Free!の最終回に失望しながらも2期を期待する理由

放送前から腐向け全開で「これは見る前からお腹いっぱい」と見始めたFree!は面白かった…面白かった…はずだった。

…が、最終回で失望せざるを得なかった。
てっきり水泳青春ドラマだと思ったけど、これは最初から遙・真琴・渚・凛の同窓会ドラマだったんだな…と。
いや、原作の続き=高校生になった遙・真琴・渚・凛の物語だから、制作側は最初から水泳をやっていた4人の「同窓会ドラマ」として描いたのかもしれない。
そう考えると、あの最終回は大団円で最高の最終回だった。
しかし、水泳青春ドラマとしては最低の最終回だったと私は思う。
主人公・遙が、幼馴染でありライバルでもある凛との過去を吹っ切って「怜がいる今の岩鳶水泳部」を「自分のチーム」として認めた前回11話は一体何だったのか…。
遙だけではない。真琴も渚も小学生時代の凛がいるチームが「自分たちのチーム」と最終回の段階ですら思っているのだ。ただひとり、後から加入した怜だけが蚊帳の外であり、実際怜はそれに嫉妬し苦悩さえする。
しかし、怜は(自分の学校のリレーチームのメンバーから外された)凛を自分の代わりに岩鳶チームに入れ、遙たちと一緒に泳がせることで彼らのしがらみを吹っ切ってやるという男前なことをやってのける。
結局のところ、遙たち4人どころか怜までもが、最終回にもかかわらず「今の岩鳶水泳部<<超えられない壁<<かつてのチーム」だと認めてしまったのである。
最終的にはルール違反を犯してまで再びかつてのチームで泳げたという満足感から遙たち4人はこれまでのしがらみを吹っ切って前に進むことができたのだが…って、ところで私はまた気がついた。
これもまた2期前提の話だったのかΣ(゚Д゚)!!
1期を「同窓会ドラマ」とするなら、しがらみを吹っ切って前に進むことができた遙・真琴・渚・凛は今度こそ「今の自分のチーム」に目を向け、各々の仲間たちと「見たこともない景色」を見るために泳ぐのが2期の話になるのではないだろうか?
おそらくあるだろう2期を見て初めて、この最終回は通過点にすぎなかったと評価できるのではないか?
そういった意味で「水泳青春ドラマ」としての最終回に失望しながらも、Free!の2期を私は期待するわけである。