能を持ち合わせることはできなかった。だからなんとかしてでも狡噛さんを捜査に加える必要がある…とギノさんは画策する。
ギノさんは刑事というよりは官僚のほうが向いてるんだけど、それでもやっぱりギノさんも刑事だったわけで…。
ほら、ギノさんには刑事の勘という才能はなくても、「中間管理職」という才能があるじゃないか! それは狡噛さんが持ち得なかった才能だよ!
そしてギノさんがメガネを外してとっつぁんと会話したのって、メガネ=遮るものなくとっつぁんと会話したかったのかな…?



ギノさんが考えた「狡噛さんを檻の外に出す」手段。それは2係の執行官との一時的な人員交換だった。
2係の監視官・青柳璃彩も縢の消え方が胡散臭いというはギノさんと同意見で、槙島聖護を放っておけないというのも同じ考えだった。
てか、2係は3年前の藤間逮捕の一件で、すでに上に圧力をかけられた前歴があるから、上層部に疑問や疑念を抱いててもおかしくないんだよな…。むしろ今回の槙島の一件で疑念深まったくらいだろ…。
にしても青柳監視官が美人で男前カッコイイんだが…。
ちみキャラに出てくる3係執行官コンビ(百田舞と高見彩果)もだけど、刑事課は狡噛さんの前歴知りすぎてる連中のほうが大多数なんだな…当たり前だけど。ついでにスーツをちゃんと着ない人口も多すぎるよ、刑事課w 執行官はスーツをキチッと着ないのがデフォだし、監視官のほうもスーツをきちっと着てないほうが多いのかよw

2係に引き取られていく狡噛さんだったが、それをドローン部隊が阻止し、身柄を拘束しようとする。
そして、そこに現れた禾生
ババァUZEeeeeeeeeeeeeeeeee!!
というか、もう「聖護くんは私のもの。お前なんかに渡さない」というヤンデレキャラですよね、禾生というかシビュラさん…。

渾身の計略もあっけなく禾生にバレてしまい、弁解するギノさんだが、禾生は弁解よりも、この場面でどう始末をつけるのかを重要視し、ギノさんに決断を迫る。
そして苦渋の末にギノさんは狡噛さんにドミネーターを向ける。
…ってか通常時でも犯罪係数265かよ、狡噛さんwww
「つい殺してやろうかと思って」で286だし、アンタ絶対槙島と戦った時は300超えてたし、この次ドミネーター向けられたら確実にエリミネーターレベルだろ…。

しかし、狡噛さんを槙島確保のためには邪魔者として排除したい禾生=シビュラさんは、縢の時にも使った手でエリミネーターに強制変形させる。
さすがの狡噛さんも覚悟を決めるが、その窮地を救ったのは朱。
ギノさんがトリガーを引かされる前に狡噛さんにパラライザーを撃ち、ピンチを脱出する。
宜野座さん、そのドミネーター故障してますよ」っていう朱ちゃんがね、もう「朱さん」を通り越して「朱ニキ」(アニキorアカニキ)と呼ばないといけないレベルだよ!!

ホントに医務室のベッドとお友達すぎるだろ、狡噛さんwww
意識を取り戻した狡噛さんは、志恩さんから朱が中枢神経を避けて脚に当ててくれたことに感謝しろ…と言われ、朱の成長ぶりに目を細める。
「初々しい新人がどんどんタフになっていくのは、頼もしいような、寂しいような」と、同じく朱の成長を感じている志恩さんに、「アイツはこれからもっともっとタフになる」と言い、狡噛さんはそんな朱の姿に、ある決意を固める。
…あぁ、朱に託しちゃうのか。

狡噛さんは志恩さんに、例のヘルメットはまだ使えるのか…と尋ねる。
シビュラシステムの完全復旧とともに対策プログラムが実装されるため、6日後には使えなくなる…と志恩さんは答え、狡噛さんの意図を知った上で持ち出すことを見逃す。
そして志恩さんは、別れの挨拶代わりに「私さ、せめて1度ぐらいはあなたと寝てみるべきだったのかな?」と狡噛さんに尋ねる…が、狡噛さんは「お互い趣味じゃなかったと思う」と笑って分析室を出て行く。
…うわ、大人の会話というか大人の男女の別れの挨拶だわ。
まぁ、すでにシナリオブックやニコ生座談会で明らかなように、志恩さんと弥生がデキてるのは公式なのですが、この2人が1度もヤッてなかったことにビックリしたわw
セフレというか、ドライな大人の肉体関係ぐらいはあると思ってたら、とことんストイックに描かれてたんですね、狡噛さん。ストイックじゃないのは薄い本だけだったんですね…(当たり前だw)。

