「救命病棟24時」2話・ひとりでも多くの命を!

いよいよ話の本題というか、地震発生直後の救命活動の話。
さすがに地震ともなれば病院の中だってモノは倒れ放題なワケで…。しかし、病院の器具類の転倒対策は難しいところがありそうだな。特に救命なんかサッと取り出せてナンボだし。
負傷者の手当のために河野医院に来た進藤ちゃんはトリアージ*1を始めるのだけど、その処置が河野院長(平田満)と看護師・河原崎(深浦加奈子)を戸惑わせ、患者やその家族らには非情と非難される。
災害時に1人でも多くの人を助けようと思ったら、それが最も効率的であることは救命第2シリーズを見てよく分かっているが、実際に自分や身内が災害時に負傷し、医者に診てもらわないといけない状態でトリアージで優先されずに放っておかれたら…と考えるとゾッとする部分ではあるが、ワシの住んでるところなんか医者が少なくて、ああいう災害が起きたら対処し切れずに大パニックになるのが目に見えてる…orz
しかし、トリアージしながら、本当は振り落とした患者だって診たいのに診ることができない悔しさから涙を流す進藤ちゃんを見て、こっちまで泣けてきた…。
そして、「患者が搬送されてこないし、家族が心配なので家に帰りたい」と言う日比谷医師(小市慢太郎)や看護師・大友(MEGUMI)の言う通り、医者や看護師だって人間、一被災者だということに気づかされる…というか、自分も施設勤めなのだが、災害があると施設に拘束されることになる…しかし、世帯主として家族を守る義務もある。夏に台風が来たとき「もし台風で万が一のことがあれば、世帯主として家を守らなければならないので、出勤できません」と言ったことがあるが*2、実際そうなりゃワシは多分、家族を親戚に頼んで行くんだろうな…。だってみんな同じだもん。それにまだ、ワシの家族は親戚に預けりゃ守ってもらえるが、ウチの会社で預かってるあの連中は、ワシらが守ってやらにゃいかんのだもんな…。
それにしても、寺泉代議士(仲村トオル)と進藤ちゃんが今回、初対面・初対決したわけだけれども、寺泉の器の狭さが早速露呈。
政治家であることをかさに負傷した妻(渡辺典子)の治療の優先を求めるも、トリアージでふるい落とされ、進藤ちゃんと河野医院を非難。それに対して「自衛隊でも何でもいいから搬送手段を…」と訴える進藤ちゃんに寺泉は「都道府県知事(この場合は東京都知事)の仕事だ」とか、「医者は人の命を救うのが仕事、自分の仕事は国を救うこと」といかにも政治家というか、官僚体質というか、器が狭いというか…。
今は国の一大事=「今が国を救うとき」じゃないのか? と、小一時間問い詰めたい
そういや、自衛隊災害派遣要請は都道府県の知事じゃないと要請できないというシステムはどうにかならんかね?*3
いや、それ以前に市町村長レベルでもかなり問題あるけどね…*4
ところで、地震の話はいつまで続くんだろう…?
そして進藤ちゃんはどういう経緯で東都中央病院高度救命救急センターへ入ることになるんだろう?
…と思ったら、フジテレビで今後のネタバレを含む人物紹介を見つけてしまった…orz

*1:災害時、重症度別に患者を分け、治療の優先順序を決めること。救命第2シリーズ最終回でも行われた。

*2:実際は直撃を免れて大したことにはならないようなので出勤した(苦笑)。念のため、ヤバそうだったら親戚宅に家族を避難させてくれるよう頼んだが。

*3:知事によっては、自衛隊の存在を認めてない(違憲の存在とみなしている)ので、絶対に要請しないとかいう人がいると聞いたが…。まぁ、そういうのもあって自衛隊から切り離した災害援助隊構想とかあるんだろうが。

*4:避難命令・勧告の発令のタイミングとか。昨夏の水害であったよね…発令が遅れて被害が拡大したとか。