PSYCHO-PASS サイコパス #15「硫黄降る街」

PSYCHO-PASS Sinners of the System


狡噛さんがグレネード使ったら、現実世界(関東)が揺れたでござるの巻。


緊急出動する狡噛さんたち。
そして、なんか見たことあるカット…1話アバンだ!

そして時間は7時間前に遡る。
前回の事件の動画を発端に、ネット上ではサイマティックスキャンを阻害するヘルメットの存在が明らかになり、それに加えてそのヘルメットが大量に出回ったため、各地で犯罪が勃発。街はパニック状態に。

でもって「進化するOP」は今週も進化していた。
今週の変化部分。
左・15話、右・14話

狡噛さんの表情が読み取れるように。

槙島の色が濃くなって、背景が動いている。もしかして同じ車に乗ってる?




背景色が変化。


煙に線が入る。

砂塵が飛んでくる。あと狡噛さんの顔の影部分が増えてるのと、瞳が青〜青灰になってる。
動画での比較をしている人がいたので、詳しくは↓参照。
D


犯罪を起こすヘルメット集団に対し、恐怖に駆られた市民はヘルメット集団をリンチに。
当然、街はパニック状態を通り越して暴動状態に。

サイコハザードなんてレベルではない事態に、刑事課全体に総動員司令が下る。

その頃、厚生省ノナタワーを望む一室に槙島とグソンはいた。
ここから先に何が待っているのか、この街がどうなるのか、不安にもなる…というグソンに、「君のそういう普通なとこ、すごくいいと思う」と言う槙島。
「僕も君も、ごく風通で本質的にはありきたりな人間」と言った上で、槙島は「当たり前のことが当たり前に行われる世界。僕はそういうのが好きなだけでね」…と、自分の目的…いや、求めているものを語る。
「ごく普通の我々が『普通でない街』に犯罪を仕掛ける」
槙島やグソンからしてみれば、シビュラに支配された街は『異常』で、シビュラにすべてを委ねて生きている人々もまた『異常』…と。
槙島は、「当たり前のことが当たり前に行われる世界」へと革命でもしようというのか…?

『普通ではない街』が昔読んだ小説のパロディに思える…と槙島は言ってるんだけど、小説版では、槙島は(理想郷と呼ばれる)この街を「理想郷のパロディ」と評していて、狡噛さんは「理想郷に似た迷宮」と評しているんだわ。そしてその迷宮の出口が槙島なんだとさ。
ともあれ、なんかね、OPで一緒の車に乗ってたり、シビュラに支配された街(東京)の例え方とか、この2人はホントに考え方が似てるんだと思えてきた。だから惹かれ合うのか…と。
でもって、このマドレーヌを紅茶に浸して食べるという行為だけど、元ネタ(「失われた時を求めて」)だと、そうやって食べた主人公が幼少時の記憶を思い出すらしい…。
「(イメージカラーが)黒と白」「深夜(慎也)と正午(聖護)」という対比にいるこの2人が実は双子なんじゃないか説(槙島の生年月日が明かされないのが不自然なため)とか、「MAKISHIMA SHOGO」をアナグラムにすると、中に「I AM KOGAMI」が入っているので血縁者(槙島が年齢不詳に見えるけど実は狡噛さんの父親とか、狡噛さんと槙島がDNA操作で生まれてきたとかした実験体で同じDNAを持ってるとか)じゃないか説とか、標本事件は単に2人を繋ぐきっかけであって、実はもっと深いところから惹かれ合うような運命だったんだよ説がこのところ沸き上がってきているネット上。
しかし、私はそれらを「そりゃ穿ちすぎだろ」と全否定できない…何故なら4年前に「シンケンジャーの殿は影武者説」を一蹴したところ、ホントに影武者だった件があるからだw
今の段階ではまだ狡噛さんは自分と槙島がどんだけ似ているかを知らないけど、知ったら知ったで激しく同族嫌悪しそうだ…。いや、現段階でも、もうすでにしてるようなもんか?

もはや今のSFの下敷きともなっている、ギブスン、ディック名前がここで出てきたw
オーウェルは「1984」の作者…だけど、別にSF作家ではないんだよな。
どうやらグソンはウィリアム・ギブスンが好みで、槙島はフィリップ・K・ディックが好み…と。
…ん? 待てよ? ディックさんをちょっとググったところ、

1928年、イリノイ州シカゴにて二卵性双生児の一子として生まれる。双子の妹ジェイン・シャーロット(Jane Charlotte)は40日後に死去。その死は彼の作品、人間関係、人生にまで影響を与え、多くの作品に「幻影の双子」のモチーフが登場する原因となった。

