「救命病棟24時」最終回・命と希望が蘇る街へ!

食中毒は東都中央病院スタッフの2/3にもおよび、救命は大パニック。
無事なのは、神・進藤ちゃん、小島、日比谷(小市慢太郎)、医局長(香川照之)、婦長(鷲尾真知子)、大友(MEGUMI)、磯部(京野ことみ)ら、わずかなスタッフだけ…。
しかし、そんなときに全身ヤケドの患者の受け入れ要請が…。
受け入れできないと断りかける医局長らの前に、復活した河野兄(川岡大次郎)が戻ってくる。
食中毒を無事な看護師チームに任せることで患者を受け入れる救命チーム。
全身ヤケドの患者・信のヤケドは全身の80%におよんでいた。悲観する両親に、小島は治療方針を説明する。
スタッフ不足に医局長は寺泉(仲村トオル)に応援のスタッフの派遣要請をするが、5日はかかるとの返事。
しかし、救命スタッフは22時間労働で救命を運営することを決意する…。
一方、河野弟(小栗旬)は自分の不注意から食中毒を出してしまったことに責任を感じていた。しかし、医師でも看護師でもないため救命を手伝うことができない。
蓄積していく救命スタッフの疲労。医局長は点滴を打ちながら仮眠を取っていた。
そんなとき、医局長と婦長は、ICUに入院中の患者から郵便配達の仕事に戻りたい…という話を聞かされる。
その頃、寺泉は5日経っても一向に東都救命に応援スタッフが派遣されないことに苛立っていた。担当官僚に詰め寄る寺泉だが、今この国が置かれている現状が厳しい(海外からの支援を受けないと復興できない)ことを聞かされる。そして政治家が段取りだのと色々とこだわるせいで物事が進まないのだ…という皮肉交じりに寺泉に言う官僚もまた苛立っていた。
全身ヤケドの信の状態が悪化した。悲観する両親に「人間には生きようとする強い力が備わっている」と小島は話す。
食中毒発生から7日が経過した。応援のスタッフはまだ来ない…。
医局長は寺泉に「もうこのままでは持たない…」と言う。
そんなとき、復旧工事現場で事故に遭った患者が搬送されてくる。不眠不休で働いた疲労が元での事故のようだった。
しかし、救命チームの全力の処置の甲斐なく、患者は死亡する。
患者についてきた同僚は患者の遺体を前に、「東京を元に戻すなんて無理だよな…」と復旧工事の進まなさを嘆く…。
一向に応援が来ないことで婦長は医局長に、この状況がいつまで続くのかと詰め寄る。しかし、医局長にはどうにもできなかった。
河野弟は時間が経てば経つほど何もできない自分に打ちのめされていた。
自分の不注意で東都救命センターをつぶしたくない…と言う河野弟に進藤は「希望を捨てるな」と言う。
寺泉は海外からの医師の受け入れに消極的な閣僚にキレる。しかし、寺泉がどんなに現場の苦しい現状を説いても聞く耳を持たない閣僚…ついに寺泉は会議場を後にする。
その頃、東都中央病院に1通の郵便が届く。
…って、こんなチョイ役に西村雅彦っ!! なっ…なんてゼイタクなキャスティング!!
郵便の中身は、進藤が新聞社から取り寄せた10年前(震災当時)と今の神戸の写真だった。
神戸も復興できたんだ、東京も必ず復興できる…。
スタッフの心に希望が戻った。
そして体調が戻った伊坂(田村たがめ)と佐倉(大泉洋)が復帰する。
信の容態が好転した。喜ぶ両親と救命スタッフ。
そして、ようやく寺泉から応援スタッフが派遣できるとの連絡が入る。
寺泉…ホントにいい人というか、いい政治家になったね。
省吾の両親もようやく退院し、迎えにくることが決まった。
千尋の描いた絵を見た寺泉は、震災前はそんなこと言われたことがなかった…と医局長に話す。そして、復興するまでは政治家をやめない。復興を諦めない…とも。
進藤が神戸の写真を取り寄せたのは、小島の「人間の生命力」という言葉を聞いたからだ…と話す。
そして進藤はこれまでのことを思い返していた…。
そのとき、国際人道支援医師団からの電話が…。
東京の様子はどうかと尋ねる医師団のスタッフに「希望が見えてきました」と答える進藤。


そして2年の月日が経過した…。
河野弟は医師になり、東都救命センターにやって来た。
磯部も救命で看護師として働いていた。
あの神戸の写真はまだ救命にあった…。今までこれが救命を支えてきたのだと。
「進藤先生は今どこにいらっしゃるんでしょうね…」と尋ねる河野弟に、「きっとどこかで患者さんを診てますよ…」と答える医局長。
そして、千尋や省吾が描いたあの絵も、寺泉からの寄贈品として残っていた…。
絵を見上げる小島。
小島を描いた絵の隣には、進藤を描いた絵があった…。


…ってぇ、進藤ちゃんが去るシーンとかはナシかいっ!!
まぁ、「進藤ちゃんが東都救命を去る」、「河野弟が医者になって救命に来る」というオチは予想通りだったけど(苦笑)。
そして全体のストーリーとしては「何とか上手くまとめたな」ってカンジ。
個々の話には色々ツッコミはあれど、救命3としては「まぁ、これはこれでいいのかもなぁ…」と思えてきた。
しかし、「4」があるとは思えない終わり方だなぁ…(苦笑)。
結局、進藤ちゃんは国際人道支援医師団に戻ってるんだろうし、そうなると「救命病棟」としての続きはない気がするなぁ…。
派遣先を舞台とした「医師・進藤一生」としての話は作れそうだけど…*1


でもって来週は「震災から半年後の救命」?
しかも佐倉が主役!?
婦長の「あなたがいなくなると寂しいわね…」って意味深なセリフは何!?
それ以前に、来週もちゃんと進藤ちゃんとか小島とか寺泉親子とかは出るの?
つーか、「希望が見えてきました」から「二年後」までの知りたい部分を補足してある内容だといいんだけど…。

*1:2時間SPでもいいから作って欲しいくらいだ。