「容疑者 室井慎次」(ネタバレあり)。

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意外と早く見に行けました…が、某シネコンは「室井」「NANA」「マジレンジャー響鬼」を見るお客で長蛇の列。
特に「マジレン響鬼」が大人気で次の回まで完売してしまい、「どうしても今見たい」ガキンチョを諭すのに苦労しているお母さんが多数…ご苦労様です。
そして、列の最後尾になると、どちらが「室井」鑑賞待ちで、どちらが「NANA」鑑賞待ちか分からず、並び間違えてキレたのか、それともチケ売り場の列と間違えて並んでキレたのか、イイ年したオッサンがシネコンスタッフを怒鳴りつけててカッコ悪ぅー…と。


とりあえず感想だけど、全編通して重〜い雰囲気…。
室井さんを阻むのは「犯人」でもなく、「警察官僚」でもなく、「法律」の壁。そして事件の裏にある「陰謀」にハメられ、己の信念・正義を貫けなくって打ちのめされる室井さん*1
やはり室井さんだと笑いどころ少ないわ…orz
笑いどころといったら、拘留中の室井さんに面会しに来たスリーアミーゴスの場面と、恒例の室井さんの秋田弁ぐらい。他にも「踊る」らしい笑いどころもあるんだけど、「踊る」本編ほどテンポのイイ笑いではなかったなぁ…。
田中麗奈演じる新米弁護士・久美子は、田中麗奈だけあってイイ存在感だったんだけど、一応3番手である哀川翔さんの見せ場が予想以上に少なくて残念だった。
室井さんがハメられた陰謀に関わる部分が多すぎて、新城(筧利夫)・沖田(真矢みき)の「室井さんラブ」チーム*2、室井さんを告訴した弁護士・灰島(八嶋智人)、対立する警視庁と警察庁の官僚の出番のほうが多かったもんなぁ…。
翔さん(工藤刑事)が室井さんのことを「(コイツはキャリアだけど現場の刑事を大事にしてくれる)いいヤツだ」と思っているのは伝わってきたんだけど、久美子ほど心情が描かれてないんだもんなぁ…ホント残念。
というか、パンフにある「裏設定集」を読まないと、久美子を含めた今回登場した人物のキャラが分かりにくいってどうよ?
しかも、「OD1」(踊る大捜査線 THE MOVIE)に出てきたチョイ役が、まさかこの作品にリンクしてて、しかも諸悪の根源で、おまけにあんなアホくさい理由で室井さんがハメられただなんて…orz
そういう意味ではスッキリしない作品だったわ…orz


あと、劇中は2005年2月の設定なんだけど、最後、室井さんが左遷先の広島へANAで向かう場面、どう見てもアレは現・第1ターミナル…だよね?(苦笑)
2005年2月にゃ、もうとっくにANAは第2ターミナルなのに…というツッコミはしないほうが(ry
ちなみに、最後の室井さんの秋田弁「さ〜もねぇべ」は、「そうでもねぇべ」→「そうでもないだろう」という意味…だと思う。
同じきりたんぽ国人でも、ギバちゃん(柳葉敏郎)の出身地とワシの住んでるところじゃ微妙に違うからなぁ…(苦笑)。
あと、無理に「方言っぽく」喋らされてる気もするんだよな、室井さんの秋田弁(苦笑)。

*1:雨に打たれる室井さんには萌えました(笑)。

*2:新城はなんだかんだ言っても結局は室井さんが大好きだよな…(笑)。