とあるんだが…「幻影の双子」!?
…おい、これってこの話で例えると、狡噛さんと槙島のことじゃねぇのか?
双子説だったらどうしよう…双子説だったらどうしよう…。
そして槙島はグソンにディックを最初に読むなら何がよいかと尋ねられ、「アンドロイドは電気羊の夢をみるか」を勧める。
「アンドロイドは電気羊の夢をみるか」=「ブレードランナー」なんだけど、この話を作るにあたってイメージしたのがブレードランナーだったんだっけか…(http://psycho-pass.com/about/#pro-notes)。そしてディックの世界を汲んでいるのなら、狡噛さんと槙島=「幻影の双子」になるんだろうかねぇ…?
勧められた本を電子書籍で読んでみるというグソンに、「紙の本を買いないよ」と言う槙島。
本はただ文字を読むんじゃない。自分の感覚を調整するためのツールである。調子が悪い時に本の内容が頭に入ってこないことがある。そういう時は何が読書の邪魔をしているか考える。調子が悪い時でも内容が入ってくる本もある。何故そうなのか考える。
(読書は)精神的な調律。チューニングみたいなもの。調律する際大事なのは、紙が指に触れている感覚や本をめくった時、瞬間的に脳の神経を刺激するもの…と、自分の読書感というか、読書の仕方を語る槙島。
あー、ありますよねー。調子が悪いと文字を読んでも内容が頭に入ってこないとか、調子悪くても何故か読める話とか…うん。
読書は嫌いじゃないので、この部分だけは槙島に共感してしまったぜ…悔しい(ビクンビクンッ)。

そして真の目的へと動き出す槙島。
でもって、グソンがギブスン好きというは、本当に出来すぎていると思いますw(主人公=凄腕のハッカーという攻殻機動隊にも影響を与えた→ウィリアム・ギブスン - Wikipedia

総動員司令の刑事課…だが、1〜3係全体でも6人×3=18人しかないのか。
そして、ちみキャラでお馴染みの3係執行官・百田舞と高見彩果コンビもおりますw(もともとアニメのキャラデザを元にちみキャラ化したらしい)
そして1〜3係をざっと見渡す限り、執行官はネクタイをキチッと締めないのが普通らしいw
別に狡噛さんは佐々山の真似してるんじゃなくて、単に「あぁ、執行官ってネクタイちゃんと締めないのがフツーなんだ」っていう認識だっただけじゃね?w
…いや、ノイタミナノベルで標本事件スピンオフを読んだけど、確実に佐々山×狡噛が熱くなる展開になりそうだったがなw
しかし、係ごとに並び方にカラーが出てるよね…特に2係。箝口令が敷かれていたとはいえ、3年間、藤間逮捕をバラさなかっただけあるなぁ…って。2係は徹底的に序列化されてるカンジ。
あと、3係の監視官が謎。各係、前列が監視官だとすると、3係の赤シャツのコワモテさんが監視官ということになるのですが…え?w
なんとなくだけど、この2係・3係のキャラデザがただのモブデザインじゃないところを見ると、他の刑事課も絡むスピンオフネタがあるんだろうなぁ…(企画だけで終わる可能性もあるけど)。
暴動鎮圧というか、例のヘルメットに対処する方法として、スタンバトンと電磁パルスグレネードが支給されるが、電磁パルスグレネードは1人2個で品切れ。とにかく18人でシラミ潰しに暴動鎮圧するしか方法がない。
平和ボケもいいところだな、オイ!
そして、この電磁パルスグレネードが、ある事件を起こすのである…。


計画の遂行へと向かう槙島たち。
おぉ…グソンが集めた連中がマジで1話アバンに出てきた手下のコスチュームだ。
槙島の計画が危ない橋だという自覚はあったが、引き返す気にはなれなかった…と言うグソン。
シビュラシステムなどというわけの分からないものに生活のすべてを預けて平気なほうがどうかしている…とグソンも槙島と同じ考えだった。グソンの場合は外国人だからこそシビュラの異様さ、異常さが見えたんだろうな。
一切が謎に包まれてる槙島だけど、「生まれ育った街」と言ってるってことは、東京生まれの東京育ち…ってことでいいのかな?
グソンが集めた男たちは、槙島が行う「破壊の先」を見たい…と言う。
「破壊の先」があればよし。なければそれを受け入れる…と言う槙島。
革命を起こすだけが槙島の目的なのか…。いや、革命を起こそうとしているかのように見えるけど、その先のことを槙島は考えてないよな?
あくまでもシビュラの支配から人々を目覚めさせることが目的であって、革命を起こして、その先の世界に自分が君臨しようとかは考えてない。むしろ、シビュラの支配から人々が目覚める瞬間に起こす「魂の輝き」とやらが見たいだけ…だろうな。
おまけに16話先行組の話を聞く限りでは、支配される側の崩壊(1984)、支配する側の崩壊(闇の奥)、そして「あらかじめ裏切られた革命」が今後の展開のキーワードみたいなカンジがしてくるんだよ…。
槙島が起こそうとしていることを「革命」とするならば。
現状、槙島はシステムに対する反逆者で、狡噛さんはそれを守る側の人間として対立してるんだけど、1話アバンが次回だろうと思うと、どうもそれだけじゃ済まない展開になりそうなんだよな。
第一、狡噛さんと槙島はすんごく似た考え方をしているわけで、おそらくはそこに権力の闇も関わってくるだろうから、じゃあそれを暴いた時に、現状ではシステムを守る側にいる狡噛さんはどうすんのか…という展開に持って行くんじゃなかろうかと。
絶対、もう一波乱どころか3波乱も4波乱もあるだろ…。もう虚淵の手のひらで踊らされてやんよ!w