そしてこうなるだろうと感じていたとっつぁんも、別れの挨拶に訪れていた。
アニメ本編というよりも、脚本や小説で描かれてた部分だけど、狡噛さんがこうした資料を紙媒体にしている理由って、デジタルな保存媒体を信用出来ないとか、大事なものは手元にないと落ち着かないとかだったんだけど、こうして必要な分だけいつでも持ち出せるようにしてた…ってのもあったのか。
「お前が許せないのは悪か? それとも槙島自身か?」と問うとっつぁんに「どっちも違う」と答える狡噛さん。
今ここで諦めても、いずれ槙島を見逃した自分を許せなくなる。そんなのはまっぴらだ…と。
なんだろう…。槙島が許せないというのもあるけど、狡噛さんが最も許せないのは、やっぱり自分自身なんじゃないかな…って気が改めてしてきた。
標本事件小説(ゼロ)があるから、まだなんとも言えないんだけど、標本事件は間違いなく狡噛さんのターニングポイントであり、その時に「本当になりたかった自分」を失ってしまったんだろうと思う。
そのきっかけとなった槙島も許せないけど、「本当になりたかった自分」になれなかった、失ってしまった自分も許せない…というところなんじゃないかな?
そして、その「本当になりたかった自分」を朱に出会うことで思い出し、それを朱に託した…んだろうな。
意識にせよ、無意識にせよ、これまで狡噛さんは朱を一端の刑事になるまで育ててきたことは間違いないしな。
そういやこの話が、狡噛さんが挫折から這い上がる話…と言われてたのを思い出したんだけど、ここに来てようやく本当に這い上がり始めたのかな…という気もする。刑事という立場を捨てるという皮肉があるにせよ。
狡噛さんの答えに「お前らしい」と言い、とっつぁんは警視庁時代のセーフハウスの鍵を渡す。
こっちもまた大人な別れの挨拶だな…というか、息子の背中を押す親父だよ、とっつぁん…。

「今更合わせる顔がない」と朱には黙って出て行く気の狡噛さんに、とっつぁんは「気持ちの整理だけでもつけさせてやれ」と言う。
そして…………。
今回のEDの演出、マジで神…。

夜が明けきらぬうちに例のヘルメット被って公安局を後にする狡噛さん…は大変シュールだったんだけど、とっつぁんのセーフハウスにたどり着いて、夜が明けて、EDがサビ前にきて一旦曲が途切れる…。
そして朱は、無理やり外された狡噛さんの執行官デバイスと置き手紙を見つけ…。

手紙を読んだ朱が「…バカ」って涙をこぼした次の瞬間に、サビ…って、もう泣くわ!!
狡噛さんの言う「今までの自分と折り合いが付けられない」っていうのは、今まで法=シビュラに従ってドミネーターのトリガーを引いて執行してきたけど、槙島は明らかに罪を犯しているのにドミネーター=法では裁けない。なら、これまで自分は一体何をやってきたんだ? …という葛藤だよね。
槙島の存在が、それぞれの「正義の在処」を揺るがし、じゃあ「正義はどこにあるんだよ?」となって、狡噛さんは自分の中にある正義と信念に従うことにした。
でも、朱の正義と信念のほうが本当は正しい=自分は間違っているとも理解しているから、朱に「信念に背を向けるな」「今度会うときは犯罪者と刑事だから、お前は自分の務めを果たせ」と、ある意味、朱に自分の後始末も頼んでいる。
これで狡噛さん死んだら、ホントに壮大な自殺ストーリーなんですけど…。
もうなんか、きっかけは「槙島許せねぇ、殺してやる」だったはずが、どんどん自分自身を殺すために槙島を追っているような気さえしてくるんだよ。
槙島を追ううちに槙島と同化していって、同化していくことで自分自身も殺す対象になってしまってるカンジ。
そして槙島とは対極の位置で自分によく似た朱=ついになれなかった「本当になりたかった自分」に自分を殺してもらうことで、自分でも止めることができない呪縛にも似た何かから解き放たれようとしてるというか、終わらせてもらおうとしているというか…。
まぁそして皮肉なことに、シビュラで裁けない(むしろシビュラに望まれている)槙島が世界の秩序を壊そうとし、シビュラに弾かれた狡噛さんが(本人は意識してないにせよ)世界の秩序を守ろうとしているとかね…。
ここに朱がどう割り込んでくるか…。
むしろあと4話で綺麗に終わるのかが謎になってきた…。


そして19話にあの人が再登場するとか、ラストで超展開が起こるとか、この時は予想だにしてなかったわけで…。


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