施設職員からのお願いです。

とりあえずリアル丈瑠さんは心身の限界で退職願を出しましたが、施設長に2秒で不受理されました。
「じゃあ、せめて4月から夜勤から外して下さい」とお願いしたけどそっちも却下。
できるだけ早く介護休暇が取得できるよう、更に上に申請するそうですが、せめていつから取れるとか教えてくれよ、施設長!!


…ってなカンジで昨日は帰ってきて、1時に寝たのよ。
そしたらさ、夜中にいきなりフレプリのEDが鳴ったのね…うん、着うたw
で、ディスプレイに表示されてるのが地元の総合病院なのよ。
「…はぃ?」って思って電話に出たら、
「あのぅ、××病院の4階病棟ですけど、△△(職場名)に入所されてる○○さん(利用者のじーさん)の容態が悪くて…」
って看護師さんが言うのよ。
更に「はぃ!?」よ。
ウチの特養は利用者が入院すると、基本家族が全部対応だからありえないのね、施設に連絡が来ることって。
で、「あのぉ、確かに私、△△に勤めてて、○○(じーさんと同じ苗字)ですけど、○○さんは隣の家のおじいさんで…」って言ったら、
「はい、分かってます。○○さんの容態が悪くて、ご家族に連絡したんですけど、全く連絡がつかなくて、それで施設に電話して…」
…なるほど、ウチの職員全員、俺がそのじーさん家の隣の住人だと知ってるから、それで最後の手段で俺に連絡が来た…ってコトか?
「それで、他に連絡がつきそうなご親戚とかご存知でしたら教えて欲しいんですが…」
と言われて、電話帳めくって、別居してる隣の父さん家を教えたんだけど「そっちは全然繋がりません」と言われ、ちょうど起きてきたウチの婆様に軽く事情を説明して隣の親戚筋を教えてもらって家電から電話したけど繋がらず、俺も看護師さんも「どうしよう」状態…。
そして看護師さんがとっても言いづらそうに
「あのぉ、直接お隣に行って教えてもらうことはできないでしょうか?」
って言われたから、「分かりました、行ってきます!」って、携帯たたんで握り締めたまま走ったよ、隣まで!
「ばーさーんっ!」って叫びながら玄関の戸叩いたら、田舎クォリティで鍵かかってなかったから、「勝手に上がるよ!」って上がって行って、「今、病院からじいさん危ないって電話来た!」って教えたさ…。


…で、普通ならまぁ、ここで終わりだと思うだろ?
だが、続きがあるんだ。
まぁ当然だけど、隣のばーさんは父さん宅に電話するんだけど、誰も出ないわけよ。
もう埒があかないと思った俺は、「ばーさん、俺乗せてくから準備してて! 車持ってくるから!」って家までダッシュ
ウチの婆様には「隣のじいさんが危ないんだけど、隣の父さん家に電話繋がらないから、俺、病院まで連れてってくる。詳しい説明はあとでする!」ってだけ言って、車に隣のばーさんを乗せて病院まで行ったよ。
…けど、隣のじーさんが息を引き取ってから20分後だった。
ちょうど俺んとこに電話が来たときに息を引き取ったみたいだった。

処置して葬祭センターの車が来るまで、それでもずっと隣の父さん家に電話かけ続けてたんだけど、マジで誰も出やしねぇ…orz
しょうがないから職場に電話して、隣のじーさんが亡くなったと伝えたら、「まあゆ(仮)さんがなんでかけてくるんですか?」って逆にビックリされたw
「…てか、ビックリしたのはこっちだよ!」と、予想はついてたけど一応、なんで俺に病院から連絡来たのか訊いたら、
「病院から○○さん危ないんだけど家族に連絡取れないって電話きて、それでまあゆ(仮)さんが隣の家だから何とかなるかと…」
…後輩くん、その判断は正しい。
で、隣のばーさんは病院に連れてきたんだけど、父さん家に連絡がつかないから「利用者台帳にに隣の家族の携帯番号とか載ってねぇ?」って後輩くんに聞いて、携帯にかけたけど、隣の父さん出やしねぇ…orz
もう何のための携帯かと小一時間問い詰めたい気分になった。
隣のばーさんも悲しむどころか「こんなときに電話に出ないとか!」って怒り始めちゃうしさ…。

そしたら葬祭センターの車も来ちゃって、もうしょうがないから、「ばーさん、父さん家寄って教えて行こう」って、隣の父さん家に行って、「とーさーん! かーさーん! まあゆ(仮)だけどー!!」って叫びながら玄関のピンポン鳴らしまくり。
…えぇ、「何事!?」って家族全員起きてきました。
「じーさんさっき亡くなって、今、病院から連れて帰ってきたから、すぐ来て! ばーさんは俺送っていくから」って伝えて、隣の家に帰宅。
葬祭センターの車が待ってました。
当然、空の家に帰ってきたので、何の準備もしてないわけさ。
そして妙の葬式慣れした俺は葬祭センターのおっちゃんと一緒に、隣の父さんと母さんたちが来るまで手伝ってたという…。


家に帰ったら5時だった…。
長いようで短い2時間だったわ。
もう、今日が休みでマジでよかったと思ったもん。
これで仕事だったら、悲惨なことになってた自信があるw


…で、寝落ちしてたら起こされました。「施設長が来てる」ってw
隣に弔問に行ったらコトの経緯を知らされたらしく、「よくやってくれた」って労われた…( ゚д゚)ポカーン
「いやいやいやいや、私、施設の職員だからじゃなくて、隣の子としてやったまでです!」って言ったら、「いや、ホントによくやった」って…。
俺的には、病院まで連れてくとか、ましてや病院から連れて帰ってくるとか、『施設職員』としては「いらないおせっかいしたかな」って思ったり、「看護師さんとあーでもない、こうでもないって言ってるヒマあったら、なんでもっと早く隣に走らなかった俺! そしたら死に目に間に合えたかもしれないのに」と『隣の子』としては思ってたりとかしてたんだけど、施設長は「お前は賢明な判断をして、よくやってくれた」って言われて、俺が隣に住んでなかったら、もしかしたら夜が明けるまで隣ん家の人にまったく連絡つかなくて…ってことだってありえたんだって思って、「あぁ、良かったんだ…。俺、役に立ったんだ…」ってちょっとホッとした。

でも、いちばん賢明な判断をしたのは、夜勤の後輩くんだと思う。
とっさによく思い出したよな、俺が隣んちの住人だって…。
今度出勤したら「お前、成長したな」って褒めてやろう。



そしてここからが本題ですよw

施設職員からのお願いです。
「緊急」連絡先として携帯番号を教えている場合、携帯は寝室に置いて寝て下さい
そして寝るときに留守電にするのもやめて下さい。
家族が入院してる場合には特にお願いします。

もうコレって、たまたま施設職員と利用者が隣近所に住んでたから…という奇跡のような話だからwww
施設だって「家族と連絡つきません」って病院から連絡されても、困るだけだから!


そして、施設長に「褒」のモヂカラ打ち込まれて、もうちょっとだけ仕事が頑張れそうなリアル丈瑠さんでしたとさ…w
…でも、介護休暇は早めにお願いします、施設長。