ギャグマンガで泣いた…。
機動戦士ガンダムさん よっつめの巻 (角川コミックス・エース 40-21)
- 作者: 大和田秀樹
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2009/01/26
- メディア: コミック
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ちなみに作者は
- 作者: 大和田秀樹
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2008/09/05
- メディア: コミック
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…で、「ガンダムさん」には通常の(4コマを主とした)パロディギャグのほかにも、中間管理職・ザクの悲哀を描いた「隊長のザクさん」とかシリーズものもあるんだけど、その中でも一年戦争以前のザビ家をパラレル的に描いた「宇宙島のガルマくん」が好きでね…。
ガルマ(幼稚園児)が無邪気でかわいかったり、ギレン(大卒ニート)が愛すべきバカだったり、何よりもキシリア様(一家の母親代わり)が美人で優しいお姉ちゃんで大好きなシリーズだったんだけど、4巻で最終回を迎えたのよ。
長屋で暮らす港湾労働者一家だったザビ家が、ひょんなことから政治の世界に足を踏み入れ、大臣にまでなってしまったデギン(父)。広い邸宅に移り、何一つ不自由ない生活を送るようになったガルマだが、家に家族が揃わない寂しさから姉・キシリアに「前の生活に戻りたい(長屋で家族揃って暮らしたい)」と電話をする。しかし、「もう戻れないのよ…」と涙ながらに詫びるキシリアに「わがまま言ってごめんね、お姉ちゃん。…サヨナラ」と告げるガルマ。そこでハッとしたキシリアはガルマに「電話を切らないで!」と呼びかけ…。
…ると、そこからTVシリーズ本編のラスト、ギレンを殺したあとのキシリアが。
それは、キシリアが見ていた夢だった。
「あのときガルマの言う通りにしていたらどうなっていただろう? 貧しくとも楽しかったあの頃に戻っていたらあるいは…」
と、キシリアが後悔にも似た自問をしていると、そこにシャアが…。
最期の瞬間にキシリアが見たのは、あの頃――長屋で貧しいながらも一家支え合って楽しく暮らしていた頃の記憶…。
…えぇ、泣きました。
てっきり(「三丁目の夕日」風味な)パラレルだと思っていたから、まさかこんな風に本編と繋がるラストだとは思ってなかった。
アニメでは泣くコトあるけど、マンガや小説ではほとんど泣かないのに、泣いた…泣いたぜ。
しかも「泣かす」キャラではないザビ家で…。ギャグマンガで…。
…というか、ラストまでが純粋にギャグマンガだったからこそ、そのラストで泣いたんだろうなぁ…。