3人1組でのチーム分け…だが、朱班とギノさん班の班分けの時点で、いつものメンバーではなく、とっつぁん←→縢のトレードが行われた時点で、この2人に死亡フラグ立ってね?
この一連のヘルメット犯罪を槙島の仕業だと決めつける、ある意味すぐ「おのれディケイド」と言ってしまう鳴滝のような狡噛さんに、まだ槙島の犯罪だという決定的な証拠はない…と言う朱。しかし、狡噛さんは普通の人間はシビュラシステムを無効化する装備を作ろうと考えた段階で色相が濁る。ヘルメットを設計し、量産し、流通させるには数ヶ月はかかる。槙島のようにヘルメットなしにシビュラシステムに対抗できる人間でないと無理…と説明する。
縢は「シビュラシステムの盲点を突いた集団サイコハザード」が槙島の目的では…と考えるが、朱は即座に否定。
槙島の犯罪は「いつだってなにか答えを探していた」ようなところがあった。酷い暴動だが、この混乱だけが目的ではない…と朱は考え、狡噛さんもそれに賛成する。こんな暴動を見物して喜ぶ程度の犯罪者だったなら、もっと楽に逮捕できる…と。

報道規制がかかっているものの、ネット上はグソンによって情報操作されていた。

暴動現場に到着した朱班。
暴動の中に来るまで突っ込んで何人か轢き殺しちゃえば…とか言う縢wwwさすが潜在犯wwwwwww

投降を呼びかける朱だが、効果はなし。
ならば実力行使に出る狡噛さん。
そして、この電磁パルスグレネードが、木曜深夜の関東を揺らした…。

(狡噛)慎也が深夜に地震を起こしました…ハイ。
ちなみに土曜(私は土曜放送地域)にも北海道を震源に東日本が揺れるということが起きたので、マジで15話放送日は狡噛グレネード地震が起きてるんじゃないかとすら思ったわ…。

ヘルメットを無力化され、ドミネーターまで警告された暴徒は投降。

そして狡噛さんは気づく。ヘルメット装着者も被害者だということに。
時間はかかるが、自分たちがやらなくても、いずれヘルメット装着者は市民のリンチで狩り殺される。
ネット上のデマも攻撃的な方向に偏っており、槙島側に凄腕のクラッカーがいることから、情報操作されている。
もし、この暴動が陽動だとしたら、槙島は別の目的があってこの暴動を起こしたのでは…と。
そして、暴動が起きている地点をマップ上に出すと、厚生省ノナタワー近辺では暴動が起きていないことが分かる。

同じ頃、槙島たちは目的の場所に向かっていた。
この5年間、シビュラシステムについて調べていたというグソン。
首都圏各地に分散されたサーバーによる分散型並列処理、鉄壁のフォールトトレラント(障害が発生した場合でも正常に処理を行うシステム)と謳われているが、データの流れが明らかにおかしい。膨大な演算処理を必要とする場合、グリッドコンピューティングでもしなければ追いつかないのに、実はデータの処理をグリッドコンピューティングに見せているだけで、すべてのデータが必ずある地点を経由することをグソンは突き止めていた。
もしそこに誰も知らないスタンドアロンのシステムがあり、そのシステムがすべてのシビュラの演算をまかなっていたとしたら、全ての辻褄が合う…と。

グソンの疑問はなおも続く。
もしスタンドアロンで処理しているとすると、既存の技術では説明のできない性能を持っている…と。
しかし、保安上のリスクを考えればスタンドアロンにすることは危険すぎる。が、そのリスクを犯してでも保ちたい秘匿性があるとしたら…。
ここまできたら、確かめなければ気が済まない…それが、グソンが槙島に加担する理由だった。

消費電力も明らかに偽装されており、シビュラシステムは厚生省ノナタワーの中にある。それがグソンの推測だった。
そしてついに、槙島たちは厚生省ノナタワーへと侵入を果たす。
シビュラ=偉大なる神託の巫女のはらわたを暴き出すために…。

槙島の目的が厚生省ノナタワーの襲撃で、暴動は陽動であることをギノさんに知らせる朱。
しかし、まだ憶測の段階で持ち場を離れることをギノさんは咎めるが、後手に回っていたら取り返しのつかないことになると言われ、朱班は先行してノナタワーに向かうよう指示。
果たして狡噛さんたちは間に合うのか…。


でもってさ、今回、槇島の作画が非常に美しいのは気のせいだろうか…。

そして16話では、1話アバンのアレと、衝撃の展開が待っているらしい…。

小説 PSYCHO-PASS サイコパス (上)

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