仮面ライダーW ビギンズナイト

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…うん、今回の映画のメインはこっちだっていうのは分かってる。


クリスマスパーティーの準備に浮かれる鳴海探偵事務所に依頼人がやってくる。
依頼人は風都の人気歌手・安紗美。5日前、死んだはずの姉・恵理香の姿を見た安紗美は、姉を探して欲しいと依頼する。
同じ頃、風都には死んだ人間が帰ってくるという「死人還り」のウワサが流れていた。
捜査中、恵理香の墓を訪れた翔太郎と亜樹子は、神父・ロベルトと出会う。
そして死人還りは翔太郎にも起こる…。
目の前に現れたのは、「おやっさん」こと鳴海荘吉=亜樹子の父。
荘吉は仮面ライダースカルに変身し、翔太郎たちに立ちはだかる。
「半熟に帽子は早いって言っただろ?」
死んだはずの荘吉が何故…と戸惑う翔太郎だが、亜樹子に父の死を伝えてないことや、自分の責任で荘吉が死んでしまったことも絡まって、探偵も仮面ライダーも辞めるという決意をしてしまう。
フィリップは、亜樹子に荘吉の死について話そうとするが、父が死んでしまったことに勘付いている亜樹子は「あのバカ(翔太郎)の口から聞く」と答える。


すべてが始まった場所――風都から離れた島=1話でフィリップが閉じ込められてた場所にやって来た翔太郎は、破壊されたガイアタワー(というらしい)跡に花を手向ける。
「墓参りのつもりかい?」
そこに現れたのはフィリップ。
フィリップは改めて自分たちの始まりの日=ビギンズナイトを思い出すべきだ…と翔太郎に言う。


あの日、翔太郎と荘吉はある依頼を受けてガイアタワーに潜入していた。
地球の記憶をすべて持っているという「運命の子」を助け出して欲しい…というのが依頼だった。
1話で分かる通り、運命の子=フィリップ
しかし、この依頼を誰がしたのか…というのは明かされていないので、本編でフィリップの謎とともに明かされる…んだよね?
荘吉に一人前と認めてもらいたい翔太郎だが、荘吉は持っていたアタッシュケースを翔太郎に渡し、その場を動くなと指示。
スカルに変身し、現れたタブードーパントに立ち向かう。
…って、最初からおやっさんガイアメモリ持ってるしΣ(゚Д゚)!!
ちなみにおやっさんが翔太郎に託したケースに入っているのが、1話で「悪魔に相乗りする勇気〜」でフィリップが見せたWドライバーとガイアメモリ。
何故おやっさんがそれを持っていたのか…という新たな謎が。
園咲家が流通させているガイアメモリとライダーが使うガイアメモリの形状が違うことから、もしかしてドーパントとライダーではガイアメモリの出所が違う…のか?
荘吉が変身したことに驚く翔太郎だが、そのときフラフラと通路を歩いていく少年を発見。
少年=運命の子だと察した翔太郎は、少年の身柄を確保すれば荘吉は自分を認めてくれる…と指示を無視して後を追う。
翔太郎が足を踏み入れた場所…そこはガイアメモリの製造場所で、少年こそがガイアメモリの製作者だった。
そして翔太郎が持っていたケースを開けた少年は、「これを使えば僕と融合できる…」と狂気めいた目を輝かせる。
…うーん、少年=フィリップがコレを知らないところをみると、やはりライダーのメモリの出所は園咲じゃないのか?
まったく悪びれない…というか、自分がしていることが「悪」だと認識していない少年を「悪魔」と責める翔太郎だが、逆に少年は「拳銃の製造工場で働く人間は悪か?」と問う。
答えられない翔太郎に、少年は「拳銃を使って犯罪を起こす人間が『悪』だ」と言う。
しかし、納得できない翔太郎は少年を突き飛ばす…と、謎の装置に入ってしまった少年の姿が消える。
少年が転送された先=1話でフィリップが閉じ込められていた場所。
事態を知った荘吉は翔太郎とともに少年を救出するが、荘吉は凶弾に倒れてしまう。
あとはご存知の通りの展開なんだけど、実はフィリップ主導のメモリがあったことが判明
Wに変身したものの上手く使いこなせない翔太郎に代わってタワーを脱出するためにフィリップが使ったのが「ファングメモリ」。
特別なメモリなのか、恐竜型でメモリガジェット風。
これを使って翔太郎の身体を担いで脱出…てか、フィリップ、お前(身体能力的にも)やるときはやる子だったんだΣ(゚Д゚)!!


…だが、「ビギンズナイト」はこれだけではなかった。
フィリップの口から、もうひとつのビギンズナイトが語られる…。
荘吉に助け出されたとき、フィリップは地球の本棚で荘吉と会話していた。
「ここから出て、お前の罪を数えろ」…と。
それまでフィリップは誰かから言われるがままに生きていて、自分で何かを決断したことなどなかった。
そんなフィリップに荘吉は「お前自身の決断でここから出て自由になれ」と言う。
そして自分の名前を知らない(思い出せない?)フィリップに「フィリップ」という名前をつける。
フィリップの名付け親はおやっさんだったのか…。
名前の由来は「長いお別れ」のフィリップじゃないかとは言われてたけど、これは正解だったみたいだな。*1
フィリップは、自分の罪は「何ひとつ自分で決断してこなかった」ことであり、翔太郎の罪は「自分の決断で荘吉を死なせたこと」だ…と翔太郎に言う。
でもってお前の罪を数えろ」の本家はおやっさんだった…。


改めて「悪魔と相乗りする勇気…あるかな?」と翔太郎に問うフィリップ。
そうか、悪魔=フィリップ自身だったのか…。
フィリップ視点だと、Wの物語ってある意味「(フィリップの)贖罪」の物語…ってことか。


探偵を続けていく決意をした翔太郎に亜樹子から、安紗美がロベルトの元へ行ったとの連絡が…。
姉を生き返らせてもらおうとする安紗美に、亜樹子は「死んだ人は戻ってこないのよ!」と叫ぶ。
薄々、父が死んだと勘付いていた亜樹子だけど、ここでハッキリと荘吉の死を受け入れたな。
そして、ロベルトこそが死人還りの黒幕だった。
ドーパントに変身するロベルト。しかし、死人還りの正体は死人を生き返らせる死神(=デス)ではなく、死人の記憶をコピーして成りすます(=ダミー)ことだった。


逃げるダミードーパントを追うW…ってところでガシャーン。
第3部に続く…。


書きそびれたけど、死人還りが(琉兵衛が誰かに渡した)ガイアメモリに関係していると独自調査している霧彦さんが、風麺*2で、栄次郎と琉兵衛が「琉ちゃん」「栄ちゃん」と仲良く飲んでるのを見てしまう場面がありましたw
…まぁ、それも3部への伏線なんだけどね。

*1:名づけるときに本棚に「長いお別れ」があった…というかか、いかにも由来ですよと言わんばかりに映ってた。

*2:14話で出てきた、スイーツラーメンを出すラーメン屋台